本田秀夫のレビュー一覧

  • 発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち

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    この本では、発達の特性が強く出ていてわかりやすく、病院ですぐに発達障害であると診断される人のことだけを書いているのではなく、特性としては弱いが、複数の発達障害の特性を併せ持つことで、日常生活に困難を感じている人にスポットライトをあてている。
    具体的な対策が大量に載っているわけではないが、一見わかりにくいけれど困っている人、複合的に特性を持つことで大変な人がいるということを知れて、子供と関わる時の新たな視点を持てた。
    このような特性の人がいた時には、治してあげるといった姿勢ではなく、周囲の環境調整をすることが重要だと知れた。

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    2025年12月05日
  • 自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体

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    多分この分野では日本で一番読まれている本なのでは。とてもわかりやすく、淡々と語られている。学校などで誰もがこういう本を一度読む機会があれば、世の中はもっと多くの人にとって住みやすいものになるのに。

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    2025年10月24日
  • 発達障害の人に聞きました 自閉スペクトラム症(ASD)の人に教わったこと

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    言語化するのが苦手な未成年の息子の感じ方や考え方がなんとなくわかったのがよかった。実際はピッタリ一致とはいかないのはわかった上で、それでも参考になる。

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    2025年06月18日
  • 10代からのメンタルケア 「みんなと違う」自分を大切にする方法

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    10代の時に読みたかった良書。大人でも充分読み応えがあるので人生において人の悩みは根本的に変化しないのではないかと感じてしまう。
    多感な10代は人と比べて自分の価値を判断してしまいがちである。そんな自分を認めてあげることが大切である。普通という価値観は多数派であるだけで時代や場所によって変化するあやふやなものだがどうしても気にしてしまうもの。そんな時はこの本の言葉を定期的に読み返したいと思う。

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    2025年06月15日
  • 知的障害と発達障害の子どもたち

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    近年、発達障害が話題になっているが、実は気付かれにくく、生き辛さを抱えている子どもで多いのが、軽度知的障害と境界知能の子供である。本書は、そのような子供の特徴と対応、福祉サービスなどを含めた利用法について丁寧に説明。「早く」気付いて「ゆっくり」育てるをキーワードとして挙げている。ただ現場では早く気付いても親の受容もあり、スムーズに次の段階に進まないことも多い。それも含めて支援者は「ゆっくり」親子ともども育てる視点が大事と思う。

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    2025年01月28日
  • 自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体

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    ドラマ「ライオンの隠れ家」で主人公が読んでいた本。気になったので手にとってみた。「違っている」ことを「劣っている」と考えてしまう人全般に良い本な気がする。
    子ども時代はボトムアップの克服を、成人以降はトップダウンで成長を。たしかに成人期までに身につかなかったスキルを、大人になってから身につけようと思ってもなかなか上手くいかない。そんな時は出来ないことは無理せず出来ることを頑張れば良い。ルールさえ守れていれば人と違うことはむしろ良いこと。同調圧力だらけの社会で、理解者と支援者に恵まれるといいなと感じた。

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    2025年01月16日
  • 10代からのメンタルケア 「みんなと違う」自分を大切にする方法

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    テストで高い点を取れる子、運動ができる子、友達がたくさんいる子… 学校生活が充実してそうな子を見ると「それに比べて自分は…」と落ち込んだり、又は何かちょっとしたきっかけで「自分は周りとは違う突出した才能を持っているんじゃないか」と過大評価し自己愛が肥大化していったり。
    客観性が未熟で自分をはかる物差し が極端な思春期時代。
    そんな感情の暴走に追い詰められそうな時、本書はこれから先、どう分別して自分軸を確立していけけばいいのか、道しるべとなってくれる良書。
    グラグラだった足元がグッと固まるような安心感で包まれる。
    定期的に読み返したい一冊。

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    2024年12月14日
  • 知的障害と発達障害の子どもたち

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    多くの知的障害や発達障害の子どもやその親に関わってきた医師だからこそ、必要な支援や、未来の選択肢の実例などが紹介されていた。

    この特性を持つ子供を育てていると、どうしても周りとの違いに焦る機会が多く、今の関わり方が正解なのか、正解はわからないけど現状で手一杯で、その先はどうすれば良いのかがイメージできない。

    なので本書にて「知的障害や発達障害の子供の成長目標は、能力を平均に伸ばすことではなく、情緒を安定させること」といった感じの内容に、安心感を感じることができた。

    またそれぞれの時期での支援方法や関わり方も非常に参考になり、考えていたよりも未来の選択肢が多いことを知ることができてとても良

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    2024年11月24日
  • 知的障害と発達障害の子どもたち

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    発達障害についてはさまざまな本で情報提供されることが多いが、知的障害や境界知能などに関する情報、書籍については少なかったところ、非常に内容が濃く、まとめられていて参考になることが多かった。

    経験も豊富で、子育てに関する悩み等の改善につながる気がする。

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    2024年09月30日
  • 知的障害と発達障害の子どもたち

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    発達障害についての本はいろいろ読んだことがあったけど、この本は知的障害についても詳しく書かれていて大変参考になった。下手に期待し過ぎず、でもしっかりと周りがサポートできる手立てがわかりやすく書かれていてこれからの子育ての良い道しるべになると感じた。

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    2024年05月20日
  • 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち

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    発達障害の子から見た「学校」というのはどういうところなのか大変分かりやすかった。
    困りごとの具体例に対して、「親ができること」「先生ができること」「協力してできること」という3つの視点で支援が書かれているのもよかった。

    娘を支援級に入れるのかどうか迷っている今日この頃。
    この本では、発達障害のある子は1年生から支援級などの特別な場で教育を受けた方がよいとはっきりと書かれていて、少し面食らった。でも、発達障害のある子は定型発達の子とは分けるというようなものじゃなくて、保険をかけるだけという考え方がとても納得できるものだった。失敗経験をさせてから、取り戻すことは難しいということも確かにな…と感じ

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    2024年05月12日
  • 知的障害と発達障害の子どもたち

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    思春期の発達障害の子どもへの対応のヒントが欲しくて読みました。

    ・自立に必要なのは【自己決定力】と【相談力】
    ・思春期以降の支援は【支援付き試行錯誤】
    ・本人が【マジョリティとなる場所】を選ぶ


    -----説明-----
    【自己決定力】
    ・本人がやりたがることは犯罪行為や危険を伴う行為でなければ基本的にやらせてみる

    【支援付きの試行錯誤】
    ・本人がやりたいと思ったことをやってみる。その結果、本人が次にどうするかを考えることに、大人は丁寧に付き合っていく。
    ・失敗するのが目に見えているときにも助言は控える。予想通りに失敗しても絶対に責めない。
    ・浮き沈みを支えながら、本人が試行錯誤を続けて

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    2024年05月12日
  • 発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち

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    主治医より、初診の際に勧めていただいた本です。
    色々と違和感を覚えていたことが全てこの本を読んで腑に落ちました。

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    2024年04月09日
  • 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち

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    発達障害の子を持つ親や、学校の先生にはぜひ読んでもらいたい本。どんなことを学校に期待すればよいのか。学校をどのような場にしていくのか。これからの学校教育をどのようなものにするのか。「おわりに」に書かれた「子どもたちを追いつめるのは、もうやめませんか?」の言葉が切実に感じられた。具体的には、親と学校のコミュニケーションの取り方がとても参考になる。「要求」ではなく「相談」。

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    2024年03月16日
  • あなたの隣の発達障害

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    発達障害の当事者ではなく周囲の人向け。特に職場の同僚や上司・部下を想定しているのか、そういう具体例が多い。特性を具体的な人物像に落とし込んで書かれているから(こんな人いるな・こんなことあるな)と想像しやすい。発達障害の原因は育て方にはないとはしつつも...社会適応には「育て方」が関わってくる・育ってきた環境の四つのタイプが参考になった。

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    2024年02月14日
  • ADHDの子の育て方のコツがわかる本

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    他の書籍も通して、ADHDという障害そのものでなく、失敗を叱責されることによる「二次的な障害」(自己否定、うつや不安など)の方がよっぽど厄介なんだということを本田先生は一貫して主張しておられるのだと感じる。
    それを防ぐため、親や周囲はおおらかに見守り、サポートし、環境調整や視覚的構造化を用いるということ。
    おおらかに育てたいという親の思いと、世間からのしっかり躾けろという視線の板挟みになると、親はしんどいんじゃないかなぁとは思う。

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    2024年01月21日
  • 子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと

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    これは、5!今まで読んできた発達障害系の本で1番おもしろいし、ためになる。ためになるからおもしろいのか。自分のこれまでの教育観と重なる部分もあり、また違う部分もあり、勉強になった。
    「叱るのがうまい人は、あまり叱らない」や、「ほめる・叱るではなく、ほめる・ほめない」というところが特に印象的な言葉として残った。

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    2023年12月26日
  • 発達障害がよくわかる本

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    塾で教えています。学習障害(LD)と思われる生徒と接する機会もありますのでこの本を読んでみることにしました。
    総合的な入門書でわかりやすいです。
    勉強が苦手な子の場合、別の学び方を提案する、
    の項が参考になりました。
    タブレットにも言及してあり、
    過去に、読むのが苦手、また紙に字を書いたりも苦手…自分なりに一生懸命書いてはいますが読みづらい字を書く生徒を教えていたことがあります。その子は
    タブレットだとストレスがないようで、あれこれ取り組んでいました。
    立場上、自分で字を書くよう勧めてしまいますが、特性に応じて学び方を変えていくことの必要性を本書を通じて痛感しました。

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    2023年12月21日
  • あなたの隣の発達障害

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    発達障害について、知識を広げ深めることができる良い本でした。
    発達障害らしき傾向が強い人(診断は無し)と職場の同じグループで働いていた時があったが、チームワークが非常に難しく、上司や他の口の堅い同僚や産業医、発達障害セミナーの講師にまで相談したことがあったが、結局銀の弾丸は無く、その道のプロでも慎重に対応を考えていかないといけない難しい問題と言われたことを思い出した。結果的に周りのメンバーが、その人のパフォーマンスを最大化できるように配慮・工夫しながら、チームとしての働き方を模索していこうということになったが、程なくして退職してしまった。
    しかし、そうした特性を持つ人間が一定数いて、脳構造の違

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    2023年11月29日
  • マンガでわかる 発達障害の子どもたち 自閉スペクトラムの不可解な行動には理由がある

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    漫画でわかりやすく、登場人物と一緒になんでだろう?と考えながら理解できます。
    大人でも対人関係において、「相手を変えることはできない、自分の考え方を変えよう」とよく言われますが、
    発達障害を持つ子どもへの関わりにしても、

    •環境を調整する工夫
    •こだわりを尊重して、安心感を育む

    といった大人側の柔軟さが大切なことがよくわかりました。

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    2023年11月20日