本田秀夫のレビュー一覧
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発達障害に関する雑な本があふれているのに辟易していたが、この著者は信頼できる内容を書く。ASDに知りたいが何を読んだらいいかわからない人は読むべき1冊。
わかりやすく、かつ誠実に当事者をいかに利するかというスタンスで書かれた本。著者の方は自閉症スペクトラムについて実臨床に携わっていらっしゃるので、腑に落ちる説明が多かった。ちょっとだけ気になるのは、IQが低い群の話とそうでない群の話がいったり来たりするところが焦点が分かりづらくなっていたのと、ゲームに対する記述が雑なこと(ネスト・ジャパンの余暇活動にもゲームがあるように、ゲームもまた「共通の趣味」というよりどころになるはず。)。 -
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本書は、発達障害と診断されてはいないものの生きづらさを感じている大人向けに書かれています。
著者の、発達障害を「〜が苦手」ではなく、「〜よりも〜を好む志向性」という考え方が、他の書籍と比べて、しっくり来ました。
1点、学習障害の以下の部分についても、上記の著者の「〜よりも〜を好む志向性」を当てはめることができると私は思います。アメリカのテンプル・グランディンさんの一例があるからです。
▶学習障害(以下LD)の「読むのが苦手」「書くのが苦手」「計算が苦手」という特性も、基本的にはネガティブな概念です。ある特定の学び方が苦手で、その部分は育ちにくいということですから、特性そのものを長所として生活にとり入れることは難しいでしょう。
発達障害については、時代とともに分かってきたことがかなり変わるので、なるべく最新のものを、複数冊またいで調べることが重要だと感じます。
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ネタバレ妊娠中に子どもの個性を学びたくて読み始めました。
本書は、自閉症スペクトラムについて、この一冊で基本的な知識から考え方まで学べる良書だと思います。
印象的だったのは、自閉症スペクトラムかどうかに関わらず、多くの人が思春期になれば世の中のことや自分の周囲のことに目を向けられるようになる、ということです。
以下は、わが子や周りの子どもたちと接する上で、心がけたいと思いました。
・物心がつく前の時期に何かを特訓することはしません。その子ども自身が、「苦しい特訓を乗り越えてでもこうなりたい」と思えるような目標や動機を、まだ持たないからです。その時期に特訓などすると、その子の心の健康が大きく損なわれてしまいます。
・思春期以降に自発的な動機づけが出てきたら、本人が必要と思うことについては勝手に特訓を始めます。
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ネタバレ発達特性あるなしに関わらず、親は読んだ方が良いと思う。親の気持ちがとても楽になる。
気持ちが楽になった要因は、『子育ての前提は何か?』に気付き、やることやらないことが明確になったからだと思う。
前提は、子どもが自分らしく、二次障害となることなく社会生活を送れること。
そのために、
・子どもの特性を理解し、子どもにあったやり方、子どもにあった環境を選ぶ
・子どもをサポートする親も楽になるようなことが大事
と理解しました。
特に、
・その子がやらない、出来ないことは『発達最近接領域ではない』と考え、仕組みを変えていく
という部分が、私の中で『何で出来ないんだろう』『こうさせなきゃ…』と不安になる気持ちに答えが見つかったようで楽になりました。
さまざまな問題に対する具体的な方法も沢山載っていて、我が子に反映出来るものをピック出来るのもまた良いと思います。
子育てでお悩みの方にとてもおすすめです。 -
Posted by ブクログ
30年以上臨床の現場で患者を診てきた筆者の言葉には説得力がある。何より自身の経験を元に書かれているからだ。
そして明瞭で分かりやすい文章。まず冒頭の「この本は、『発達障害とは何か』『発達障害の人が他の多数の人と違うのはどのような点か』を解説した本です。」という一文が良い。ここで読者が自分の知りたい内容と合っているかが確認できる。
次にこの人は発達障害か?というケースが3例。結論は、「ちょっとAS」。ASDのD(Disorder ; 障害)がない状態。日常生活の障害にはなっていないが、その症状はあるということ。
ここは我が子にも当てはまるのではないかと思った。
次にASの特性。
・喜びや悲しみ、興味、達成感などの感情を人と分かち合うことが苦手
・一人でいることを好む。人と関わる場面でも受け身になったり、自分ばかり積極的で一方的な関わりになる
・独り言、敬語が上手く使えない、皮肉が通じないといった形で、会話が噛み合わないことがある
・表情や姿勢、身振り、視線などによる非言語的なコミュニケーションが苦手
・特定の物事に強い興味をもつ
・他者の気持ちを動かすことには、基本的に興味を持たない等
これは教科書的な説明だが、筆者はここからさらに具体的な例を挙げてくれるのでより理解が進む。例えば黒ひげ危機一髪。
多くの人は、みんなで一人ずつ剣を刺していきドキドキ感を共有することを楽しむ。しかしASの人達は、一人が剣を刺し続け、人形が飛び出すまでの回数の多さを競って楽しむ。自分の番でないときは、各々読書など好きなことをしていたそう。これは子供でも大人でも同じ。
筆者が言いたいのは、楽しみ方に優劣はないということ。ただ、ASの人の楽しみ方は少数派だということ。日常では、通常のやり方の方が楽しいと信じて疑わない人達が多数派なので居心地が悪い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレイラスト多用で視覚的に分かりやすい。自閉症スペクトラムの子を持つ家族にとって、こういった具体的な対応方法が書かれている本はとても役立つ。
以下、備忘録。
『 相談する力があればうまくいく』
五つの基本スキル
① 一方的に話さず 「人と意見を出し合う」 スキル
② 困った時の 「相談を習慣にする」 スキル
③ 自分で 「体調を管理する 」スキル
④ 社会生活に必要な 「お金の使い方を学ぶ」 スキル
⑤ 情報を集めこれからの「 進路を考える」 スキル
・ 自閉症スペクトラムの子は 、多くの友達と幅広く付き合うことが、基本的には苦手
・ 幼い頃には 友達よりも家族とのやり取りを通じて 成長していく
・ 雑談や友達付き合いがうまくできない
・ 興味のあるものや過去の出来事を覚えるのが得意
・ 「そろそろ」などの抽象的な言い回しや 相手との関係性など 、明確ではない情報がうまく処理できない
・ 社交術や協調性は苦手
・ 人と相談することと社会のルールを守ることが大切
・ 話し合いでは 相手を説得するのではなく 相手との合意を形成する
・ 過去の出来事を記憶するのは得意 。しかし将来の出来事を想像したり 予測したりするのは苦手。 予想外のことが苦手
・ 自分を客観的に見ることが苦手でストレスを感じていることを自覚できない
・ 暗黙の了解事項を理解するのが苦手なため 、金銭感覚が自然には育ちにくい
・ 家庭でのだらしなさをあまり気にしない、 外では頑張っている -
Posted by ブクログ
ASDとADHDの違いについてより、併存バランスについてとても詳しく書かれてる
4章家庭で親ができること、では
対人関係が苦手な子には…対策がありつつも
対人関係が苦手で、落ち着きがない子には…の補足情報がある
こういう形で事例が数例あった
未診断やグレーゾーンなのでは?と親が感じてる状態で、ASDのみADHDのみ等の情報を得ても何か違うと感じることは多いと思う。併存型の日常生活レベルの困り事と対策を見ることにより、より自分の子供の状態と照らし合わせやすいのではないかと思う。
↓どちらもボリュームとして少ないが、分かりやすかった!!!
p40→やるべきこと、やりたいこと、身の回りのこと、睡眠のイラストがわかりやすい
p66-67→0~15才以降の親の関わり方が、短い文章でまとまっておりgood(同じ著者の本で詳しく書かれてる内容が簡単にまとまってた)