本田秀夫のレビュー一覧
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「親や先生が能力主義的な考え方をしているとそういう考え方が子どもに移ります」これにはグサリときた。平均や周りとの比較をどうしてもしてしまう、これは発達障害の子どもに限らず親がやってしまいがち。親戚の子を預かってるような感覚で接することができたらどんなにいいことか。最低ラインをとことん下げてみることがポイント。
ただひとつ、気になった記述がある。それは著者は3-5時間睡眠でスッキリ日中も活動ができてるので、そのスタイルがご本人はよいと書かれていた点。ショートスリーパーなのかもしれないけれど、さすがにそれは短すぎるかな。個人差はあれど睡眠は基本的でとても大事だと思うのでちょっと違和感ありました。 -
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いわゆる自閉症のみならず、非障害自閉症スペクトラムにも重きをおいて話を展開しており、身に覚えがある人も多いのではなかろうか。
かくいう私もその一人だったりする。
特性を知ることは自分を知ることであり、自分がより生きやすく、より幸せになるための最短経路である。
今困っていなくとも環境が変われば困ることがあるかもしれない。その時のためにも、周りの人への理解という目的でも、本書を読むことには価値があるだろう。
✏あるときは仲良くしつつも、別の場面では競争する、という対人関係は、自閉症スペクトラムの子どもたちにとって、矛盾に満ちているのです。
✏感覚の異常は、過小評価されがちです。もともと自分の -
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重複する発達障害の特徴とその対処法について分かりやすくまとめられている。
ちなみにASDやADHDの最後のDは障害という意味であり、本書では特性の程度という概念を重視するため初めにAS、ADHについての考え方を紹介していた。
発達障害が重複することでそれぞれの特性が弱くなることがあり、それによって発達障害の診断がつけられないケースが少なくない。しかし当人は生きづらさを抱えているにも関わらず環境調整されないまま過ごしているうちに、うつや不安障害などの二次障害を引き起こされる。そのため、診断にとらわれず個々の特性の程度に合わせて生きづらさを予防していくことが重要となる。
また、発達の特性を「 -
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うん、そうだなって正解を書いてあるんだけど、優しい。
そんな理想でいられないから!っていうダメな親も救ってくれるフォローを随所でしてくれている気がした。
特に、叱り方のところが響いた。
常々思ってる。
こどもは希望だけど、期待するものじゃない。
信じるのは、底力。
うまくいかなくても、ちゃんと向き合っていこう。
以下、メモ
こどもの発達障害
ほめる→子どもの気持ちに共感、達成感がよくわからない場合には素直に子どもに聞くこと
叱り方→本気
大事なことを教えようとしているとき
子どもの行動をあらためるための方法の1つ
→叱るよりも、環境をつくらない。危ないことは体で止めるが有効な方法
叱 -
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ネタバレ3章の生活のなかで…が具体的で良かった
既にやってることも多々あり、イライラしながらもやってた事も含まれてたので、次からは必要な事なんだとイライラ回避できるかも!
…………
(幼児期小学生編 だいたい10才頃まで)
人と関わる意欲を育てる土台作りが大事
→挨拶や会話は応用的で難しいので求めない
●思春期に向けて無理をしないことが最良の準備
…………
ADHDもASDも同じく自律スキル大事
→出来ないと自信をもって言えるようになるのも、自己肯定的な感情の一部
ASDならでは…ルールを守りながら人に相談する
ADHD…明るいキャラクターを活かしながら人を頼る
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ネタバレ本田秀夫さんのこのシリーズは、さらっと読みやすい。育児中の大変な時期にはちょうど良い分量。基本的な内容だが、子の年齢が変わるとまた読みたくなる。
基本的には親がかなりサポートするってことで、まあまあショックを感じた。
ただ特性はそのまま良いところを伸ばして、更に人を頼るスキルを伸ばそうとあり、「人を頼るスキル」我が子に無いな~と思ってたので響いた。
親のサポートが、良いところを伸ばす&人を頼る練習に繋がるともあり、少し溜飲が下がる気がした。
●前向き、明るい子が多い。大人しくてもおおらか、失敗しても気にしすぎず元気にまたチャレンジできる子が多い
●落ち着きがない⇔チャレンジャー
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ネタバレ【内容】
■発達障害→医学的には、神経発達症群(DSM-5)と呼ぶ
・知的能力障害群(ID):知的障害など
・コミュニケーション症群(CD):言語症、語音症、吃音
語用論的コミュニケーション症など
・自閉スペクトラム症(ASD)
・注意欠如・多動症(ADHD)
・限局性学習症(SLD)
・発達性協調運動症(DCD)
・チック症群
・スペクトラムとは連続体ではなく、同じ仲間とみなせる集合体(根っこは同じ)
・これらの発達障害は併存している事が多い
・発達障害=脳機能の障害であり、症状が通常低年齢において発現するもの
・これらの特性があったとしても、生活に支障が -
ネタバレ 購入済み
やりようはあると思わせてくれる
精神科医の筆者本人がご自分を含めたグレーでちょっと生きづらさを抱える人たちが、どうしたらうまく暮らしていけるかを示唆してくれています。
濃い〜薄い、生活に支障があるなし、みんな程度の差はあっても地続きという内容で、私もこんなことあるある〜と思い読みました。
ちょうど大学生の子が課題の提出がおろそかで落単。もう親が何かしてやれる年齢でもなく、どうしたらいいかと困ったときヒントになりました。
得意なことで貢献して、苦手は相談したりサポートしてもらいながら取り組む。メータルヘルスを保つ大切さ。好きなことへ没頭することも、定型の人より大事な時間なんだと理解が深まりました。