【目次】
第1章 座談会 日常診療における精神療法:10分間で何ができるか
限られた時間の中で精神療法的な対応はできるのか
予診,初診,初期治療の流れを意識し診療を行う
その時々の“点”ではなく,診療に“連続性”を持たせる
Shared Decision Making で患者さんにも考えてもらう
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初診では主訴の同定がスタート地点になる
自分としての仮説のストーリーを組み立て,患者さんに伝える
自己努力を汲んで修正していけばそれが回復の原動力になる
病気を強調し服薬につなげる小精神療法の意義は大きい
笠原小精神療法は心理教育
重症度判断のうえで睡眠は非常に重要なポイントになる
飲み心地というシンプルな質問で信頼関係やアドヒアランスもつかめる
薬を出すときには残薬を確認し不足分だけ出す
レイティングスケールも精神療法的なアプローチに使える
第2章 統合失調症スペクトラム障害(統合失調症)への日常診療:10分間を有効に活かすための工夫
はじめに/初診時における精神療法以前の配慮について/初診時の精神療法/再診時の精神療法/治療の終結
第3章 統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群に対する工夫とアイデア
はじめに/初診時の小工夫/再診の小工夫/終結における小工夫/おわりに
第4章 双極性障害と関連疾患におけるポイント
初診/再診/終結
第5章 抑うつ障害群への診療
はじめに/治療における前提/初診/再診/終結/最後に
第6章 不安症群の患者に対する精神療法的アプローチ
はじめに/初診/再診/終結/おわりに
第7章 強迫症および関連症群への対応:OCD患者の面接について
はじめに/初診/再診/終結/おわりに
第8章 心的外傷およびストレス因関連障害群に対する短時間の精神療法
初診/再診/終結
第9章 解離症群患者に対する治療的スタンス
はじめに~解離症群をいかに理解するか~/解離症に対する臨床の基礎/解離症群外来の初診/解離症群外来の再診/解離症群外来の終結/おわりに
第10章 身体症状症および関連症状群に対する精神療法的関わり
はじめに/初診から初期治療/再診:治療を進めるにあたって/終結を巡って/おわりに
第11章 摂食障害患者との出会いと別れ
はじめに/初診/再診/終結/おわりに
第12章 睡眠-覚醒障害群へのアプローチ:睡眠衛生指導,CBT-I,森田療法について
はじめに/不眠障害に対する精神療法~概説~/初診~見立てと動機づけ~/再診~夜ではなく昼間.睡眠よりも活動を重視~/終結~投薬終了では完結しない関係~/おわりに
第13章 物質関連障害及び嗜癖性障害群への対処
はじめに/物質関連障害及び嗜癖性障害の分類と近年の話題/初診時/再診時/治療終結時/おわりに
第14章 10分面接によるパーソナリティ障害の治療は可能か?
はじめに/初診:治療導入/再診:危機介入/治療終結に向けて/結語
第15章 おとなの発達障害(発達症):外来での精神療法と短時間化の工夫
はじめに/初診/再診/終結/おわりに
第16章 発達障害のある子どもとの外来治療
初診/再診/終結