赤川次郎のレビュー一覧
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ネタバレ三毛猫ホームズシリーズ 第5弾。
大富豪の片岡家と山波家は先祖代々犬猿の仲。対立を続ける両家の長男・義太郎と長女・晴美が恋に落ち、駈落ちする・・・と言う「赤川版ロミオとジュリエット」的な話から始まる今作。
時は経ち、12年後に片岡家の三男と山波家の一人息子が河原で刺し違えて死亡する事件が起き、財産を巡る奇妙な物語が動き出す…。
冒頭、義太郎のありえない夢から始まったのかと思いきや、同名の人物の行動だったと言うところからクスクスと物語に引き込まれていった。
黒き欲望は愛する者をも疎ましく思ってしまうと言う、悲しくもリアルな内容でもあった。
最初の事件の意外な真実、真犯人の黒き欲望、そしてお馴染みのドタバタ劇。今回も例に漏れず、推理の楽しさも盛り込まれた読み易い作品であった。 -
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ネタバレ三毛猫ホームズシリーズ 第9弾。
片山&三毛猫ホームズご一行のヨーロッパ旅行第3話。
舞台は音楽の都・ウィーン。
とあるコンクールで優勝確実視されていた”月崎弥生”を破り、その座を奪った謎の女”柳美智子”。そのコンサートがウィーンで開かれる事になったのだが...。
それに絡んで起きる失踪、衝動的殺人、さらには片山自身が監禁されてしまう始末で、例によって巻き込まれていくホームズご一行(笑)。
今回、第4弾の「狂死曲(ラプソディー)」でヒロインだった”桜井マリ”が再登場。
片山&ホームズご一行+マリ、ある事が切欠で協力するようになったリザがこの事件を紐解いていく。
シリーズファンには思わずニヤリな展開と、片山とマリの関係に少しの進展?が見られたのも微笑ましくもあり、切なくもあり。
今作ではちょっぴりホームズの影が薄かった様にも思えたが、要所要所で行動的推理をしてくれるところが相変わらず可愛かった。
「―しかし、俺は俺だ。」・・・マリへの気持ちを心にしまうかの様に発した、巻末の片山の言葉にグッとくるものがあった。 -
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ネタバレ三毛猫ホームズシリーズ 第3弾。
舞台は西多摩のニュータウン。
数奇な事件と土地開発を巡る「欲」、そして次々起こる「猫」がらみの殺人。
その事件に挑むホームズ、片山、妹の晴美、晴美にぞっこんの猫嫌い刑事・石津。
展開も意外に早く、とても読みやすい作品であった。
今回は、ニャンとも不思議な後味を残す・・・それでいてファンタジックな想像をさせてくれる、そんな作品だった気がする。
「怪談」と言うタイトルや、その不思議に誘うが如く語られる「プロローグ」と「エピローグ」。
それらがそういった気分に拍車を掛けているのではないかと。
引用の文章が、この物語の奥底に眠る 立子(≠ 琴???)からのメッセージだったのかも知れない・・・。 -
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その昔、初版で読んで、余りにも怖くて手元に置いておけなかった本。
でももう一度読んでみたくて堪らなかった本。
今日本屋に行ったら新装版を見付けて、飛び付く様に買い、一気に読んだ。
前に読んだ時は子供だったし、今読んでも以前の様な怖さは感じないかとも思っていたけど、やっぱり滅茶苦茶怖かった……(泣)。
それが嬉しくもあるけど、夜中に目覚めたくないなぁ。
昔読んだ時も思ったのだけど、本当に怖い話が好きな人からすると、特に怖くもない本じゃないだろうか。それなのに何で自分はこんなに怖いのか、ちょっと不思議な気もする。
そういえば、山岸凉子の『わたしの人形は良い人形』という漫画も物凄く怖いのだけど、この本と雰囲気が似ている気がする。
最早手に負えなくなった子供、というのが私の恐怖のツボなんだろうか。