あらすじ
素晴らしく晴れ上がった秋空の下、今日は警視庁の運動会。あの片山義太郎も晴美も、石津も三毛猫ホームズも今日ばかりはルンルン気分。死体も、殺人も、凶悪犯のことも忘れて誰もが楽しむ予定だった。だが、こともあろうにそこへ、脱獄犯がまぎれこみ運動会は大混乱。その上、警官と直属上司の妻との不倫関係も暴露されて…。さあ、ホームズ、この混乱をどうさばく!? 三毛猫ホームズ初めての短編傑作集。
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初短編集。5話+ショートストーリーも収録されてて、どの話も面白かった。意外にファンが多い石津刑事も出番が多かったですねー。天然なところが良い。
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三毛猫ホームズシリーズ7(=^ェ^=)名探偵の行くところ常に犯罪あり、今回は休暇中の事件をテーマにした短編集。『運動会』『スクープ』『バカンス』『温泉旅行』『殺人展覧会』収録(^O^)栗原警視の男前な一面が見られたり、今となってはお馴染みの下手くそな絵を描く趣味が初出している。ついでに、石津刑事が片山家でごはんを食べるくだりも始まっている。
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リリアン・J・ブラウンのシャム猫ココのCat Whoシリーズを読んでから
三毛猫ホームズシリーズを読んでいます。
本作品の主人公が片山晴美であることは、他の主人公が、
飼い猫の雌の三毛猫ホームズ
晴美を慕う刑事の石津
兄の片山義太郎
という構成から見ても分かる。
晴美の透明感のある性格は、
三姉妹ものの、次女
爽子ものの、爽子
幽霊ものの、夕子
などなど、赤川次郎の主流の作品の不動点であることは自明のことのように感じられる。
三毛猫ホームズは、晴美が操っているのか?
という疑問にたどり着けば、
魔女と使い魔としての猫という関係が見えてくるかもしれない。
リリアンブラウンが女性だから、主人公が男性になっているように、
赤川次郎が男性だから、主人公は女性だと気がつくと、
それまで見えてこなかったものが見えてくるかもしれない。
ps.
アガサクリスティを呼んでから、山村美紗を読んでいる。
アガサクリスティが中近東に傾倒した以上に、
山村美紗が京都に傾倒していることが分かれば、
それまで見えてこなかったものが見えてきているような気がしている。
海外の文学は、日本の文学を理解するための鍵であることが分かった。
どんな鍵も、回す方向を間違えれば、鍵穴を壊すことはできるだろう。
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5編の短編集。最後のショートショート「三毛猫ホームズのバースデー・パーティ」はどっかで読んだことあったけど。「殺人展覧会」のモデルをレイプして、その絵を描いて人気が出たってのはほんと最低な話。殺されて良かったけど、こういうのを平気で書いちゃうのも時代だなって気がする。しかしこういう男女のもつれ的な動機が多いよな。
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三毛猫ホームズシリーズ短編集。どの作品もさらりと読めて楽しめました。女子に迫られる片山刑事可愛い。「バカンス」のラストがすっきりして好きです。
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はじめて読んだ、長編サスペンス。
犯人が早く知りたくて、ついつい寝る間も惜しんで読んでました。
もうすぐ主人公の刑事さんの年齢を越しそうな勢いw
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安定の面白さ。
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素晴らしく晴れ上がった秋空の下、今日は警視庁の運動会。あの片山義太郎も晴美も、石津も三毛猫ホームズも今日ばかりはルンルン気分。姿態も、殺人も、凶悪犯のことも忘れて誰もが楽しむ予定だった。だが、こともあろうにそこへ、脱走版画紛れ込み運動会は大混乱。その上、警官と直属上司の妻との不倫関係も暴露されて…。さあ、ホームズ、この混乱をどうさばく!? 「三毛猫ホームズ」シリーズ初めての短編傑作集。
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読書録「三毛猫ホームズの運動会」3
著者 赤川次郎
出版 角川文庫
P260より引用
“人間、ふと思い立って、普段は足も向けないような所へ行くと、
だいたいろくなことにならないものである。”
目次から抜粋引用
“三毛猫ホームズの運動会
三毛猫ホームズのスクープ
三毛猫ホームズのバカンス
三毛猫ホームズの温泉旅行
三毛猫ホームズの殺人展覧会”
警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
族を主人公とした、短編ミステリー小説集。人気シリーズ第7弾、
シリーズ初の短編集。
運動会でおなじみの「天国と地獄」が流れる中、人気の無い体
育館の裏手で男女が抱き合っていた。二人を見ていたのは…。
(三毛猫ホームズの運動会)
上記の引用は、ある刑事が仕事の後で警察署に戻る途中、本屋
に寄り道するシーンでの一文。いつもいつも同じように行動して
いては、人は退屈に耐えられないのかもしれませんね。
哲学者・カントは、出来るだけ同じように毎日を過ごすことを好
み、一生の殆どを同じ街の中で過ごしたそうです。歴史に名を残
すような人は、退屈に耐える力が大きいのかもしれないなと思い
ました。
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Posted by ブクログ
さくさくっと読めるので半身浴のお供にちょうどいいかも。今回も石津くんが愛らしい。ドラマだと腹黒っぽい性格ですが、原作だと非常に単純だし素直だし、一種のムードメーカーですね。晴美と微妙な距離を保持しているのがまた良いのです。そのうち結婚まで進展するのかな、この二人。お兄ちゃんが片付かないと無理か。