月沢李歌子のレビュー一覧
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「営業の赤本」
個人事業主の方向けの営業本です。
BtoB向けではありません。
●目的
営業って何?
を定義しなおしたかったため。
●前提
お客様は、御社製品を欲していない。 ゆえに、情報も欲していない。
●打ち手
売り込まないこと。
まずは、お客様が関心をもつ情報を提供すること。
●どんな情報を提供するのか?
売上/利益があがる確率が高まるやり方。また、その理由
●契約前の2つのこと
①お客様から、お客様様が考える不安を教えてもらうこと。 それを除去すること。
②長く使ってもらい、メリットを創ってもらうように すること。売るではなく、使ってもらう提案。
●最後に
お客様に対する質問力。
これこそ、トレーニングするは非常に理解できる。
もっといえば、
質問力=
①お客様の状況、課題把握
✖️
②解決プロセスの合意
✖️
③自社が提供できること。
獲得する質問力とは、この①②③を網羅すること。 -
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ネタバレ逆境は、ストア哲学の神々から与えられたゲームと考える。
フレーミング効果=状況をどう捉えるかによって、楽観主義でいられる。
逆境への加害者は、他人ではなく最初に自分。逆境の多くは準備不足、予測不足。
逆境の大きなコストは、不安や苦痛。その感情が減れば影響は少ない。
怒りの対処は抑えるか発散するか。どちらもいい結果にならない。怒りの感情を避けるべき。怒りの感情は自分に害を及ぼす。
選択肢が限られているときに、くよくよ悩むのは愚か。
レジリエンスは、身に着けられるもの。逆境に慣れる、わざと身を置いて自分の限界値を知っておく。
潜在意識はほっておくと逆境の犯人探しを始める。
ストア主義者にとってのテストととらえる=ストイックテスト戦略。
定期的にネガティブビジュアリゼーションを行う=今より辛い事態にアンカリングする=今に感謝できる。
あなたが傷つくのは、傷ついたと認識したときだけである。評価によって変わる。=フレーミング効果
相反する義務のフレーム、能力不足のフレーム、物語のフレーム、喜劇のフレーム、ゲームのフレーム、ストイックテストのフレーム。
怒るときは、怒っていると見せかける。
怒りと情熱を混同しない。怒りに身を任せず、ガンジーやキング牧師のようにふるまう。
グリーフケアによってレジリエンスが弱められることがある。悲しむのは体裁。受容のみを実行する。
ローマ時代の神、ユビテル。
逆境を歓迎する=神の注意を惹いた人間である証拠。
逆境に対して平静でいることはB、Aを目指すなら歓迎し意気揚々とすること。
5秒ルール=5秒以内にこれはストイックテストだと認識すること。潜在意識に犯人捜しをさせない。
ストア哲学的冒険=厳しい環境、不快な環境に身を置く。
自分のうちにいるナマケモノと戦う。数多く戦っておけば、いざという時に簡単に勝てる。誰かと戦うのではなく内なるナマケモノと戦う。
世界に出ていき、できるだけ多くのノーをもらう。ノーは助言のうち最も価値があるもの。
いちばんの失敗は、失敗を恐れるあまり試みないこと。
コンフォートゾーンの拡張=胆力を鍛える。あえて状況が悪くなるように行動する。ストア哲学的冒険を組みまわせる。山へ登ることは胆力を鍛えながら冒険になる。ネガティブビジュアリゼーソンは、思考実験。胆力を鍛えることは実際の行動。
精神力を鍛えるには、恐怖に立ち向かう。
身体を鍛える。運動は心地よさを生むだけでなく、コンフォートゾーンを拡張するために行う。
断食を行う。生活を質素にする。喜びを喜ぶ=なんにでも喜びを見出せる能力を磨く。
宗教家は死後をよくするために苦行をする。ストア哲学者は、よりよい人生を送るために苦行をする。快楽主義者は喜びを味わう能力が弱る。
慢心や思い上がりは女神メネシスに懲らしめられる。ナルキッソスの例。
良い知らせは口外しないほうがいい。幸運に対しても不運と同じように対処する。
成功は幸運のおかげ、と公言する。
死を考える=これが最後であると思う。どんなことでもこれをするのは最後かもしれないと考える。
死よりも容易なものはない。平静を保つことは難しい。自殺は卑怯である。
人生は書物である。主人公の発言、行動、思考は自由にできる。出版がいつになるかがわからない書物。いつ出版されてもいいように、その時までの分は完成させておかなければならない。感謝、愛すること、を完結させておく。
死は冒険である。
『良き人生についてーローマの哲人に学ぶ生き方の知恵』
『迷いを断つためのストア哲学』 -
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元米軍司令官のマクリスタルが描くリーダー像。
軍人だけに指示命令型のリーダーシップの進化系みたいな話かと思うと、そうではない。
プルタルコスの英雄伝ふうに、リーダーを2人づつ比べながら、リーダーシップについて探求をしていく。その最初は(なぜか一人しかでてこない)、南軍のリー将軍。負けた側の将軍なのだが、リーダーとしては、アメリカの軍関係では尊敬され続けていたようなのだが、イラクで戦っていたマクリスタルは、そのリーダーとしてのあり方に疑問を抱き始める。
そういう問題意識をベースに、いろいろな人が取り上げられて、こう言う資質や行動がリーダーにとって必要みたいな法則はないということを示していく。
そこまでであれば、従来のリーダーシップ論における条件適合理論と一緒じゃないかと思うのだが、読み進めると、マクリスタル将軍はそこで止まらすコンテキストとか、関係性、象徴作用の重要性というところに着地する。
一見、条件適合理論と似ているようにも思えるのだが、条件適合理論では、条件によってリーダーとして必要な「行動」が違うという行動主義(条件→行動)の範疇にいるのと比較すると、その違いは明らかである。
つまり、個人主義、行動主義的なリーダーシップ論から、関係性、言語・認知、つまりナラティヴ・アプローチに近接しているわけだ。
マクリスタル恐るべし、だな〜。
そして、もっとも過酷で、VUCAな状況のなか機能する、生き残ったリーダーシップ論が、しばしば「理論的すぎる」と批判されるナラティヴ・アプローチに近づいているというのはとても興味深いことだ。 -
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ネタバレ哲学を発展させてきた偉人40人の思想を相互への影響も交えながら時系列で紹介し、哲学がどのように始まり発展し、そして社会に影響を与え、与えられたかを紹介している。
各章はとても短いのに、哲学者たちの思想を端的にまとめている。そして次の章への橋渡しがとてもうまい。
ちょっと残念に思ったのは、ところどころ著者自身の意見や感想が入ってしまっているところ。
哲学の知識があれば公正に見れるのだろうが、初見の人にはミスリーディングになりかねない。
内容はこんな感じ(区分は適当です)
古代ギリシャ・・
ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ピュロン、エピクロス、ストア派、
キリスト教時代・・
アウグスティヌス、ボエティウス、アンセルムスアクィナス
中世ヨーロッパ・・
マキャベリ、ホッブス、デカルト、パスカル、スピノザ、ロック、リード、ライプニッツ
近代ヨーロッパ・・
ヒューム、ルソー、カント、ベンサム、ヘーゲル、ショーペンハウア、ミル、ダーウィン、キルケゴール、マルクス、パース、ジェームズ
大戦前後・・
ニーチェ、フロイト、ラッセル、エイヤー、サルトル、ヴィトゲンシュタイン、アーレント、ポパー、フット、トムソン、ロールズ、チューリング、サール、シンガー
気になった言葉
・私たちは人生の楽しみを増やすのでなく、よりよい人間になり、正しい事を成すべきだ。
・自然状態の個人には、他者と一緒に働き、平和を求める理由ができる。それが自分を守る唯一の方法だからだ
・感情が外的出来事でなく、自分自身の選択によって生まれるのがもっとも良いとした。
・人を欺くとは欲しいものを得るために人を利用する事だ。それが道徳的原則であるはずがない。
・もしブタが本を読むことが出来れば、泥の上を転がるよりもそちらを好んだだろう
・人間であることに伴う責任の重さから逃れる術はない
・ジョンロールズ 正義論 -
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リーマンショック〜トランプ政権に至るまでのグローバル金融経済現代史を米国、欧州、アジアの政治力学に対する詳しい検討に基づいてまとめた著作。
政治経済学における政治要素、特に「政党」の力学が克明に描かれており、デリバティブにまつわる問題として語られがちな金融危機の経済史とは異なる視点で現代政治経済史を眺めることができた。
政治的な要素に着目する以上、人の名前がたくさん出てきて読むのが大変ではあるが、現代のポピュリズム政党の勃興やbrexit、トランプ政権の誕生が金融危機以降の動的過程として接続できることがわかり、新しい目線を得ることに繋がった。 -
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ネタバレマクロ的には『時間とテクノロジー』で言うところの「確率の物語」や「べき乗の物語」と言われて腑に落ちたんだけど,ミクロ的にはうまくいっていない自分がいてこの気持ちをどうしようかと思って手にとったのがこの本。「確率の物語」や「べき乗の物語」には公式がない。「因果の物語」のように成功方程式がない。それでいて成功者がさもありなんと見下している…そう思ってしまっていた自分がいる。
この本はストア派の哲学を人生に活用できるようにマッシモ・ピリウーチさんが教えてくれる,という形を取っている。ストア派の哲学を知るというよりは、人生にストア派の哲学(特にエピクテトス)を活かす私の方法,というような趣になっている。
さて,前段の僕の悩みに対しては「わたしたちの力の及ぶものは最大限に生かし、そうでないものは、なりゆきにまかせるのがいい」<エピクテトス『語録』>(p39)というのがこの本の答え。先程の『時間とテクノロジー』でいうところの「確率の物語」であれば,まさに確率の問題なわけで,当然自分の力だけでは解決できないこともある。とはいえ,それは確率を待つだけではなく,少しでも確率を上げる工夫をしたい。だから「状況の許す限り努力したうえで、解決できないこともある」(p198)。努力しても解決できないことがある。そういう事があるとわかるだけで心が少し落ち着く。もちろん,それで期待する結果を得られるかはわからない。でも「自分が最善を尽くしているのを知ることで、満足を得られる」(p48)ことを心得たい。
著者の話の展開がじわりとこない部分もあるけれど,それは「ロールモデルといえども完璧な人間ではない」ということと同じ。ストア哲学に詳しくない人でうまくいかないと思っているのであれば,読んでみる価値があると思う -
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ネタバレビジネスの作り方を順序立てて説明しているのには価値があると思う。また、新規ビジネスを考えたときの、検証にも使える。
ビジネスに必要なのは、情熱/新しい知識や技術、とのこと。そのうえで、顧客に提供する価値は何か、買ってくれるかを確かめていくことが必要。できる限り成功確率を高めるために、プロトタイプを作ったり、顧客リストをつくったりするのはそのため。
最大市場規模(TAM):Total Addressable Market
意思決定者(DMU):Decision Making Unit
顧客生涯価値(LTV):Life Time Value
顧客獲得コスト(COCA):Cost Of Customer Acquisition -
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【若い読者のための経済学史】
もう若くはないのに2冊も読んでごめんなさいって感じなのですが、"アメリカ史"に続いてシリーズ読書。邦題、意図してるところは分かる気がするけど、違和感〜。
経済学の各論には多少触れてきたけど、大きな流れで理解することはなかったところ。このシリーズだと個々の発展に対して背景を持った理解ができる。多くの分析が芽生えては萎れる流れを俯瞰すると、経済学は変化し続ける社会を記述するものであって、いずれ来る未来を予測するものではないことがよく分かる。経済学は、予測できないからといって不要なのではなくて、今現在の社会の問題点を引き摺り出そうとするその過程こそが大切なんじゃないかと。
主流としてのマクロ経済学も良いけど、開発経済学、厚生経済学、情報経済学、あともちろん行動経済学とか、ちょっと視点の違う経済学が面白くて好き。この本でまた興味が広がった。
#読書 #経済学 #歴史 #すばる舎 -
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似たようなタイトルで、最近読んだ大澤真幸の『社会学史』が面白かったのは、歴史と言いながらもそこに著者の思い入れと考察が入れ込んであり、それが心から面白いことだと信じて伝えようとしていたからに他ならない。この『経済学史』は、近代経済学の歴史をなぞっていて、とても興味深く読んだのだが、著者の主張があまり見えてこず、そこにどこか何か物足りなさが残った。それでも、経済学史を学ぶにはかなり適した本である。
大澤氏は『社会学史』の中で「ある領域が「学問」となるためにはその学問固有の主題を持つ必要がある」として、社会学の固有の主題は「社会秩序はいかにして可能か?」であると言った。本書『経済学史』で著者は、経済学が、「社会が資源をいかに使うか」を研究する学問であるとし、その中でも資源の希少性に着目した重要な問いとして次の2つを挙げている。
・社会がいかにして希少性による最悪の結果を克服するか
・なぜ、ある社会ではそれがすばやく行われないのか
ここからわかるように、発展途上国の経済や、貧困問題や環境問題における経済学の役割について著者はおおいに興味をもっていることが見えてくる。
これまでの経済学の歴史の中では、多くの思想家が存在し、それぞれの時代の問題に応じたさまざまな理論を考え出してきた。一方で、大学で学ぶ経済学においては基本的な経済理論が中心となり、こうした思想家の考えが講義から外される傾向にあるという。著者は、それはさまざまな考え方を学ぶべき若い学生にとっては不幸なことだと考えており、そういった思いから、本書を書いている。
紹介された経済学者の名前をざっと見ると、フランソワ・ケネーやアダム・スミスの頃から順に経済学の成り立ちを見ていく過程は過不足なくまとめられていて、知識の補充には申し分ない。比較優位論のデヴィッド・リカード、社会主義の始祖とも言えるシャルル・フーリエ、ロバート・オーウェン、アンリ・ド・サン=シモン、人口論のトマス・マルサス、そして巨人カール・マルクス、限界効用説のウィリアム・ジェヴォンズ、需給理論のアルフレッド・マーシャル、独占・寡占の理論や経済の外部性のアーサー・セシル・ピグー、不完全競争のジョーン・ロビンソン、そしてジョン・メイナード・ケインズ、イノベーションのヨーゼフ・シュンペーター、ゲーム理論のジョン・フォン・ノイマン、ナッシュ均衡のジョン・ナッシュ、自由主義のフリードリヒ・ハイエク、開発経済学のポール・ローゼン・ローゼンシュタイン=ロダン、経済成長のロバート・ソロー、数理経済学のケネス・アローとジェラール・ドブリュー、フィリップス曲線のビル・フィリップス、公共選択論のジェームズ・ブキャナン、シカゴ学派・マネタリズムの中心人物ミルトン・フリードマン、合理的期待と価格変動理論のジョン・ミュース、効率的市場仮説のユージン・ファーマ、新古典派のロバート・ルーカス、人間開発指標のアマルティア・セン、逆選択のジョージ・アカロフ、情報経済学のジョセフ・スティグリッツ、行動経済学のダニエル・カーネマンとエイモス・ドヴェルスキー、リチャード・セイラー、ロバート・シラー、21世紀の資本のトマ・ピケティ、有名どころはもれなく並ぶリストになっている。よろしいのではないでしょうか。 -
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ネタバレ悪に走るものは悪を肯定しているのではなく,それが悪ということを判断できない,無知な状態.
それは非難では買う哀れみを向けるべき.
ベトナム戦争 ハノイ・ヒルトン ストックデール
コントロールできるものとできないものを見定める.前者は落ち着いて受け止め,後者には後悔がない意思決定と行動をとる.
孤独と1人でいることの違い,後者は事実,前者は後者に評価を加えたもの
実用の友情・快楽の友情・善の友情
知恵・勇気・公正さ・節制
自分の他人化
判断を交えずに話す
しかし,ストア哲学はミニマリズム精神とも親和性が高く,自分の求めるストレスフリーなライフスタイルには必須だなあと思う -
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本書は経済学の本ではない。原題が""Reputation Game"であるように、自己(自社)に対する評価が生まれるメカニズムについて考察したものである。著者は評価を生み出すものとして、行動、ネットワーク、物語(ナラティブ)の3つを決定的な要素として掲げつつ、これを豊富な事例で裏付けていく。特に評価におけるネットワークの重要性はSNSの普及する中で重要度をましていると言えよう。しかし、本書の一番の特徴は3つ目の要素として掲げている物語という要素、つまり自分をどう説明するのかという点だろう。それも、単に客観的事実を説明するということだけではなく、自分の説明が社会の自己に対する認識や期待と適合しているかどうか、また社会的な文脈(時代の空気感)に合致しているかどうかによっても左右される。そして、彼の解く評価という考えは、ボットマンのいう信頼というものにも結びつくと言えよう。21世紀はデータの時代と言われるが、単に無機的なデータだけが重要なのではなく、データを取り扱う主体に対する評価というものと結びついて、最終的にはサイバー空間における信頼というものを醸成していくことになるのではないかという示唆が得られた。好著。