月沢李歌子のレビュー一覧
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ネタバレ逆境は、ストア哲学の神々から与えられたゲームと考える。
フレーミング効果=状況をどう捉えるかによって、楽観主義でいられる。
逆境への加害者は、他人ではなく最初に自分。逆境の多くは準備不足、予測不足。
逆境の大きなコストは、不安や苦痛。その感情が減れば影響は少ない。
怒りの対処は抑えるか発散するか。どちらもいい結果にならない。怒りの感情を避けるべき。怒りの感情は自分に害を及ぼす。
選択肢が限られているときに、くよくよ悩むのは愚か。
レジリエンスは、身に着けられるもの。逆境に慣れる、わざと身を置いて自分の限界値を知っておく。
潜在意識はほっておくと逆境の犯人探しを始める。
ストア主義者にとっ -
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元米軍司令官のマクリスタルが描くリーダー像。
軍人だけに指示命令型のリーダーシップの進化系みたいな話かと思うと、そうではない。
プルタルコスの英雄伝ふうに、リーダーを2人づつ比べながら、リーダーシップについて探求をしていく。その最初は(なぜか一人しかでてこない)、南軍のリー将軍。負けた側の将軍なのだが、リーダーとしては、アメリカの軍関係では尊敬され続けていたようなのだが、イラクで戦っていたマクリスタルは、そのリーダーとしてのあり方に疑問を抱き始める。
そういう問題意識をベースに、いろいろな人が取り上げられて、こう言う資質や行動がリーダーにとって必要みたいな法則はないということを示していく -
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ネタバレ哲学を発展させてきた偉人40人の思想を相互への影響も交えながら時系列で紹介し、哲学がどのように始まり発展し、そして社会に影響を与え、与えられたかを紹介している。
各章はとても短いのに、哲学者たちの思想を端的にまとめている。そして次の章への橋渡しがとてもうまい。
ちょっと残念に思ったのは、ところどころ著者自身の意見や感想が入ってしまっているところ。
哲学の知識があれば公正に見れるのだろうが、初見の人にはミスリーディングになりかねない。
内容はこんな感じ(区分は適当です)
古代ギリシャ・・
ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ピュロン、エピクロス、ストア派、
キリスト教時代・・
アウ -
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リーマンショック〜トランプ政権に至るまでのグローバル金融経済現代史を米国、欧州、アジアの政治力学に対する詳しい検討に基づいてまとめた著作。
政治経済学における政治要素、特に「政党」の力学が克明に描かれており、デリバティブにまつわる問題として語られがちな金融危機の経済史とは異なる視点で現代政治経済史を眺めることができた。
政治的な要素に着目する以上、人の名前がたくさん出てきて読むのが大変ではあるが、現代のポピュリズム政党の勃興やbrexit、トランプ政権の誕生が金融危機以降の動的過程として接続できることがわかり、新しい目線を得ることに繋がった。 -
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ネタバレマクロ的には『時間とテクノロジー』で言うところの「確率の物語」や「べき乗の物語」と言われて腑に落ちたんだけど,ミクロ的にはうまくいっていない自分がいてこの気持ちをどうしようかと思って手にとったのがこの本。「確率の物語」や「べき乗の物語」には公式がない。「因果の物語」のように成功方程式がない。それでいて成功者がさもありなんと見下している…そう思ってしまっていた自分がいる。
この本はストア派の哲学を人生に活用できるようにマッシモ・ピリウーチさんが教えてくれる,という形を取っている。ストア派の哲学を知るというよりは、人生にストア派の哲学(特にエピクテトス)を活かす私の方法,というような趣になっている -
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ネタバレビジネスの作り方を順序立てて説明しているのには価値があると思う。また、新規ビジネスを考えたときの、検証にも使える。
ビジネスに必要なのは、情熱/新しい知識や技術、とのこと。そのうえで、顧客に提供する価値は何か、買ってくれるかを確かめていくことが必要。できる限り成功確率を高めるために、プロトタイプを作ったり、顧客リストをつくったりするのはそのため。
最大市場規模(TAM):Total Addressable Market
意思決定者(DMU):Decision Making Unit
顧客生涯価値(LTV):Life Time Value
顧客獲得コスト(COCA):Cost Of Cust -
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【若い読者のための経済学史】
もう若くはないのに2冊も読んでごめんなさいって感じなのですが、"アメリカ史"に続いてシリーズ読書。邦題、意図してるところは分かる気がするけど、違和感〜。
経済学の各論には多少触れてきたけど、大きな流れで理解することはなかったところ。このシリーズだと個々の発展に対して背景を持った理解ができる。多くの分析が芽生えては萎れる流れを俯瞰すると、経済学は変化し続ける社会を記述するものであって、いずれ来る未来を予測するものではないことがよく分かる。経済学は、予測できないからといって不要なのではなくて、今現在の社会の問題点を引き摺り出そうとするその過程こそが -
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似たようなタイトルで、最近読んだ大澤真幸の『社会学史』が面白かったのは、歴史と言いながらもそこに著者の思い入れと考察が入れ込んであり、それが心から面白いことだと信じて伝えようとしていたからに他ならない。この『経済学史』は、近代経済学の歴史をなぞっていて、とても興味深く読んだのだが、著者の主張があまり見えてこず、そこにどこか何か物足りなさが残った。それでも、経済学史を学ぶにはかなり適した本である。
大澤氏は『社会学史』の中で「ある領域が「学問」となるためにはその学問固有の主題を持つ必要がある」として、社会学の固有の主題は「社会秩序はいかにして可能か?」であると言った。本書『経済学史』で著者は、 -
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ネタバレ悪に走るものは悪を肯定しているのではなく,それが悪ということを判断できない,無知な状態.
それは非難では買う哀れみを向けるべき.
ベトナム戦争 ハノイ・ヒルトン ストックデール
コントロールできるものとできないものを見定める.前者は落ち着いて受け止め,後者には後悔がない意思決定と行動をとる.
孤独と1人でいることの違い,後者は事実,前者は後者に評価を加えたもの
実用の友情・快楽の友情・善の友情
知恵・勇気・公正さ・節制
自分の他人化
判断を交えずに話す
しかし,ストア哲学はミニマリズム精神とも親和性が高く,自分の求めるストレスフリーなライフスタイルには必須だなあと思う -
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本書は経済学の本ではない。原題が""Reputation Game"であるように、自己(自社)に対する評価が生まれるメカニズムについて考察したものである。著者は評価を生み出すものとして、行動、ネットワーク、物語(ナラティブ)の3つを決定的な要素として掲げつつ、これを豊富な事例で裏付けていく。特に評価におけるネットワークの重要性はSNSの普及する中で重要度をましていると言えよう。しかし、本書の一番の特徴は3つ目の要素として掲げている物語という要素、つまり自分をどう説明するのかという点だろう。それも、単に客観的事実を説明するということだけではなく、自分の説明が社会の自
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