ジョシュ・ラニヨンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
再読。すでに何が起こるかわかっているからこそ、劇的なドラマとしてではなく、二人がどうやって互いに恋に落ちて、苦しんで、信頼し合うようになり…みたいなのを追うことが
ジェイクの行動はどう考えてもクソ男なのだが、特に後半、そのクソ男たる自分の価値観や環境と向き合って、アドリアンのために一つずつ鎧を脱いでいくのが美しい。愛は人を変えるかもしれない、って希望の話。
初読のときは、劇薬の3巻・4巻がお気に入りだったけど、今の私にはアドリアンとジェイクの心の変化が感じられる2巻・5巻が好き。でも一番泣いたのはスピンオフでした…アドリアンが浮ついたうかれぽんちになってて、すごく良かったなー。
翻訳されて -
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面白かった
今までの生き方を変えてしまうほどの相手に出会ったと思い知るお話だった。主にサムが。ジェイソンにメロメロでにっこり。事件はジェイソンの単独行動とか問題では?と思いつつ、JJのお手柄になって最後は解決して良かったね。絵画の詐欺窃盗事件は解決してないが。面白かった。
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楽しめた
ミステリーとBL両方大好きなのでとても楽しめた。最初の印象最悪じゃん、どうやってくっつくの?と思うけど、ケネディがだんだんジェイソンに好意を抱いて歩み寄る感じ。「出しゃばり、生意気、喧嘩腰」なところがキャリアを積んで敵無し状態のサムには新鮮で気に入られたのかな。
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Posted by ブクログ
以前電子で読んだものを再読。これからの展開を知っているからこそ、この話のジェイクの、人目がない世界での「誠実さ」、二人だけの時間でいる時の優しさが沁みる。というか、この話があるからこそ、アドリアンがあんなに辛い思いをしてもジェイクへの執着を捨てきれず、ジェイクを憎めなかったんだなー。この人生で最高と感じてしまった、ジェイクの愛情と優しさを知ってしまったから…。
あと、物語の前半で、まだアドリアンにキスすらできない時に「女じゃない」とジェイクがいうけど、あれは半分自分にかかっているんじゃないだろうか。
この時点ですでにジェイクはずっぷりアドリアンに恋しているのを認めていて、それでいて、どうして -
Posted by ブクログ
ネタバレ総合評価:★5.0
「ウィンターキル」を読んで、やっぱりジョシュ・ラニヨン先生の作品は面白いなぁと改めて思い、こちらの作品も読んでみたのですが、期待を上回る面白さで、大のお気に入り本になりました!
物語は美術館勤務のピーター(受け)が事件に巻き込まれて記憶喪失になる所から始まり、自分に疑いの目を向けてくる辛辣な刑事とのラブロマンスを描いた作品なんですが、この刑事ことグリフィンの印象が最初は全然良くないんですよ。
記憶喪失になったピーターに対して敵意丸出しで、彼の発言をまるで信じることなく、美術館で起きた事件の犯人はお前だろってハナから決めつけてくるんです。
てっきり嫌な男かと思いきや、物語を -
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更なる続編を読みたいです。
いやぁ好みでした。
再会もの好きですね
お互い、仕事ではあったけど「本気」だった
でも、言えない
相手に「引き止めてほしい」「捜してほしい」気持ちをかかえつつ
一歩を踏み出す勇気があれば、幸せになれるの
ハッピーエンド最高 -
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短編構成
イチャイチャしたところはないけど、それでよかった
遠く離れたところに住んでいる二人が出会った
一人はゲイとして生きていくには偏見や差別、生きづらさがある古い小さないい町
一人は都会で肯定も否定もせずただ仕事だけを真っ当にする都会
これからの暮らしが知りたくなる結末 -
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ネタバレ総合評価:★5.0
殺しのアートシリーズ第四巻。
今回はこちらのシリーズにしてはページ数少なめでしたが、そんな不満を一切感じさせないほど読み応えのある内容で、最後の一文までしっかり楽しませていただきました。
今回は意外にもサムの出番は少なめで、ジェイソンが主体となって動く回でした。サムよりもJ・Jの出番の方が多かったんじゃないかな(笑)
これまでは連続殺人犯を追う話でしたが、今回のテーマは“幻のフェルメール作品を追え!”というジェイソンの専門分野にばっちり当て嵌まるお話だったので、過去三作品とはまた違った気色となっていて読んでいて楽しかったです。
ただ、そのジェイソンがなぁ…。FBIは身内 -
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ネタバレ総合評価:★5.0
買ってからずっと積読になっていたジョシュ・ラニヨン先生の殺しのアートシリーズ第一巻をようやく読んだのですが、読み終わって真っ先に思った事は「何故もっと早くに読まなかったのか!?」でした(笑)
ほぼ毎日、寝る前に少しずつ読み進めていたのですが、もう面白くて面白くて夜が待ち遠しかった程でした。
有能だけど冷たくて周りに敵を作りがちなFBI行動分析官のサムと、同じく有能だけど頑固で割と無茶するタイプのFBI美術犯罪班のジェイソン。最初は二人ともお世辞にも仲が良いとは言えなくて、この二人のロマンスがまるで想像出来なかったのですが、途中で何やら良い感じの雰囲気になり、サムがジェ -
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待望の新刊!
5巻もハラハラドキドキが止まらない。1巻から登場するジェイソンのストーカーであるジェレミー・カイザーに、2巻で登場し海外逃亡したシリアルキラーのシェパード・デュランドとジェイソンの因縁相手に事欠かない本作だが、今回、サムの元恋人イーサンを殺したと思われるロードサイドリッパーに共犯者がいたとの話が浮上。ジェイソンとサムは“二人の未来”を考えるという関係性の変化もうまれる。ジェイソンとサムが何に邪魔されることなく幸せな時間を過ごせる日がくることを願いながらも、二人にはまだまだ事件に巻き込まれてほしいと思ってしまう、そんな作品。とにかく次巻も楽しみ。
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やっぱりこの二人最高
シリーズ2作目。1作目に続きタッカーとエリオットがほんと最高。二人が同棲を始め、衝突をしつつもさらに愛は深まっていく。1作目同様ストーリーの主軸は事件解決にあり、ラブラブ甘々な展開というのはないけれど、それでも、二人の間の愛をはっきりと感じられるストーリー。あからさまで大げさな表現はなく、でもエリオットのちょっとした仕草や目線とか、タッカーとのさりげないやり取りの中に愛がにじみだしている。ほんといい。エロもいい、と書こうと思ったけど、なんかエロって言いたくなくなった、この二人はセッ○スという言葉のほうがしっくりくる感じがしてきた。セッ○スやキスなどのシーンはさほど多くはないけれど情感たっぷりと
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エリオットとタッカーが最高
エリオットとタッカーがほんといい、よすぎる。シアトルって雨の多い街というアメリカのドラマからのイメージしかないけれど、シアトルあたりが舞台というのもなんかいい。FBI捜査官だった主人公エリオット(受け)は、事件で負傷し辞職、同僚で恋人のような関係にあったタッカーとはそのせいで別れてしまい、教職につくもタッカーとの日々を忘れられずもんもんとする。ほんとこの二人の関係性、やり取りが好きすぎる。忘れたいけど忘れられない恋の残像、熱、感触、自分が求めているものを本当はわかっているのに、その通りには簡単に動けない。考えたくないのに、ふとしたときに思い出してしまうタッカーの熱さ、大げさな表現はないのにエリ
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購入済み
装丁も含め大好きな作品!
ジョシュ・ラニヨン×冬斗亜紀作品は全部読んだが、全作品を通して日本語訳が素敵。英語ならではの言い回しや、スラングを上手く日本語訳してくれているおかげで、洋ドラ・洋画を見ているようなノリで読める。
そして内容に関しては文句なし!ジョシュ・ラニヨンの作品はゲイ(BL)小説としてもミステリ小説としても、読み応えがある。バランスよく、緻密かつディープに書かれているため、ゲイ(BL)部分とミステリ部分が互いにストレスにならない点が魅力的。
門野葉一のイラストも作品にピッタリ。線の太さや勢いが、作品の内容の重さやスピード感にあっていて、イラストが出てきてもペースを乱れることがない。
装丁も本作ならではのア -
匿名
ネタバレ 購入済みゲイノベルの傑作
他店で購入済みですが、こちらの店のアプリが読みやすかったので再購入。大好きな作品です。
シリーズ通して一つの物語であり、全貌が見えてはじめて大きな感動があります。
主人公アドリアンは身体が弱いながらも、ゲイとして堂々と生きている強い人物。対するジェイクはゲイであることを受け入れられない弱い存在と言えます。彼らが物語の中で紆余曲折をへて成長していく姿が丁寧に描かれています。
アドリアンに感情移入してしまうので、どうしても「クソ野郎」になってしまうジェイクですが、シリーズを通して一番変化するのはジェイクであり、生き迷う子どものようで嫌いにはなれません。むしろいざという時には戦闘能力が高いので