ジョシュ・ラニヨンのレビュー一覧

  • フェア・プレイ

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    モノクローム・ロマンス文庫を何冊か読んできた中で、この作家の作品は好きだ。

    アメリカが舞台なので、日本人の感情とは違うものがあって理解が難しいのだが、この作品と「アドリアンシリーズ」に限って言えば、彼らの苦しみが心に流れ沁みてくる・・・ような気がするのだ。

    人と人の相互理解の難しさは、多少なりとも自分も経験してきたことだからだろうか。

    続編があるなら読みたいと思う。

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    2017年02月10日
  • アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ

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    とうとう完結!長きに渡った二人の物語が結末を迎えました!
    ジェイクがきっぱりと吹っ切ってて、どちらかというとアドリアンの方が臆病になっているという様相の今作。元彼やガイの再登場もあり、おまけに元従業員の帰還もありと最終巻らしい巻でした。
    アドリアンの煩悶やジェイクのこれまでの行動など、手放しで褒めることができないところはありますが、二人の話をここまで追ってきたファンとしてはある種の感慨を覚えたのは事実。最後まで読めて良かった。

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    2016年07月03日
  • アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐

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    今回はミステリーというより冒険スリラー的な話。謎のオカルト集団対アドリアン。正直このタイプはあまり好みではなかったけど、それを補うのがアドリアンとジェイクのラブストーリー。自分をゲイだと認められないジェイクに対比するように、知的な魅力のガイが登場。
    他にも前々からあったアドリアンの心臓の問題や、母の再婚など盛りだくさん。海外ものはその辺抜かりがないというかM/M小説もそういうところがリアルですね。
    でも何より衝撃だったのはジェイクの選択。ジェーイークー!!(怒)アドリアンが終始諦観してるかのような態度なので読み手がその分エキサイトする展開でした。

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    2016年05月15日
  • アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き

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    アドリアンの行くところ殺人あり。そんなお約束を抱えてアドリアンが行った先は、祖母の残してくれた牧場。そこで早速死体を発見したアドリアン。彼を追ってきたジェイクは…というお話。
    前作でほとんど動きのなかった二人の関係が動き出すこの巻。ミステリー部分は前作同様とっつきやすく、自然に話にのめり込んでいける。犯人がわかるヒント的な台詞もあり、不慣れな人も楽しめます。そして肝心の、ジェイクとの仲は前作とはうって変わって親密に。というか前作で地ならししたところに芽生えたというべきか、急接近すぎてこちらが戸惑うくらい。でも、この後のことを考えたら当然の流れ。二人の蜜月をしっかり味わうべし。

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    2016年05月08日
  • アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影

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    面白かった。恋愛要素は薄めだけど(というか本命とは始まってもいない)それがよい。
    犯人については伏線が結構あるので、わりと万人向け。少しずつ真相に近づいていく物語に、じれじれしながら読み進めていけました。
    タイトルが犯人を示唆しているので、わりと早く某台詞でああこれ!って思う。そして、その流れで読んでいったので、なんだか犯人が可哀想になってしまうことに。そのせいか、ジェイク×アドリアンの関係性にあまり萌えられず。まあ、まだシリーズ一作目だから気長に待つ構え。次巻が楽しみ。

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    2016年07月02日
  • ドント・ルックバック

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    萌え。こういった翻訳サスペンスものって好きだな~と実感。物語自体は様式美にのっとった話なので、目新しさとかはないんだけど、そこにBLがあるだけでどれだけワクワクするものか。
    「フェアゲーム」のように以前恋人同士だった二人が事件を通して近づいていく話でしたが、深刻度はこっちの方が上でした。命を狙われる・犯罪者にさせられる・利用される…気の毒で可哀想で、BLは二の次にさせられかけた(笑)
    ラストはやっぱりあっさり目。ラニヨンさん、その先が読みたいです!ああ、でもこのあともう少し!なところが逆にいいのか。どちらにしても他の作品も読むけどね!

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    2016年03月19日
  • 雪の天使 Icecapade

    購入済み

    あぅ

    やっぱイイねジョシュ氏!男としての生き様と言いましょうか、受け攻め共にしっかり生身の男性って感じで乙女要素がない分そお簡単にものごが進まず葛藤がムクムクしてるってとこに萌える。と、やっぱり醍醐味は欧米人独特の愛する相手に対する態度がサラッとスマートにド甘いってとこですよねぇ〜、はうん。ハニーとかエンジェルとかシュガーとか日本の感覚だったら絶対になしだし(笑)。

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    2016年01月06日
  • フェア・ゲーム

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    気になってたラニヨン、初読み。
    海外の男性作家さんの書く世界、最初から最後まで萌えさせていただきました。
    ストーリーは、よくある海外もののサイコサスペンス。でもそれがいい。読みなれない人には翻訳ものというだけでハードルがあがるけど、自分は元々好きジャンルだったので、本格的なサスペンス展開にページを捲る手が止まらなかったです。そしてそれ以上に、物語を彩る主人公たちの微妙な関係に悶えました。
    ある事件がきっかけで一度すれ違った大人二人が、思いがけず再会することによって逡巡しながらも想いを再燃していく。想いを募らせながらも葛藤やプライドが見え隠れする描写に大人の男を感じ、物語の最後まですごく惹きつけ

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    2015年12月27日
  • アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ

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    ふぅ~っ、読み終わった。

    まず、分厚さ。
    2冊分ぐらい?
    ル○ー文庫なら3冊くらい(笑)。

    謎解きも加わるので、二人の関係がなかなかこちらの思うように進まず、じれったいと思いながら読んでいきましたが、読み終わってみるとまだまだ読みたい。

    訳者さんによると続編は今のところないらしい。
    残念である。

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    2015年12月24日
  • アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き

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    ネタバレ

    カミングアウトできない刑事×心臓疾患の本屋。
    この作者もだけど、翻訳も素晴らしいと気付いた二巻目。
    言い回しとかとても自然で、原文はどうなってんの?と良い意味で興味を持った。
    例えば、どのくらいたってる?を勃ってると経ってるに掛けるとこ、原文どうなってんの…?という素朴な疑問が(笑)

    イチャが萌えまくりです。素人ゲイ童貞?の攻め。受けにキスも仕掛けられなかったのに、気持ちがやっと追い付いた感じで見事結ばれました。(^o^)こういう事件もので命張ってると、気持ちも盛り上がっていいよね。

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    2015年11月25日
  • アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影

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    ネタバレ

    [ネタバレ注意]
    おもしろーい♪本格ミステリ。ゲイミステリーなるジャンルらしいですが、なるほどゲイが重要な要素で、そのせいで糸が絡まりまくってます。言葉選びも洗練されてて洒落てます。アメリカドラマにはまってたから、想像しやすかった。

    クロード、良いキャラだったのに…ちょっと受けの心情軽くないかな?日本の作品だったらそこを掘り下げて自責の念をズラーと並べ立てそうだけど。立ち直りの早さ…。


    犯人ですが…
    もと教師の言葉で犯人が判ってしまった…。それまでものすごーく考察してて、ドキドキワクワクしてたのに…そんな形容詞ひとつであっさり読者バレ…(;o;)

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    2015年11月25日
  • アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死

    購入済み

    え、まさか、終わり??

    毎回ジェイクにイライラさせられてきた本作(笑)。が、別れて清々ガイと幸せに!とも行かず(当然正当な攻め様ポジはジェイクだし実はガイもショボかった。。(笑))。。ジェイクのノーマルさを主張するため結婚やアドリアンと付き合いつつも(別れてからも)SMつながりのBFと続いていたりと余りに自分のことばかりな素行に再びムカッ腹。彼の葛藤や苦悩を確かに理解出来ないけどそれ差し引いても酷いんじゃないか、と。。でもそんなジェイクの最後の決断と取った行動でそれらの嫌悪感も簡単にひっくり返されましたが。。惚れた腫れただけでなくこのウエスタンな人々独特の時にドライだったり独立心のやたら強い個性、無論本当に男性の目か

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    2015年04月20日
  • アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐

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    ちょっとショック受けてます。
    機能は占いの最下位・・・というのを見てしまってから不運続き。
    そして、この展開。
    ナンノシレンデスカ!!

    4巻の発売が2015年2月。

    待てません!!
    早くして!!!!!!!

    あぁ~、待ってないよ・・・ガクッ

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    2014年08月16日
  • ドント・ルックバック

    購入済み

    読ませ、られます。

    筆力ある作家さんによるミステリー、翻訳家さんの腕も良いんだと思いますがしっかり食い付かされました。フェアゲームよりスリリングさは低い気もしますが('アイツ'が黒いと早い段階で判明するので)、欧米人ならではと言っていいのか男としての矜恃を持ってる強めなキャラとか描写はさほどもないけど濃い甘さの気配がイイ。記憶喪失で始まるお話、独特の不透明さと未練たらしいピーターの乙女思考(笑)にもどかしくもあるんですが予想通りでも意外でも結果楽しめる展開でした。グリフィンの不遜なキレ者具合がいいな〜。確かに終わり方は、広げた荷物を慌てて片した感はありますが、構成がしっかりしてる分読み終えてし

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    2014年07月13日
  • ドント・ルックバック

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    ハマってます!
    M/M(Male/Male)小説のジョシュ・ラニヨン氏!

    日本のBL小説とは違い、しっかりとゲイのロマンス小説って感じが、とってもガチです。
    でも今時の日本のBLより、余程ロマンティックかも(笑)
    なるほど、ゲイはこういう恋愛を夢みるんだな~って思いました。
    ハーレクインの男性版だね。

    題名は訳すと「後ろを振りかえるな」とか「振り向かないで」とか。
    ミステリ・ロマンスで、今回の主人公はもちろんゲイで美術館のキュレイター(管理監督専門のいわゆる学芸員みたいな人)です。
    初っ端から頭殴られて記憶を失い、事件の目撃者から容疑者になり追いつめられてしまいます。
    追いつめる捜査官の男

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    2014年01月09日
  • フェア・ゲーム

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    スカーペッタとかリンカーン・ライムとか、海外ミステリが好きで、BLは別腹っていう人にぴったり♪
    好きだな~男同士の友情・・・もとい愛情!!
    しっかりゲイの恋愛ミステリです。

    元FBI捜査官が主人公。
    パートナーは現職のFBI捜査官で主人公の元相棒兼元恋人。
    拗れて別れたふたりが、ある事件をきっかけに再会して、ジタバタイライラグルグルして愛を再確認しちゃう!
    これがBL要素のないふつうのミステリなら妄想で、このふたりの萌えを想像するだけなのですが・・・ふつうに恋愛してますからね。萌えまくりです。
    ミステリサスペンスとしても十分おもしろいですし、BLとしてもきゅんきゅんします。
    男性の書く濡れ場

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    2014年01月14日
  • ドント・ルックバック

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    フェア・ゲームを読んだ直後に購入。同じ作家さんと翻訳さんということで安心して読めました。記憶喪失もの。ミステリーなのですが、読み進めていくうちに犯人は朧気に分かるかなーという点と、ちょっと短めなので星をひとつ減らしましたが、翻訳ものにしては読みやすくていいんじゃないかと思います。恋愛要素強め。恋は盲目とはよくいったものです。

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    2013年10月12日
  • フェア・ゲーム

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    ▼あらすじ
    シカゴの大学を舞台に繰り広げられる、甘く激しい男たちのミステリー・ロマンス、開幕。

    犯人の銃弾はエリオットの膝をプライドとともに粉々に打ち砕いた。
    そして失意のエリオットに対し、相棒で恋人のタッカーは冷たく背を向けたーー。

    17ヵ月後、教員として大学勤務につき、次第に落ち着いた生活を取り戻しはじめていたエリオットは、 学生の失踪事件の調査を依頼される。捜査協力するFBI捜査官を前に彼は目を疑った。
    そこには一番会いたくない、けれど決して忘れられない男、タッカーの姿があった。

    元FBIの同僚と大学教授のミステリー・ロマンス。

    ***

    BLには珍しいシンプルな表紙と、海外

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    2020年03月07日
  • アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影

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    サスペンス寄りのミステリ調で全体として読みやすいのはそうですが、出てくるのがホモフォビア丸出しか利己的・性格の激しいキャラがほとんどであまり好感を持てる人物がおらず読み進めるのが若干辛い。メインカプの出会い編といった趣であまり交流はなく恋愛ぽい描写はほとんどが受と他の人とのものになるので注意。著者の作品はわりと受攻はっきりしてる(とはいえ他作品では海外BLらしくリバ匂わせというか所謂アリバイリバはある)のでそういうオーソドックスなBLカップルが好きな人には向いてるかも。

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    2025年10月08日
  • アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影

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    書店主アドリアンとLA市警刑事リオーダンのなれそめ編。お互いの気持ちに気づいた、ぐらいのところまでです。
    ミステリとしては山場の盛り上がりに不足を感じないでもありませんが(注意深く読んでいくと、「この人はもしかして…」って察しがついちゃう)、構成が緻密で読み進めていく楽しみはありました。
    カリフォルニア州ってLGBTQフレンドリーな地域だと思うんだけれど、個人的な偏見はやっぱりあるんだろうなと思わされるシビアなシーンも。自分のセクシャリティを頑なに秘密にしているキャラもいますし……もしかすると、それが一番のどんでん返しだったかも⁈

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    2025年09月18日