サマミヤアカザのレビュー一覧
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タイムトリップもの。とても松雪センセらしい設定で面白かったです。
平安時代に飛ばされた大学生の真生。現代を覗き見たかった陰陽師の阿倍清明に心と身体を入れ替えられてしまい、わけもわからないまま清明のふりをしなければいけなくなってしまいます。
そんなパニック寸前の彼を助けてくれるのが式神の佐久です。
人外である佐久との淡い交流から始まる胸キュンな恋にときめきました。
人外で、式神で、しかも異空間にいる相手への想いが、どう育まれ成就するのかが見どころでした。
そして、平安時代と現代のギャップであれこれ妙な事件が勃発するのにもハラハラさせられるし笑えるしで、中だるみなしでした。
ラブ面では、真生その -
ネタバレ 購入済み
なかなか
この手のお話で主人公が本物の娼婦だったのに、びっくり。そして他の方が言っているように意外と年齢差があったのだなと。王子が中年なのもなかなか新鮮でした。イラスト的には20代前半にみえますが。
しかも30半ばとは思えない絶倫ぷり。何食べたらあぁまでお元気なんでしょう?と聞きたくなるほど。
娼婦というのが変わった設定かもしれないけれど、内容的にはありきたりなのにここまで読ませられる文章力はすごいと思います。
個人的には主人公達のキャラはあまり好きなタイプじゃないですが、★4をあげてもいいと思えるものでした。 -
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10年以上前の作品に書下ろしがついて、新装文庫化。
砂原作品の原点のような話でした。研修医×ホストとか、無骨で一途な攻とか、強がってる寂しがり屋の受とか。
センセの作品での大好きな要素がいっぱいつまってるかんじです。
改稿されているんだろうけど、どことなく古臭さを覚えるのもまたよかったりしました。
ホストで稼いで荒んだ生活を送っている志上は、仕事帰りに車に撥ねられてしまいます。加害者は中学時代の同級生だった保高で、ずっと嫌っていた相手。今は研修医として働いている保高は超がつくほど善人で、腕を骨折した志上を自分のアパートへ連れ帰りあれこれ世話を焼くのですが、志上はそんな彼に素直に感謝できずに酷 -
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虎に育てられた野生児を世話することになった、霊長研究所の入江。人嫌いで無愛想な入江は、対人関係を築くのが上手くありません。
浅葱という野生児も、他人に対して警戒心むき出しで人間らしい常識や知識に欠けている18歳(年の割には可愛くて小柄)。
ある意味似たもの同士?の二人が心を通わせあうようになるまでのストーリーです。
無垢で無知な受に愛を注ぎ育成する、という話は好物の一つです。
5歳で両親を密猟者に殺され、その後密林でジャングルブックみたいに虎に育てられていた浅葱。入江は、そんな浅葱に言葉を教え、人間としての行いを一つ一つ覚えさせ、人並みに生きていけるようにと教育していくのですが、その過程で自 -
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ネタバレ自堕落な生活をしている王子ディーンを自分の虜にするよう命じられたレダリア。お互いに敵なはずがいつしか好きになって、しかもダメ王子ぶりは演技だったということで、最後は立派な王子様にっていう感じですが、設定としては好きなお話です。イラストも嫌いじゃなかったです。
ただ、最初にディーンとレダリアの年の差が結構あるんだなあって思いました。イラスト的には20歳前半っぽく見えるのに、これで30代半ば。確かにレダリアが子供の頃に大人として出会うっていうのであれば、現在これくらいの設定は必要なのかもしれませんが、レダリアは最後まで気付いてなかったですねぇ。ディーンが気付かないのは分かりますが・・・。
あと -
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読んでみたら結構な歳の差恋愛でびっくりした。王子三十代に見えねぇ。ヒロインとの年齢差がダブルスコア。相手が娼婦とはいえ、三十過ぎた男が十代の女の子を手籠めにするというのは、最初はなんともいえない罪悪感というか、背徳感が若干ありました。どっちかというと最初は女の子の方から仕掛けてるから自己責任なんだけど。
全体的には決して嫌いではなかったんですが、女の子がすごい感情的で、あんまり自分の好みではなかったです。頭良いしいい子なんだけど、今まで押し込めてた反動か、かなり暴走してるぞ・・・はっきり言うと苦手なタイプでした。
反面王子は、最初のイラストが気だるげな色気のある表情をしてて、でも読み進めてみる