あらすじ
迎えにきたよ、俺の白菊。
長雨から都を救うため、生贄として捧げられることになった白菊は、「矢科の鬼」と呼ばれる恐ろしい山賊・莉汪に攫われてしまう。意識のない間に凌辱され、目を覚ました後も執拗に迫ってくる莉汪。「つかまえた」と、嬉しそうに笑いながら好意を押しつけ、当然のように身体を繋げてくる。その真意が掴めないまま、白菊は怒りと恐怖を覚えながらも少しずつ莉汪と言葉を交わすようになり……。やがて白菊は彼との過去を思い出すのだが――。
感情タグBEST3
とても面白いですが…
欠点を挙げるなら作者さんも後書きで書いてるようにヒロイン白菊の意思が最後までフラフラしている点かな
初めヒーロー莉王に迫られてるときも莉王は歩み寄ろうともするのに「嫌い」「お母様!」ばかりで冷静に話し合おうよ、とかそのくせ怪しい山賊仲間の甘い話には乗っちゃうしどうしたいの?と突っ込んでしまいました
最後も生け贄にされるとき少しは自分から足掻けばいいのに、結局白菊の運命を変えようと命を懸けたのって莉王と実の母なんですよね
でも白菊も基本の性格は悪く無いし悪役含め周りの人間が生き生きとして和風ファンタジーとしての世界観もしっかりとしてとても楽しかったです
Posted by ブクログ
宇奈月香さんの書かれる話はどれもすごく好きです。
理不尽な目にあって絶望に叩き落とされても挫けない、強いヒロインがいつもとても魅力的なので。
ですが今回の白菊は、やや流され過ぎな印象を受けました。そこが少し残念です。
とはいえ、世界観はしっかりしているし、雰囲気はあるし、読み応えのあるお話でした。あと、濡れ場も多かった!
莉汪はチートでした。
序盤はだいぶ狂っててまさに狂鬼という感じだったのですが、読み進めるにつれてどんどん可愛く思えてきました。
さりげなくおおまかな年齢が出てきてびっくりしました。
結構年齢差あったんですね…。
Posted by ブクログ
(ネタバレ?)
どう表現すればいいのか分からない。なんて破滅的で絶望的。
明るい未来が全く見えない。こんな話、読んだことない!
主人公の2人が、少しでも明るい道を歩んでいけることを願わずにいられない。
濃いです
結構濃い設定とストーリー展開に、登場人物で構成されていて、さすがソーニャ、という作品ですが、私の気分には、ちょっと重すぎ、シリアス過ぎ、でした。
重い作品が読みたい時に、いいかと思います。