オリヴァーサックスのレビュー一覧

  • 意識の川をゆく 脳神経科医が探る「心」の起源

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    サックス先生最期の本。各エッセイに共通して科学に対する敬愛とヒトの意識に対する尽きない興味が溢れ出ていたように思う。死の直前まで綴られた好奇心の1つ1つに感動すると共に、自分自身もこのような最期を迎えられたら幸せだろうなとふと思った。養老先生の解説も良かった。

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    2018年11月25日
  • 意識の川をゆく 脳神経科医が探る「心」の起源

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    ネタバレ

    著者はこの原稿をまとめてから直ぐに亡くなったそう。同じ著者の他の本で読んだことあるような話が多かった気がします。ただ、コレはなかった、肝動脈の塞栓術手術の話。担当医から手術前に術後の辛さについて延々と語られているけども、実際、本当に辛そう…

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    2018年10月20日
  • 見てしまう人びと 幻覚の脳科学

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    人間がものを見たり、聞いたり、触ったり、味わったり、嗅いだりすることができるのは奇跡的なことのようだ。体の各部位と脳との精緻なネットワークでそれが実現されている。そのひとつでも欠けたり不具合が生じると、目や耳に異常がなくても、見たり聞いたりすることが正常にできなくなってしまう。そんな自体にも脳は一生懸命に解決しようと働く。そのときに幻覚や幻聴が現れる。

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    2018年10月20日
  • タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代

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    脳神経科医のオリヴァー・サックスの14歳に至るまでの自伝。恵まれた環境のもと、優秀な親族に囲まれ、知的好奇心を存分に発揮しながら、類い稀なる才能が開花していく有り様がつぶさに綴られている。化学への深く掘り進んでいく探究心や、歴史をなぞるように自己体験していく執拗さには、早熟さという言葉ではおさめられない驚きを感じる。青年期以降の自伝も書き著しているので読んでみたいと思う。

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    2018年03月22日
  • タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代

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    化学に魅せられた少年時代のサックス。多感な時期に無我夢中になった事への思いが伝わってきた。化学は改めて面白いと思った。量子力学と化学の別れの最終章はせつなくとても感動した。

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    2018年03月22日
  • タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代

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    ここ最近、自然科学分野が楽しそうで。なんだろ、『麻布ハレー』の影響かな。違うでしょうね、きっと。

    時代が時代といえど、こんなステキな環境で、ステキなおじさんがいるのは素晴らしいですね。

    どうにもこうにも、「なぜ?」という感覚は忘れないように。

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    2017年09月16日
  • タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代

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    夏に、理科的なものを読みたくて新刊で買ったけど、結局読み終えれずに秋になりました…

    続きは来年の夏にまた読もうかな!

    エッセイです。

    原子や分子、化合物…なんてロマンチックなんだろう。

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    2016年10月04日
  • サックス先生、最後の言葉

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    二章目の最後のページに書いてある、死に対する恐怖と感謝が素直に伝わってきた。人の幸福度は晩年の方が高いと言われているが、死に近づく世代になる、特有な孤独もあるんだと知った。人生のせんぱいから学ぶことは多い。50年、60年後の自分は、今と変わらないところも多いのではないかと思った。未来の自分は何をしているのだろうか。サックスさんの壮絶人生の振り返りというより、長年生きてきた彼自身の目から見える人生観について今感じていることを素直に綴っているような作品だった。

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    2016年08月27日
  • 見てしまう人びと 幻覚の脳科学

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    本書の内容は訳者あとがきに尽くされている。

    幻視、幻聴、幻嗅、幻肢などの幻覚は一般に思われている以上にありふれていて、脳が何らかの因子に反応している、ということだ。

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    2016年07月07日
  • 道程―オリヴァー・サックス自伝―

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    カオスの窓
    不思議な人々を記述した本人もとても不思議。
    動き続けた心と体をこれだけ記録してるのがさすが。
    改めてサックスコレクション読むべ。

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    2016年04月17日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    脳神経科医オリヴァー・サックスによる、1985年発表の医学エッセイ。
    サックス教授は、自らの患者の脳神経に起因する奇妙で不思議な症例を綴った多数のエッセイ集を発表しているが、本作品は、後に映画化された『レナードの朝』(1973年)に次ぐ代表作のひとつである。
    本作品では、症例を大きく「喪失」、「過剰」、「移行」、「純真」の4つに分けて24篇が収められているが、「喪失」の部では、視覚、記憶、身体の認知、空間認知などの障害を示す症例が示した奇妙な現象、チックに伴う暴言、人の間違い、切断された足の幻影など、「過剰」の部では、てんかん発作などに伴う幻覚、夢など、「移行」の部では、知的障害や自閉症の高度

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    2016年01月11日
  • 音楽嗜好症(ミュージコフィリア)

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     難しい本だった・・・。時間かけすぎたかもしれない。色々な症例をもとに、医学的、哲学的、工学的にその分析をする。分析結果がどうつながるのかは分かるものもあればわからないものもある。と、目的を掴むのに苦労する内容に思えた。こういう例があるので、応用すると何らかの音楽的才能が開ける、とかいう話ではなかった(少しその辺に期待してしまった)。

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    2015年09月07日
  • レナードの朝〔新版〕

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    ネタバレ

    そういうわけで読んでみた。
    映画のおかげでタイトルは「レナードの朝」だけれど、原題は「Awakenings(目覚め)」。
    本を売るには知名度の高いこのタイトルの方が良いんだろうけど、
    中身はやはり「目覚め」だよな、と思う。
    出版社も慈善事業じゃないのでしょうがないけど、
    ちょっと陳腐化されたようで残念。

    これは執筆当時(少し前)に「奇跡の薬」と呼ばれた
    L-DOPAという薬の投薬記録以外の何物でもない。
    はっきりとメカニズムがわかっていなかったが故にどうしても実験的な色彩を帯びてしまい、
    読者はオリヴァー・サックスの判断に
    疑問を感じることになるのは避けられないのではないだろうか。
    『火星の

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    2015年07月26日
  • 火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者

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    映画『レナードの朝』で有名な、脳神経科医オリヴァー・サックス氏の著書。サヴァン症候群やトゥレット症候群など、脳や神経に疾患のある患者7名のエピソードが紹介されている。

    特に最後の章に登場するアスペルガー症候群の女性は、食肉プラントを設計したり講演会に登壇するなど、社会人としては立派に過ごしている。もし彼女の事を何も知らずに実際に会う機会があれば、チョット冷たいだけの女性だと思った事だろう。

    自閉症の症状にも重度なものから極軽度なものまで段階があるそうだが、読んでいて自分には全く関係ないと言い切れるか、少しだけ不安になった。

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    2015年06月29日
  • 火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者

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    ネタバレ

    基本的には読み終わっていない状態では更新しないのだけど
    (他の呼んでいる途中の本は今のところ改めて手に取るつもりはない)。
    「最後のヒッピー」というタイトルで書かれたストーリーに
    あまりにも心を打たれてしまったので。
    脳に損傷を受けてしまい新しい出来事を覚えられない青年グレッグの話。

    脳が損傷したために新しいことを覚えられない、とか、
    病気のために記憶がどんどん失われていく、とか、
    こういう記憶関係の障害の話は弱い。
    悲しすぎるので。
    本人は喪失すら気づけず、考えようによっては幸福とも言える状態なのだけど、
    でもやはり、却って、と言うか、絶対的に、悲しい。
    グレッグのケースは特に、
    表面の意

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    2015年06月24日
  • 見てしまう人びと 幻覚の脳科学

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    見えてしまい、聞こえてしまい、嗅げてしまうのに、それが現実ではなく、脳の働きでしかない例をこんなに知ると、私自身が知覚していると思っているものも、実は…って事があるのではないかと、世界への認識を新たにしてしまう。それにしても、欠如を補おうとする、脳の働きは驚異的だ。

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    2015年03月10日
  • 見てしまう人びと 幻覚の脳科学

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    脳は、なんとか活性化したいと、自力で頑張っているらしいと、分かる。
    そうしないと、滞る器官があるのでしょう。
    バランスなんだなぁ。

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    2015年03月02日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    この本に出てくる患者達のほとんどは病気に苦しみながら、完治する見込みがない。
    悲しくなってくるが、病気をむしろ見方に付けている例も少し出てくる。
    TVでこのような不思議な症状が紹介されているのを見て、生まれつきのものだと思っていたが、過度の飲酒、薬、事故、脳卒中、熱病などによるものが多く、誰にでも起こりうると知り、人間の脳は遺伝情報以上に神秘的に思えた。

    しかし精神科医というのは何のために存在するのだろう。
    症例を観察し、発表するだけ?
    薬を打って一時的に緩和するだけ?
    本書には患者の心に寄り添い心の声を聞く事が大事とあったが、それは医者でなくてもできると思う。
    本書の中の考察を見ると、哲学

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    2014年10月25日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    小川洋子さんがすすめている本ということで、思わず買ってしまいました。医者のエッセイで、神経とか脳とかに障害のある不思議なものの見方になってまった患者さんがたくさん出てきます。現実にいる患者さんのことなのでなんというか、病院の待合室でどこどこのなんたらさんはこんな病気でさぁみたいなのりで読めます。あまり悲観的ではなくかといってがんばってる感じもなく、生きるってこんなことなのかもなぁと思える作品でした。この本に出てくる患者さんは自分が病気であることにきがついてなかったりするので余計に。

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    2013年10月04日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    症例集。特に惹かれたのが、双子のはなし。知能指数は低くてあまり人ともコミュニケートできない二人の遊びはお互いに8桁の素数を言って微笑みあうこと。あと何年前の何月何日って言うと曜日を教えてくれるという。でも算数とかできない。あと、マッチを111本落としたら、37と三回即座に言った。すごい演算装置。プラグインするなら素数ディテクターだね。他にも人間とは、意識とはなにか?とかについて考察したくなる話がたくさん。

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    2013年07月20日