オリヴァーサックスのレビュー一覧

  • 妻を帽子とまちがえた男

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    自然を見ると心が落ち着く理由がわかった。人は自然に対しては自分を作ったり、着飾ったりする必要がないからだ。このことからわかるように自分を作ることがいかに自然に反したことであるかがわかる。精神障害者の物語からたくさんの大事なことを学ぶことができた。
    また、障害の中には必ずしも外見にあらわれるものばかりではなく、そのために我々は彼らを冷たく扱ってしまうことがあることが、あらためてわかりました。
    本書の精神障害は先天的であったり、事故や病気によるものを扱っていますが、その他に育ちによる障害の例は扱っていませんでした。

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    2012年02月12日
  • 火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者

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    脳神経科医が自分の患者を1人の人間として向き合う様子を綴った本。まず、それぞれの患者の症状に人間の脳の不思議さを感じるとともに、生きること、人としての尊厳について考えさせられた。つい障碍者と健常者という区別をつけてしまうけど、でも結局、自分が生きる幸せってなんなんだろう。

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    2012年01月19日
  • 火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者

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    “治療”の視点ではなく、脳神経患者と友達になろうと接し魅力を説くところに引き込まれる。ノンフィクションだから面白いんだろな。翻訳者の表現がすごく良い。

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    2012年01月13日
  • 火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者

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    世界の認識が揺らぐノンフィクション。
    サックス博士は「レナードの朝」「妻を帽子と間違えた男」で有名ですが、愛情と知的好奇心のバランスが良いのはこのあたりではないかと。

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    2010年10月04日
  • 火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者

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    これはほんとに良く出来た医学ノンフィクションだった。内容忘れたら訳者のあとがきにうまいまとめがあるので、それを参照してほしい。一応一言でまとめておくと、以下の7つ。?色盲になってしまった画家の話?記憶が1960年代で止まって更新できなくなってしまった男の話?トゥレット症候群(チックのような行動や発言をしてしまう病)の外科医の話?40年全盲だった男が視力を回復した話?少年時代を過ごした村の記憶がとめどなくあふれだしてしまう画家の話?自閉症(サヴァン症候群)の天才少年画家の話?自閉症の天才動物学者♀の話(火星の人類学者)全て質の高い物語だが、なかでも出色は?、?、?。?の男の父親が死んだ時のエピソ

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    2012年01月09日
  • 火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者

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    タイトルに惹かれて買ってみたら面白いなあ。
    ハヤカワNFは私のような雑学好きには
    たまらない本がたまにある。

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    2009年10月04日
  • 火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者

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     人間の脳というのは、最も身近にあるものにして、最も理解不能の域にある。
     たかだか1300グラムの細胞が齎す、障害による様々な症状と患者達の姿は、人間自身が不思議の塊だということを教えてくれる。
     決して「脳に障害を負う超能力者のサクセスストーリー」ではない。その部分において、作者は冷静に事実を突きつけてくる。
     題の意味を知ったとき、言葉が出なかった。

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    2011年12月03日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    脳に対して障害がある人の症例を集めたエッセイ集である。原書は1992年に発売されたモノであり、文庫になったのも2009年と割かし古いが、脳の機能について示唆を与える事象が数多く記されており、興味深い内容だった。

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    2025年11月23日
  • 音楽嗜好症(ミュージコフィリア)

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    レナードの朝を見て作者を知りました。
    偶然友人がこの本を持っており、興味が止まらず購入。難しい内容かと思いきや、わかりやすく、自分に当てはまる内容もあったりしてスラスラと読めました。
    音楽と医療についての内容だけど、音楽を別のモノに当てはめても納得できる事が多くて、色んな嗜好を持った人が共感出来るなと思いました。

    良かったです。

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    2025年11月04日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    脳神経科医のサックス博士が出会った奇妙でふしぎな症状を抱える患者たちのお話。

    特に印象的だったのは、双子の兄弟の話。彼らだけにわかるルールでコミュニケーションをする。その描写が双子だけの静かな世界をあらわしていて、引き込まれた。

    考えると、私たちは当然のように「言葉」を使ってコミュニケーションをするけれど、「言葉」にすることが苦手な人もいるし、「言葉」以外のコミュニケーションがあってもいいのでは、と思ったり。

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    2025年06月10日
  • タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代

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     「医師」として知っていたオリバー・サックス先生が、子どもの頃は化学に夢中だったなんて!
     また、そんな先生に対して家族が寛容であったことも、先生にとってプラスの効果があったのかもしれません。

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    2024年05月24日
  • 色のない島へ──脳神経科医のミクロネシア探訪記

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    アメリカンブッダでちらっと題名が出てきたので興味を持って。
    思ったより旅行記で全色盲の人の言及が少ない。全色盲や奇病への学術的好奇心や哀れみというよりも、偶然的な条件によってそのような現象が起きる人体の不思議さとその中で共存して暮らす人々への敬意が端々から読み取れる。著者が自然科学への造詣と情熱が深いのでミクロネシアの島々の日差しが強く豊かな自然が生き生きと描写されている。とにかくシダとソテツの説明が長くて詳しい笑

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    2023年12月21日
  • 火星の人類学者──脳神経科医と7人の奇妙な患者

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    とりわけ印象に残ったのは『最後のヒッピー』。
    人生最高の1日を翌朝には忘れてしまうことについてしばらく考えてしまった。

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    2023年07月28日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    普通とは、健常者とは何なのか。
    幸福とは何なのか。
    子どもと一緒に暮らしている人にもおすすめ。

    チョムスキーと合わせて見ると一層考えさせられる。

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    2022年12月19日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    ずっと読みたいと思ってたけど、なかなかページをめくれなかった本。「書店員 波山個間子」さんの漫画に出てきてて、興味をそそられて、ようやく読み始めました。他の人の読み方や感想をきいて、ぐっと本との距離が縮まりました! そうでなかったら、また違った感想だったと思います。

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    2022年03月14日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    「レナードの朝」原作者による様々な神経性疾患の病例の記録。治すということではなく、どうその状態と折り合いをつけていくのかが大変興味深かった。平日は投薬、週末はあえて飲まずにエネルギッシュな演奏をするトゥレット症候群ドラマーの話が印象深い。

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    2021年05月18日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    専門的な言葉もあるが、知的障害を病的な見方ではなく、個性として捉えた作品。家族では難しい見方かもしれない、第三者だからこそ接し、その才能を発掘できるのかな。人間って、つくづく感覚=具体、現実の中で生きる生物なんだと思った。

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    2021年01月04日
  • 色のない島へ──脳神経科医のミクロネシア探訪記

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    自在であると思っていることが(時には意識すらしていないことが)、誰かにとっては自在でも当たり前でもない。色彩異常やALSなどの風土病が多発するミクロネシアへ向かった著者の生活のノンフィクション。
    果てしない時間を生き抜いてきた植物や菌や自然に囲まれて生きる人間の、戦争や略奪そして忘却の歴史を通じて、人の生き様の密度と短さを思う。
    各島でのバラバラの話が、最後、緩やかにつながるような不思議な感覚を覚えた。

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    2020年08月18日
  • 音楽嗜好症(ミュージコフィリア)

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    文字通り“雷に打たれて”以来、ピアノを弾くことに取り憑かれてしまった医師。隣人の家から大音量で流れるレコードプレーヤーの音楽のような幻聴。聴覚は機能しているのに脳が音楽を構成する要素をうまく感知できず、無感動になってしまう失音楽症。反対に、言語に不自由を抱えている人たちが音楽の力によって、コミュニケーション手段やアイデンティティを取り戻す過程。脳神経科医の著者が出会い、あるいは送られてきた手紙や時に自身の体験談から、音楽とヒトの脳の関係を語ったノンフィクション。


    私が本書で一番興味深かったのは絶対音感にまつわるくだり。ニューヨークと北京の音楽学校で行った調査で、4歳から5歳のあいだに音楽の

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    2020年08月02日
  • 心の視力 脳神経科医と失われた知覚の世界

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    人間って本当によくできてるな。当たり前のことに感謝感謝。サックス先生の本読むと毎回同じ感想。すぐ忘れちゃうからまた読むんです。

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    2019年09月22日