仙川環のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
内科医青島倫太郎は、エリートだったアメリカ生活を離れ実家の病院の代替わりの手伝いで帰国し、青島総合病院の離れにある家で看護師の小泉ミカと医療相談を請け負っている。そこにやってくるアルコール依存手前の広報ウーマン、上司のパワハラで転職を考える営業マン、玉の輿をねらう港区女子、スマホ首ゲーマーのコンビニスタッフ、突然夫に尊厳死を希望された妻、そばアレルギーの男児の母親。ありふれた病気の裏に潜むトラブルを、ハーフパンツの内科医が優しく解決していくほっこりとした医療小説。
【感想】
文庫本で夏川草介氏が解説でも書いてあるように、医療関係者は病院や診療所を舞台にした物語を読んでも純粋に物 -
Posted by ブクログ
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「この不思議な
診療所は
今の医療に、
足りないものを
教えてくれる」
夏川草介氏推薦!
アルコール依存症、
痩せ薬、
蕎麦アレルギー、
終活…
またまた悩める
患者さんたちが
青島総合病院へ集結!
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シリーズ第二弾です。
私は本作の方が好きでした。
ちょっと身近だったからかな。
身体が不調を訴えるときって、
精神的にも辛かったり苦しいときがある。
そんなときに、
相手の生活や状況に応じて、
適切な診療やアドバイスを行う。
特に今回は主人公の医師である倫太郎の過去も描かれており、 -
Posted by ブクログ
倫太郎の、相手を傷付けずに「導く」話術、私も身につけたいと思った。比較的重い医療のテーマに対して倫太郎の語り口調はわりと軽く、そこにも驚き。こんなに上手く説得できるのか?と思いつつ、スッキリ読める。
また、ミカの自由奔放さが好きだった。倫太郎とはおそらく違うタイプだが彼女も核心を突いた発言を時折し、かと言って戦略的ではなく、心から出た発言であることが伝わってくる。こんなお医者さんや看護師さんとお話してみたい。
時折出てくるスイーツが美味しそう。重いテーマの中に花を添えてくれる。
どの話も含みを持たせた終わり方になっているので、登場人物等のその後が知りたくなった。