仙川環のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
薬は使いようによっては毒にもなる。
決められた用法や用量をしっかりと守らないと逆に健康を害することになったりする。
物語は「薬」をめぐる連作短編集だ。
それぞれの物語に登場する人物たちは微妙に他の物語とリンクしている。
医療ミステリーシリーズとあったけれどミステリー感は少ない。
隠された心の暗部が描かれている心理サスペンスのような気がしないでもなかった。
それぞれに描かれている人たちの身勝手さやずるさ、愚かさや陰湿さにも非現実的なリアルさもあり面白かった。
深く掘り下げた物語が好みの人には物足りなさもあるだろう。
けれど短編集が好きな人にはいいのでは?と感じた。 -
Posted by ブクログ
食に関わるものとして「食品の安全とは何かを鋭くえぐる社会派ミステリー」という惹句には惹かれるものがあって、手に取ってみた。
巷に蔓延っている「食べてはいけない」系のあまり科学的とは言えない、煽るだけ煽って逆に食の安全を脅かしている言説と、モンサントに代表される遺伝子組み換え産業の、生命や自然に対する畏れのなさ、科学的謙虚さのなさ、そしてジャーナリズムの全くジャーナリスティックではない無節操さ。そういう諸々を批判的に、そして単純化してものすごくわかりやすく提示している、ということでは成功している。フィクションだけど、「食の安全をめぐる社会の構図」をおおまかに知るにはいい感じ。生産者だけが、なん