あらすじ
消えてしまった村。後輩の謎の死。新薬開発をめぐる疑惑――日本を飛び出し、マレーシアで新薬開発に関わる仕事を始めた直美。自分が探し出した医薬品の原料のせいで、後輩の研究員が発病して死んだ可能性に思い至った彼女は、その感染源を探ろうとするのだが、仕事のパートナーも行方不明になり……。生物多様性条約や、女性の生き方・働き方、文明の功罪など、さまざまなテーマが盛り込まれた医療ミステリー最新作。
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Posted by ブクログ
大会の観戦の合間合間をメインで読んでいたけど、その都度物語にすんなり入っていけて読みやすく面白く読めた。この人の本は女性主人公が多いせいか、感情移入しやすい。読後感も悪くないので、また探して読んでみたい。
Posted by ブクログ
マレーシアで日本製薬会社と取引をしている日本人女性・直美。
彼女の関わるプロジェクトの裏では、
彼女の秘密裏に別の動きがあったー。
その"ある動き"によって日本へ送られた医薬成分のサンプルには、
扱い次第で治療薬にも病原体にもなる成分が含まれていた。
彼女は自分に対する裏切りや周囲からの不当で理不尽な扱いに憤然としながらも、病原体の感染源と真意究明とのために命がけで奔走する。
彼女の経験する悔しさ地震の無力さへの苛立ちが伝わってくるように、
真相解明へ向け、ページをめくる手が止まらなかった。
結局ボンゴの真意はわからない。
帰路の暴言は何だったんだ
Posted by ブクログ
新薬開発に秘められた企業陰謀を暴く医療ミステリー
・消えた村
・原因不明
・発症
・疑惑
・失踪
・捜索
・裏切り
・切れかけた糸
・新しいパートナー
・宣戦布告
・豹変
・闇の孤独
・諸刃の剣
・罠
新薬開発の試料を求め、東南アジアの島のジャングルに分け入る直美。
サンプルを日本に送った矢先に研究者が原因不明の感染症で亡くなる。
自分が送った試料に問題があるのではと、試料を採取した村に向かうが、村がなくなっていた。
研究者の死亡に隠された企業の陰謀に立ち向かう。
医療ミステリーでスラスラと読めましたが、もうひとひねり欲しかったところ。
目次はこんなに区切っちゃうと、内容が読めてしまって削った方が良いともいました。