仙川環のレビュー一覧

  • 終の棲家

    Posted by ブクログ

    構成★★★ 良くも悪くも王道で、先が読める展開。語り手が定まらないで視点がころころ変わるのは感情移入を妨げる。主人公の魅力も最後までわからなかった。

    文章★★ 作者が元記者のせいか、硬さが残る。状況を説明するのには長けてるけど、情緒は感じられない。詩的な比喩も上滑りでピントがずれた印象。

    題材★★★★ フィクションだということを忘れるくらい、リアリティがあった。新聞社の描写や記者のジレンマとの絡め方もよかった。


    そして読み終わるまで、これが芥川賞受賞作だと思ってた。同題別作品なのね。

    0
    2012年09月12日
  • 潜伏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いちばん読みやすい話だった。
    が、やはり犯人が「追い詰められておかしくなっていた」で済ませてしまうのはいかがかと。もう少し追い詰められている様などを描写すれば腹落ち感があったと思う。
    シリーズを通して、自分は大丈夫とか、発生するはずのない病気だからとか、そんなのに「絶対」というものはないのだよ、ということを言いたいのですかね。

    0
    2012年09月04日
  • 繁殖

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    善かれと思ってやったことが事件を引き起こしてしまうという救い様がない話なので読後はやるせなくなる。
    そして周りが善人ばかりで全体的に都合が良いのが無理矢理救いを与えているようでしっくりこない。

    0
    2012年09月04日
  • 潜伏

    Posted by ブクログ

    世の中には目に見えないことが多すぎる。

    (以下抜粋)
    ○転機とは自分の意思で作り出すものかと思っていた。
     そうではなくて、否応なくやってくるもの。
     そういうことかもしれない。(P.49-50)
    ○治る見込みがあろうとなかろうと、
     最善の治療を患者に受けさせるのが当然だと思っていた。(P.105)
    ○身なりを整えるのは、普段は自己満足のため。
     でも、それより他人の気持ちに配慮しなければならない場合も、時にはある。
     式典などで、周りから冷たい目で見られ、恥をかくのは構わない。
     でも、目の前にいる誰かをいやな気持ちにするとしたら、
     その格好は失敗なのだ。(P.188)

    0
    2012年08月11日
  • 転生

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    産まれてくる命は誰のものでもないし、どんな役割も担わせてはいけない、というメッセージ。
    主人公が不快極まりないが、サブキャラが良い人たちなのでまだ読める。

    0
    2012年09月04日
  • 感染

    Posted by ブクログ

    終わり方が若干あっけないものの、全体的には読みやすい。
    ただ、異種移植という難しいテーマを難しく感じさせないようにしたがゆえに、軽く感じてしまう。もう少しつっこんだ内容がほしかった。

    0
    2012年08月07日
  • 終の棲家

    Posted by ブクログ

    新聞社の人たちが、老人医療の実情についていろいろ調べたり、出世するためにいろいろ考えたり、悪い人を見つけるためにいろいろお仕事をしたりするお話。
    最初はMBA取得者で社内では評価されていないお嬢さんの奮闘記かと思ったけど、実際は違いました。
    実力があって頑張っているのに報われないお嬢さんを最初はかわいそうと思ってたけど、あとから実情がわかって、誰の視点でストーリーを見るかで全然違うんだな~と思ったのが、この本を読んだ一番の収穫かな。
    話の運びや言葉の雰囲気は好きなんだけど、なんだか内容が物足りなかった1冊でした。

    0
    2012年07月25日
  • 感染

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「感染」というタイトルから想像してた話とは微妙に違った気がする。
    主人公に共感できなかったのが、物足りなかった原因かもしれない。

    0
    2012年07月04日
  • 潜伏

    Posted by ブクログ

    三十五歳、独身、彼氏なし、失業中。長山歩美(あゆみ)は敬愛していた叔母を若年性アルツハイマー病で亡くす。
    大学病院の主治医でもある佐野将彦(まさひこ)は、病院長の誤診を疑い、解剖をして死因の調査をする。
    そんな中、同じ若年性アルツハイマー病の患者に毒物混入飲料による殺人事件が3件も立て続けに発生する。
    歩美の叔母にも差出人不明のジュースが送られてきて廃棄処分にした経緯があったことから、叔母も殺人の対象になっていたのではないか、という疑念が浮かぶ。
    それまで互いに悪い印象を持っていた2人は、次第に協力して調査をしていく。そして意外な原因が浮かび上がってくる・・・。

    物語の前半と中盤はやや間延び

    0
    2012年06月21日
  • 繁殖

    Posted by ブクログ

    またまた仙川さんの作品をチョイス。
    正直ストーリー的にはうまくいきすぎじゃない?って突っ込みたくなる感じ。
    でも原発事故の後にこれを読むと、どうしても違った視点で読んじゃうから恐さは感じた。
    園児が苦しんだり死んだりする内容だったら嫌だなぁと思ってたけど、最後はハッピーエンドだったからひと安心。
    食べ物ってやっぱりちゃんと気にかけなくちゃ駄目だなぁと。

    0
    2012年06月20日
  • 繁殖

    Posted by ブクログ

    責任の伴う行動を起こすことは、
    本当に大切なことです。

    (以下抜粋)
    ○社会正義をいくら振りかざされても、
     人を守りたいという気持ちは揺るがない。(P.200)
    ○勝手な医者が自分だけの判断で脳死移植をやったことで、
     日本の医療はずい分長く、足踏み状態を余儀なくされた。(P.248)
    ○初めに背を向けるほうが、辛いに決まっていると思ったからだ。(P.259)

    0
    2012年06月04日
  • 誤飲

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつもの医療系ではなく連作ものの短編。
    相変わらず読みやすかった。
    どの話もこれといった大事件はないまま終わるんだけど、
    微妙に話がリンクしてて面白い。

    この人の作品って、女医はスマートで切れ者なのに、
    男の医者/医療関係者はどうしようもない人が多いのね。

    0
    2012年05月09日
  • 聖母 ホスト・マザー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    先日ファミレスでまさに代理出産の話し合いをしている場面に出くわし、
    それ以来ちょっと勉強してみたいと思って。
    女性であり、医師である作者が書くからこその登場人物の心情描写が秀逸。
    不妊治療してる人とか、そういうので悩んでる人には胸をえぐるような気分にさせられる内容だと思う。
    考えさせられるテーマだったなぁ。

    ただ、ストーリーの運び方がちょっとドタバタしすぎな気も。
    (この人のは割といつも後半に詰め込みすぎな感がある・・・)
    もっとじっくり進めていってもいいんじゃないかなぁーと、ちょっともったいないなと思う。

    0
    2012年04月25日
  • 誤飲

    Posted by ブクログ

    一つ一つのカップルのストーリーが入り乱れ広がっていくオムニバス。キーポイントになるのが「薬」。アレルギー薬だったり毛生え薬だったりするのですが、薬をめぐって男女が憎みあいだましあう。
    こう書くとなんだかわけが分からないですが、読めば分かる。とにかく良く出来ています。

    仙川環の医療物は何冊か読んでいてどれも面白く、女性の医療ミステリー作者としてはなかなかのものですが、これはミステリーというより人間ドラマ。新境地を開拓した感じです。
    面白いものを読ませてもらいました。

    0
    2012年04月20日
  • 再発

    Posted by ブクログ

    狂犬病こわい…
    どんな病気でも再発って考えられるんだね。

    毎度のことながら展開に無理がある気もしたけど、さくさく読めた。
    この人の作品はみんな主人公が女性で医療関係者なのかな。
    なぜだか、どうしても好きになれない(笑)

    0
    2012年04月15日
  • 人体工場

    Posted by ブクログ

    またしても、物足りなさの残る終わり方。
    人体工場のシステムを肯定的な視点で読んでしまったからか、主人公が最後の最後までただの馬鹿に思えてしまった…
    恋愛要素を排除して、もうちょい堅い感じで終われば良かったのになぁ。

    0
    2012年04月15日
  • 転生

    Posted by ブクログ

    医療+推理みたいな感じの小説。
    途中まで、強気で自我の強い岬が全く好きになれず辟易してたけど、最後の選択で持ち直した。
    きちんと決着して終わるところも良い。

    面白く読めるけど、続きが気になるハラハラ感は少ないかなぁ。

    0
    2012年04月11日
  • 感染

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「治験」を読んだ後だったからか、ものすごく荒削りな印象を受けた。
    医療ものを読み慣れてない私が読んでもわかりやすく書いてあるけど…
    これって続編あるのかな?
    ウイルスに感染した人のその後みたいなのが全く書いてなかったから、すごく気になる。
    仙川さんの作品、もっと読んでみよう。

    0
    2012年04月09日
  • 再発

    Posted by ブクログ

    今まで狂犬病予防って、おざなりで
    形骸化されている印象だったけど
    発症すれば致死率100%の恐ろしい病気。
    確かに日本で半世紀もの間、発症例がないといっても
    意外な感染ルートがあったんだなぁ。

    前半のゆっくりした、むしろ歯がゆいペースに比べ
    後半から終盤にかけての、なだれ込むスピードは笑えた。
    おかげで結構ハラハラしたけど。

    しかも、なぜ、あの「キーパーソン」の「病死」が
    取り残されるのだ?
    普通気づくっしょって突っ込みながら読みました。

    0
    2012年03月15日
  • 感染

    Posted by ブクログ

    「感染」というタイトルから、いつ「感染」が始まるのかと気になりながら
    読み進めるがなかなかそういう事態にならない。
    その点が少し期待に反していて、結局、未知のウイルスによる感染の
    パニックなどは起こらずに終結してしまう。
    確かに「感染」により引き起こされた事件ではあるのだが。

    0
    2012年03月10日