仙川環のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「化学物質過敏症」の患者さんを“炭鉱のカナリア”に見立てている「カナリア外来」。
そこへ助けを求めてやってくる患者たちを描いた連作短編集です。
私は化学物質過敏症というほどではありませんが、1話目の花奈さんのように、きつい香水や特定の柔軟剤で頭痛が起こる体質です。
読みながら、そうなんだよね~と頷いていました。
相手が悪いわけではないと知っていても、自分にとって実害があるので相手を避けてしまったり、無意識下で嫌ってしまうこと、(私は強い香りの人とすれ違うときに息を止めたりもしています)外の空気を吸いたくなることなどなど。
話の中で「一部の人への配慮が必要なのはわかるけれど、そのせいで大多数の人間が大変な不便を強いられるのは……」と言われるくだりがありますが、世間的な反応はそんなものだよな、と思いました。
(「大多数の不便って何ですか?」と私なら尋ね返してしまいそう)
世界から化学物質すべてを失くすことなんてできないし、そんなことは現実的ではありません。
ただ、少しだけ気に留めてくれる人が世の中に増えたら、苦しむ人は減るのかもしれないと思いました。
この本を読んでいていいなと思ったのは、「誰も悪者にしていない」こと。
「困らせられている被害者 vs 困らせている相手」ではなく、「悪気なくしていることが誰かを苦しめてしまっていることがありますよ」と示してくれているように感じました。
ネットでよく揶揄される「配慮の押しつけ」になっていないところが、素敵だと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ総合内科、要するに身体にまつわる困りごとを抱えた人のための「よろず相談窓口」。
そこに訪れるいろいろな人と、担当医の青島倫太郎医師(と看護師の小泉ミカ)のお話。
ほっこりする話から勧善懲悪的なスッキリ話まで、いくつかの短編で構成されている。
飄々としつつも医師として優秀で、捉えどころがないがスルッと問題を解決していく様がとても心地よい。
短編集ならではという感じで、登場人物が章をまたいで現れ、時には一役買うようなところもステキ。
現実でも人間関係や人の信条が絡んだ難しい問題もたくさんある中で、リアルに総合内科があったらいいのになぁと思ってしまった。
非常に読みやすくスルスル読めてしまう。
まったくストレスなく読めるので、1冊手軽に読みたい時におすすめ。
↓以下、読んだ時の感想(超ゆる)
◯もみじドライバー
ほっこりいい話。
じいちゃんと孫が出てくる話はほっこりと相場が決まってる。
頑固じじいだからこれからも苦労しそう。
家族関係ってこんな感じなのかなぁ。
だるそう。
◯サプリ教信者
なるほどーーそういうことだったのね。
過去の思い出に何十万も払うと。
笠野さんがただただ良い人。
◯総合内科 本日開院
総合内科開院の前日譚。
ミカが主人公。
倫太郎いい人だなぁ。
◯理想のパートナー
えええええ。
最後の終わり方があまり納得感ない。
あんだけ言われててもう戻れないでしょ。
◯血圧陰謀論
おおー、いい話。
ミカさんとじいちゃんがいい味出してる。
パワハラ上司に負けちゃだめよね。
◯奇跡のメソッド
お兄ちゃんかっこよすぎる。
総合内科いいところだなぁ。
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Posted by ブクログ
嗅覚過敏とか化学物質アレルギーとか知識としては知っていて、大変そうだなぁとは思っていたけど、そうした人たちを炭鉱のカナリアのような存在、ととらえていることに「なるほど!」と感心した。
患者さん本人はもしかしたらカナリアに例えられることにいい気持ちはしないかもしれないけど、ほんの少数とはいえ人に健康被害を与える物質は他の人にも悪影響を与える可能性が高いと思うので、カナリアは言いえて妙だなと。
ただ、お医者さんが一生懸命になるあまり話し方がぶっきらぼうになる、というのはどうだろう。患者様を敬え!と言う気はないけど、初めて会った人に対して「今日はどうした?」という声かけは適当じゃない気がした。