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Posted by ブクログ
未知のウイルスと対峙したとき、人間はどうなるのか。もし自分が感染の疑いありと思ったとき、守らなければいけない家族がいるとき、医療従事者として対処を迫られたとき、様々な登場人物の視点からある集落で起きたウイルスパニックと、その後の集落の様子を描く作品。人間の行動心理と行政の対応、風評被害、ウイルスの強毒化についてなどなど、非常に勉強になる記述も多い。
現在、世界では新型コロナパンデミックとなっており、日本でも緊急事態宣言が発令された。コロナが騒がれるようになって1か月半が経つが、いまだ衰えを見せず、むしろ春の人事異動の流れに乗るように第二次流行期を迎えたと言っても過言ではない。旅行などとは違い、本人の意思とは関係なく移動した先で新たな感染が発覚した場合、好奇の目にさらされ、自分が罪を犯したように見られないとも限らない。「事実は小説よりも奇なり」と言われるように、現状のほうが本作よりも大変な事態に陥っているが、恐らく「これが正解」という対処方法は現状ではないように思う。感染経路が分からない以上、恐怖と戦い続けなければならない。
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