【感想・ネタバレ】封鎖のレビュー

あらすじ

一夜のうちに症状が悪化し、死に至る。関西の山奥の集落で、強毒性の新型インフルエンザと覚しき感染症が発生した。医療チームが派遣されるが感染経路は掴めず治療も間に合わない。感染拡大を恐れ、集落から出る唯一の道は警察の手で封鎖された。娘を、この集落から逃がさなくては。杏子は、封鎖を突破しようと試みるが……。医療サスペンスの俊英が、明日起こる恐怖をリアルに描く!

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Posted by ブクログ

発売当時に読んでいたら、こんなこと小説の中でしか起こらないよな~と思ったでしょう。
でも新型コロナでパンデミックになってる現在読むと、ホントに起こっちゃったんだよなぁ……と思う。

医療用語がズラリと並ぶ難しい解説などはなく、とっても読みやすい!
先が気になって、ガンガン読み進めました。

立場によって思う所は異なるでしょうが、やはり病院にも連れていってもらえずに死んでいく人々は可哀想すぎる。
今もこれと似たことが本当に起こっているのかもしれないと思うと、胸が痛む。

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2021年02月06日

Posted by ブクログ

「封鎖」(仙川環)を読んだ。

強毒性の鳥インフルエンザが山奥の山村を襲い、人為的な操作により道路も通信も遮断して山奥の村を封鎖する。
そこに閉じ込められた住民達の運命は?
というよりお話。

『明日、現実に起きるかもしれない恐怖』って帯にあるけど、これ、新型コロナ前に書かれてるんだな。

この中で描かれている、簡易検査キット、PCR検査、体温の把握、等々ついこの間までの日常ではないか。

最近思うんだけど自然が今人間に牙を剥いて来たのかもしれないぞ。

あー怖かった。

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2024年07月06日

Posted by ブクログ

コロナ禍を経験した今、全くの現実離れしているとは言い切れない話で怖くなった。時々自然災害等でも孤立した集落がある等のニュースで見ることがあるけれど通信でも孤立するという恐怖、またそうするしか手段がないという目に見えないウィルスの恐ろしさを感じることができた。封鎖の中にいるのも怖いけど、都市部だったらどうなることか。

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2021年09月25日

Posted by ブクログ

 未知のウイルスと対峙したとき、人間はどうなるのか。もし自分が感染の疑いありと思ったとき、守らなければいけない家族がいるとき、医療従事者として対処を迫られたとき、様々な登場人物の視点からある集落で起きたウイルスパニックと、その後の集落の様子を描く作品。人間の行動心理と行政の対応、風評被害、ウイルスの強毒化についてなどなど、非常に勉強になる記述も多い。
 現在、世界では新型コロナパンデミックとなっており、日本でも緊急事態宣言が発令された。コロナが騒がれるようになって1か月半が経つが、いまだ衰えを見せず、むしろ春の人事異動の流れに乗るように第二次流行期を迎えたと言っても過言ではない。旅行などとは違い、本人の意思とは関係なく移動した先で新たな感染が発覚した場合、好奇の目にさらされ、自分が罪を犯したように見られないとも限らない。「事実は小説よりも奇なり」と言われるように、現状のほうが本作よりも大変な事態に陥っているが、恐らく「これが正解」という対処方法は現状ではないように思う。感染経路が分からない以上、恐怖と戦い続けなければならない。

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2020年04月13日

Posted by ブクログ

感染症疑いで封鎖される集落の話。

国はやるであろう。
完全に間違っているとは思わないけど
当事者関係者だったらたまらない。

庶民は自分の身体を強くたくましく健康にしていることが
ただひとつできることなのか。

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2013年07月29日

Posted by ブクログ

著者得意の医療ミステリー。
鳥インフルエンザか?新型インフルエンザか?村人が次々に死亡し、恐怖におののく山村を襲う強圧的な封鎖、そして理不尽にも通信手段も。鳥インフルエンザでの、鳥の殺処分と同様に人間も殺処分?村人が生き残る道は?
このような事態が日本で現実に起こるか。もちろん起こってほしくない、小説だけの空想物語であってほしい。

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2017年04月19日

Posted by ブクログ

う~ん、ちょっと期待はずれ。

もう少し緊迫感のある話かとおもいきや、
新型インフルエンザが発生し封鎖された片田舎での物語。
封鎖された人々を描くというのがこの物語の
メインテーマなのかもしれないけど、
やたら、福島第一原発事故をひいた話をしたり、
登場人物が情緒的な行動をとったりと、
あまり感情移入できない物語だった。

もっと、医療面とか、行政面とかの、緊迫感を描いて欲しかったな。

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2013年08月14日

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