嗣人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
くるたんさんの本棚からです。
くるたんさんありがとうございます!
時は文明開化の明治時代をへて、文化が花開いた平和な大正時代。
舞台は博多。
文豪の青年、香月と、自らを鬼子と蔑む十四歳の少年、春彦が物語の主人公です。
作者あとがきにもありましたが、この時代の少年の精神年齢の高さには驚きました。
十四歳とは思えない春彦。
二人は堅粕町のバラバラ殺人事件を調べ始めます。
そこで人の死ぬ日時を言い当てるという占い師に出会います。
占い師は千代という十六歳の巫女で、同じく巫女の姉、八重を捜していました。
二人は千代と一緒に八重を捜そうとしましたが…。
この作品はタイトルからいって、私の -
Posted by ブクログ
曰く付きのものが集まる夜行堂で
起きる妖しい物の怪のお話かなー
(ほのぼのな感じの)
と思ってましたが、結構スプラッターな表現も
あり、びっくりしました!
あと、生きてる人間の行いが1番恐ろしい!
事故で片腕を失ってから見えないものが視える
主人公千早と市役所で曰く付き案件などを解決する
課に異動させられたオカルトは信じない大野木。
ストーリは、短編ものと連作のものも混ざる感じで、最初は読み進めにくいかなとも思いましたが
読み進めるにつれて次第にのめり込む作品でした。
心霊や曰く付きにしろそこには人が人に対して悪意を持って行ったことが原因となりその場所に渦巻く
憎しみや怒り、悲しみが強 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙に惹かれて購入。
実話とされているからか、エンタメとして創作された怪談や怖い話に比べると、やはり怖さには欠ける。
ただ、そこはかとない不気味さやその他に縛られる霊のリアルさはあるなと思った。土地柄なのか、炭坑夫の霊が多いのが、その他の過去の闇なのかもしれないと感じた。
一話目の家の中に誘い込もうとする女の霊が何だったのか、その家の持ち主がどうなるか分かっていて最期をその家で迎えたのか謎が残る。
箪笥の話も、中に何が入っていたのか最後まで分からないのも考察や妄想の余地があって面白かった。
最後の話は「叔母さんが守ってくれた!」とただの美談で終わらせずに少し不穏な雰囲気を残しつつ終わっていたの -
Posted by ブクログ
つくづく嗣人さんって多才な方だ。
数多の怪異を記し、おどろおどろした作品の書き手かと思いきや、『ひと』の小野寺さんの様なヒューマンコメディ然とした今作(全然ヒューマンじゃないし、『ひと』は喜劇じゃないか…失礼)、これは楽しいな!
だけど、
最終章を読み進めるにつれ…怖。
それはそうか、日本三大怨霊と数えられる一柱の御方、その由縁が語られない訳が無かった。
今、読んでいる最中の小説の中に「怨嗟とは強者に虐げられた弱者達の歯軋り程度に過ぎない」と云った内容の一文があったのだが、それこそ歯噛みしてこの一文に目を通した私からすれば、菅原さんの憤怒はあって然るべきと思えるし、箇条書きで淡々と綴られ -
Posted by ブクログ
ネタバレ三池炭鉱ですよ~とおすすめしていただきました。
じわじわと怖かったです。
曰くのない土地・業を背負っていない場所などない、というのが印象的でした。
共存していくしかない、という「迷い鬼」「でんしゃ」「会議室の声」が特に気になります。人格者のお坊さんや、先に共存している先輩や地元の方がいなくなれば、対応間違って噴出するかもしれない…というぞわぞわも含めて。背筋が凍ります。
それから、作品全体に漂う「置き去りにされている」感じが悲しかったです。鄙びた…みたいな地域そのものはもちろんのこと、死者も生者も置き去りにされている。
真っ黒な人が唯一発する言葉も、呆然とした様子も、切なかった。
「残穢」は