【感想・ネタバレ】夜行堂奇譚 下のレビュー

あらすじ

弟子入り先を破門されてしまった桜千早は夜行堂へと導かれ、成り行きで使い走りとして仕事を始める。夜行堂と特別対策室の依頼をこなす千早は、やがて業務の効率化の為に大野木の家に居候となることに。県庁の大野木に届いた依頼は、息子の変化に戸惑う母親からのものだった。訪問するとおかしくなるという都市伝説のある大学寮の廃墟。肝試しにいった息子は戻ってから様子がおかしくなり、部屋から一歩も出なくなってしまったという。一緒に行った友人から話を聞こうと、面談に訪れた青年はひどくおびえていた。大野木と千早は二人で話を聞くことに。多発する怪異には、人の情念や想いが、人ならざるものと混じっている。それらが引き起こす、数々の呪いと悲劇。それら怪異をあざ笑うかの如く静観する夜行堂店主の真の目的とは……。文庫化にあたり、上下巻それぞれに短編を書き下ろし収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

千早くんが不当な暴力にさらされると、静かにガチ切れる大野木さんが……ある意味これも彼の人間味のみられる行動で、個人的には大好きです。書き下ろしは、そうでしたね……彼女自身の恨みの念は、見えなかったんですよね。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

新エピソードと上巻の物語の別視点など。
上巻よりホラーっぽさが強くなりだいぶグロかった。
怪異より人の内面の醜さが際立つ。
ラストの話は切ない。
上巻では怯えてただけの大野木さんの見せ場有。

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2025年08月20日

Posted by ブクログ

2人ともクール系かと思いきや、意外とそうでもない…?
まだ物語の序盤だからか、さらっとしてるな〜伏線かな〜というお話が多かった印象です。
今回まかれたたねが今後一気にぶわっと広がっていくのかなと思うと、続編が楽しみでなりません。(期待を込めての-1です)
そして楸ちゃん気になる。好きな予感。
そしてのそして最後の話が一番印象的でした。
幸せでありますように。

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2025年08月07日

Posted by ブクログ

人が一番恐いというのを実感する程の人の悪意。上巻で読んだ話を別視点から描かれるとこうなるのか。思考回路が全く理解できずその事に恐さを感じる、危害を加えられた千早の姿に静かにブチ切れる大野木の姿が普段の様子から想像できなくて、でもなんか良いなと思える。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上下巻まとめての感想
『夜行堂忌憚』は、「バディ×オカルト×怪談×謎解き」という好み直撃の要素満載。帯を見て思わず手を伸ばしてしまった。短編連作で軽快に読めるが、高校を舞台にした狗神による惨殺シーンは強烈で、小野不由美『魔性の子』を思い出した。『魔性の子』が中国由来の妖怪観を背景に異界の侵食を描くのに対し、本作の狗神は日本の民間信仰や祟り神の系譜に近く、土着的な恐怖を孕む。両者に共通するのは、人間には理解できない異界の理が日常を破壊する瞬間の不気味さ。軽い読み口ながら、異界観の比較という思わぬ深みを味わえた。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

上巻があまりに中二感満載だったので、
下巻も買ってしまったから読んどくか…くらいの気持ちで読み始めたらノリに慣れたのかまあまあ面白く読めた。過去やこの先に繋がる登場人物たちもチラホラ出てきて話自体にエンジンかかってきたのかも。
続刊も文庫化されていくと思うのでもう少し続き読んでみたくなった。

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2025年08月01日

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