嗣人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ夜光堂奇譚シリーズを読んだことがないので、
ついていけるか…?!と読み始めたのですが
めちゃめちゃ面白かったです。
どうやら夜光堂奇譚シリーズでは死後も恐れられている男、らしい木山が主人公。
病弱であり、自分が少しでも長く生きるために帯刀に弟子入りする。
そんな木山はこの作品ではまだ若く、素直な部分もある。しかし家に得体の知れないものがいたり、それが人間を食ってしまっても気にしない。幼さがまだ残っているのに冷徹が既に垣間見えている。この男がなぜ死後も恐れられるようになったのか…。
読み終わってシリーズあるなら読みたいな…と思いました。まんまとハマりそうです。
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Posted by ブクログ
夜行堂に欠かす事の出来ない悪の傑物、木山。
が、
その彼の根幹にあるのが、己が生い立ちの不幸だったとは…些か拍子抜けした。
しかも自らの野望の為、彼が師事した帯刀は飄々とし浮世離れしてこそいるが、その実、折々に木山を気にかけ何かと交流を図ろうとしている。
それら全てを袖にして、怨嗟としている姿には痛ましさすら覚える。
猗窩座闇堕ちの契機ほどの事であれば、いざ知らず、自らにのみ終始する妬み嫉み怒りとは甚だ笑止。
中二病か!
それとも今後何かしらが…
まぁ、あるのでしょう。
それよりも
10月発売の本編その7。
帯刀、木山亡き世での
彼らの弟子達の邂逅…若き見鬼と公務員コンビvs楸との -
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Posted by ブクログ
太宰府を中心に綴られる神様たちの話。
人と同じように肉体を持って現代に生きている神様たちの生活が面白い。
新しいものが出るたびに新しい神様がうまれるとかとても日本的。
全体的に神様が人の幸せ願いすぎててそんな手厚いことある?とは思うけど、優しい世界なのでまあいい。
それだけに菅原道真が天神になった物語部分は読んでいてなかなか辛かった。
年表部分は淡々としているだけにより怨みの深さが滲んでくるというか。
めちゃくちゃ長いこと祟ってるもんなぁ。
廟作っても追贈しても祟り続けてるの当時の身に覚えあった人たちはさぞかし怖かっただろうなちょっとざまあみろとは思った。
他の神様バージョンも見てみた