あらすじ
隻腕の見鬼(けんき)・千早と、オカルト嫌いな県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪異の解決に挑む。人の情念や想いが、人ならざるものとなり引き起こす、数々の呪いと悲劇。その様を静かに眺める、夜行堂店主の真の目的とは…。SNSで話題の怪異譚、待望の書籍化!
書き下ろし250ページ以上!
装画:げみ
感情タグBEST3
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好みです。
短編がいっぱいで一つ一つの話も短くてすごく読みやすい。正体のわからない主人とオカルト部署の公務員と訳あり霊能者がうまく噛み合って怪異を解決していく話。
怪異に悩まされている人が自然と引き寄せられる夜行堂というところが舞台になってるけど、悩まされる怪異も毎度違うので1話1話楽しくそれぞれで読める。
個人的には「団死」が好きです。後味は少し悪いですけど。
コミカライズもおすすめです。
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YouTubeの朗読で聞いていたのですが、書籍化したということで手に取りました。元々モノノ怪や蟲師やHOLICなど、オムニバス形式な怪談物が好物なのですが、本作も大変好みでした。
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隻腕の千早が骨董屋夜行堂の店主に目をつけられ手伝いをさせられる怪異譚。面白くてめっちゃ好き、章間の余白も知りたくなる。あと千早と大野木の相棒コンビがめちゃくちゃ好きで、相性の良さ!どっちも巻き込まれ型やと思うんやけど良いコンビしててずっと組んでてほしい。
筆者のInstagramもいつも拝見しています。
番太郎、長さん、ハル坊など多彩な登場人物達。みんな性格はそれぞれ、人情味溢れる魅力的なキャラクターばかりです。
どこか懐かしい、ほっこりするお話ばかり。
お勧めです。
Posted by ブクログ
これが初著作か!? 凄い!…… 上手いのかどうかは分からないが、面白い。続編を読みたい。かなり、グロい。でもグロいだけではなく、暖かいものも織り込んである。設定が徐々に明かされていくが、初刊を読み終えても未だかなり残してあるだろう?!と確信できる所が堪らない。
Posted by ブクログ
何となく面白そうだと思いつつも期待し過ぎずに読み始めて驚いた。この頃読んできた怪談話は解決しないまま終わってしまうその後味の悪さが良かったが、それは本当の恐怖を知らないままになっていたんだということをこの本を読んで認識し直した。怪談本を読んで物足りなさを感じていたものがスッキリした。4.0
Posted by ブクログ
曰く付きのものが集まる夜行堂で
起きる妖しい物の怪のお話かなー
(ほのぼのな感じの)
と思ってましたが、結構スプラッターな表現も
あり、びっくりしました!
あと、生きてる人間の行いが1番恐ろしい!
事故で片腕を失ってから見えないものが視える
主人公千早と市役所で曰く付き案件などを解決する
課に異動させられたオカルトは信じない大野木。
ストーリは、短編ものと連作のものも混ざる感じで、最初は読み進めにくいかなとも思いましたが
読み進めるにつれて次第にのめり込む作品でした。
心霊や曰く付きにしろそこには人が人に対して悪意を持って行ったことが原因となりその場所に渦巻く
憎しみや怒り、悲しみが強い呪いになり
廻り続けているような作品でした。
特に、お話の中でいじめをテーマにした作品では
胸糞悪い気持ちでしたが、最後はある意味爽快では
あったものの、亡くなった人は帰ってこない虚しさもありました。
千早と大野木のコンビのやり取りも良かったです。
続編も読もうと思います。
Posted by ブクログ
和風ホラーなんだけどファンタジーなので読んだ後怖くて寝れないとかならないところが良き
ここまで厨二感モリモリだと逆に振り切ってて面白いいいぞもっとやれ感出てくる( ^ω^ )
短編を繋いで全体像を見せる仕掛けになってるせいか伏線がウザくなりがち登場人物や怪異の描写が軽くなりがちな感じはあるけどエンタメなので!で読み進められる適度な軽さ
ところどころ誤字や話の辻褄が合わないとこがあるのでそこだけどうにかしてほしいかな
Posted by ブクログ
短編の物語が並んでいる作品。
時系列通りに順番に描かれているためでは無いため、ある話では突然謎の登場人物のこと描かれていたりする。ストーリー自体は読みやすいホラーテイスト作品。とりあえず初めのふたつだけ読んで、本を閉じるのはやめた方がいい。そこからあとの方が分かりやすくストーリー展開され、登場人物にも感情移入できる。
容赦の無い怪奇小説
値段が高い、と思ったけど量的にこれだけあれば不思議ではない.特徴はとにかく容赦が無いこと.文章はちょっと疲れる雰囲気だけど内容は徹底していて最近のありがちな「いい人」みたいな登場人物はいない.ハードボイルドっていうのは違うかもしれないけど.
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ライトなホラーかと思ったら割と怖いし割とグロい
グロいの苦手だけどいい話というかすっきりする話?因果応報というか、うん、そーなるのは仕方ないねってさせてくれる話だから読める
読書歴浅い私に400ページは時間かかっちゃうけど短編集だけど面白いから最後まで読める
2巻も早く読まなければ!
Posted by ブクログ
少々猟奇的な様子もありますが、短編のテンポが早く読みやすかったです。
事故で隻眼隻腕になった青年が、夜行堂の主人や県庁からの依頼で怪異に纏わる謎に体当たりで迫って行きます。
怪異自体も元を辿れば人間が関わっているので、なかなかのやるせなさがあります。
主人公の名前が後半になってようやく判明したり、会話の中にだけ出てくる人物がいたりと、まだまだ謎めいていますが、続きも読みたいです。
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短編エピソードがまとめて収録されている1冊。
もともとウェブ掲載されていたものを集めたからなのか、
時系列がバラバラのようで、そこがマイナス。
読み始めから「あれ?シリーズ物の2から読んじゃった?」と戸惑った。
投げ出しかけたけれど…結果的に読んで良かった。
隻腕になったことをきっかけに怪異を視る力を得た主人公が謎の美しい店主のお使いとして、怪異退治をしていく。
その中で出会い、相棒として行動を共にする大野木さんが好みです(笑)スーツに眼鏡、丁寧な口調、なのに身体鍛えてて現実戦闘強いとか、主人公よりカッコイイ。
ホラー色が強くて、怪異との遭遇怖いんだけど、ほとんど人間の方に問題があって起こってるので、その人間が最後に相応の報いを受けるのが私としては読んでて爽快だった。
今回名前だけしかわからない登場人物は、2冊目が出たそうなのでそちらで出てくるのかな。
世界観がほんと好き
元々作者の嗣人さんがwebで連載されていた夜行堂シリーズが待望の書籍化!
現代日本の架空の地域を舞台に、県庁のオカルト対策部署へ配属された役人と霊能者の男性コンビがオカルト案件を解決していく話です。
シリーズを知らなくて、購入を迷っている方はご本人のnoteで無料連載中の作品を読んでみてください。
また、YouTubeで無料連載中の内容を朗読されている方も居るので、興味を惹かれた方は是非!
本作は無料公開中の内容に加え、書き下ろしの話が入って一冊となっています。
このシリーズが気に入った方は是非、作者応援・作品継続の応援のためにもご購入をお勧めします。
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骨董屋「夜行堂」店主に引き合わされた2人が多発する怪異の解決に挑んでいくお話。グロ系の描写があったり、オカルトホラーが得意でなかったりで途中挫折しかけたけど不思議と惹かれて最後まで読み切った。人の情念や想いが引き起こした数々の呪いと悲劇が切なかったり悲しかったり。夜行堂に惹かれるので次も読んでみようと思う。
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唐突に始まって章ごとの目線が誰か分からないことが多々ある。あと、これ一巻目だよねって思うくらい知らない名前出てくる、、、
面白いとは思うので巻を追ってたら分かり出すかなぁ
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復讐に次ぐ復讐。
いじめっ子の加害者や悪者が改心していい話、なんてのはなく、怪異が悪を次々粛清していく。でも主人公はスパッと怪異を払えるわけではないのでスッキリするひとと、モヤっとするひとで別れそう。
語り手がたくさん変わるので、今は誰が語り手?となるけれど、登場するキャラクターたちは読み終えると魅力的です、次回からの展開に期待。
Posted by ブクログ
妖が見える隻腕の千早と県庁職員・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、怪事件に挑むことになる怪異譚。シリーズ第1巻。
noteで連載されていたものの書籍化。
短編でさくさく読めます。各話バラエティに富んで面白い。
本筋の問題はまだ始まったばかり、ってところ。
時系列もバラバラで、1つの章に千早と大野木ふたりのその後がすごく気になる描写が…。
Posted by ブクログ
【収録作品】序/夜行/穢向/洩呪/翡抄/團死/殘仇/叫禍/掬魂/忌檻/至双/狂歌/紫眼/搖花/惡會
結末のさじ加減がよい感じ。大野木の真面目ながら融通がきかないわけではないところもいい。
Posted by ブクログ
隻腕の見鬼千早と、オカルト嫌いな県庁生活安全課の大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪異の解決に挑む。人の情念や想いが、人ならざるものとなり引き起こす、数々の呪いと悲劇。その様を静かに眺める夜行堂店主の真の目的とは…。
短いお話が多く、テンポよく進んでいくので読みやすいです。怖い話あり、不思議な話あり、でもやっぱりいちばん恐ろしいのは人間かも知れません。
Posted by ブクログ
14のホラー仕立ての短編からなる。
出鼻の「穢问」では、内臓がえぐり出され四肢を捥がれて血だらけになるシーンが表れ、グロ特集かと思ったが、勧善懲悪的なものもあり、それぞれ楽しめる。