あらすじ
血生臭い異形が彷徨う禁足地、復讐を唆す少女の甘い吐息、蔵に幽閉された魔眼の仔、人喰いの禍ツ猿…
隻腕の見鬼・千早とオカルト嫌いの堅物公務員・大野木が、怪異の解決に奔走するバディホラー第5弾!
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Posted by ブクログ
もう5作目なんですね。
初期の頃は面白いけれど話が飛んだりしていたところが、少しずつ色々繋がってきてどんどん面白くなってきました。関係の良さそうだった帯刀老と木山の関係から、なぜ今の木山が形成されているのか、とか。楸はいかにしてあのような少女に成長したのか、とか。
大野木さんと千早の相棒感がどんどん増してきます。ほっこりしたお話もあれば、ゾワゾワする話もあり、最後は天神様〜とのコラボかなぁと思わせる話もあり。
異界と地続きな感じがいっそう感じられました。次も楽しみです。
Posted by ブクログ
もう…やっぱり涙が出る…。
なんだろな、主と決めた存在を身を賭して守る道具たちのいじらしさにジワリと。
「褒めてやってくれ」っていうのもまた。。
林田医院のお話良かったなぁ。
必死に変化する動物たちも、知らんぷりする大ノ木さんもみんな微笑ましくて。
狸ちゃん恋しちゃったんだね(*^^*)
楸と遠野くんペアは怖いよ、
この二人こそ怪異なのでは(泣)
で、千早くんと大野木さんの仲良し旅行でまたほっこり。
いろんな楽しさ詰め合わせの1冊。
Posted by ブクログ
シリーズ5作目。ほんまにこのシリーズが好きで好きで。どの話も好きで余白を埋めてくれて更に気になる気持ちを駆り立ててくれるんやけど、林田病院大好きやった。ちょっとほっこりして優しい気持ちになれる。色んなコンビが出てくるけどそれぞれ良さとか癖とかあってそこも好き
Posted by ブクログ
【収録作品】序/膿霧/炎罪/禁足/人形/投射/虚像/祭祀/晩夏/嗚咽/禍猿/夢魔/幻旅
隻腕の見鬼・千早と県庁対策室の大野木が怪異に立ち向かう物語が中心。要所要所で夜光堂が現れる。
「序」は、帯刀老の臨終間際の話。
「炎罪」は、遠野恭也と鷹元楸の話。楸はいじめ被害者の心を操り、復讐を囁き、恭也はその結果を愉しむ。
「晩夏」は、自ら境界を越えて異界を選ぶ男の話。
「夢魔」は、木山の視点で語られる帯刀と取り組んだ事件の話。
「幻旅」は、おまけのような小話で、神々が疲れを癒やす宿に紛れ込んだ大野木と千早の話。
怪異に立ち向かうといっても、千早には退治する力はなく、ただ見極めて対処するというのが興味深い。真面目な大野木の脇の甘さがよく出ている巻。怪異はすぐ隣にあって見えないだけと思わされる。