あらすじ
隻腕の見鬼・千早とオカルト嫌いな県庁生安課・大野木が、日常を脅かす怪異に挑む。大人気バディ×ホラー小説、待望の第2弾登場!
※巻頭カラー口絵あり
装画:げみ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
分厚い中に、沢山のエピソードが詰まっている1冊。
とにかく情景描写が素晴らしく、妖かしい色合いが目に浮かぶようで、アニメ化されないかなぁと思う。
もう最初の数行でもっていかれる。
白髪を“焼いた骨のような白さ”と表現されたらもう…。
ひと月前に愛猫を亡くして、焼かれた骨の白さが目に焼き付いているので余計に。
そして猫たちがメインのお話があるので、そこで泣き。
名取さんのヤモリのようだなぁ、とかxxxHOLiCのようだなぁ…とか雑念も入るけど、好きなシリーズです。
大野木さんファンです。
Posted by ブクログ
完全にハマった!
前巻で名前程度で素性の明かされなかった方々の
殆どが登場。
師匠、姉弟子、師匠の使用人、謎の老人…って、
登場人物、皆んなが謎だわ(笑)。
それぞれが幾つかの章の主人公となり、世界観が創られて行く。
ただ、それでも彼らの全てが詳らかにはなっておらず、でもそれで良い…それがこの物語の肝のように私は思う。
今回もエピソード多数!
しかも、
読み応え満点!(言い方 古っ)
各章は決して長くは無く、それでいて中身は絶妙に纏まっている…一言で言うとシャープ。
読み易く、しっかり怖く、しかも泣けたりもする。
これは傑作だわ!
満身創痍ながらも主だった二人は生きている!
続編が切に待たれる。
それまでは営繕屋さんや比嘉姉妹の物語を堪能するとしよう。
Posted by ブクログ
いくつかの短編が収録されている。
今回印象深かったのは、1巻目では名前だけ位の千早や大野木さんの周りの人々が書かれた作品が多くあり、彼らの人となりがわかるということ。時系列はまちまちだが、1巻目よりは分かりやすい。
猫の話と、窃盗団の話が個人的にすきかな。
Posted by ブクログ
怪異譚シリーズ2作目。前作で気になってた柊さんや帯刀さんがガッツリ出てきて待ってましたと楽しい!1作目でチラッと出てきた話とか地の文の裏付けみたいなんとか、余白が埋まってくる感じがめちゃくちゃ良き。まぁ更にえ、この話詳しく!みたいなのも増えるけどそれも良き。時系列ごっちゃで普段なら読みづらいって思いそうやのにそれが逆に良くて、複数人称で普段なら紛らわしいって思いそうなのも逆に良いという稀有な作品でめっちゃ好み。相変わらず千早と大野木さんコンビ好きやし、相棒ずっと組んでてくれと今作でも思う。
Posted by ブクログ
500ページ越えを感じさせずにスラスラ読めた。
怖い話もあり、不思議な話、じんわりと心があたたかくなる話もありでよかった。
前巻ではよくわからなかった登場人物の話も少しずつ出て来てよかった。
時系列になってないので、たまによくわからなくなるけど、作者の意図なんだろうな。
大野木と千早がとてもバディらしくなってきて、最初は横柄に思えた千早がだんだん可愛らしく思え、とても優しい人なのがわかりやくなってきて良かった。
竜の話と最後のおばあさんの話、怖いし気持ち悪いけど人の皮の本の話が特に良かったな
Posted by ブクログ
前作よりさらに深みを増しています。
間を空けずに読めたのもよかったです。
夜行堂の世界観の不思議さは益々広がります。
連作とはなっていないため、話が過去に戻ったりしますが、時々繋がりもみられ、登場人物のそれぞれが味があります。
呪詛が関わるものは結構凄惨な描かれ方をしています。人間は怖いですね。
次作も楽しみです。
Posted by ブクログ
前巻よりも心温まるお話が多く、怪異を通じて人の優しさや縁を感じられる一冊だった。千早と大野木のコンビも板についてきて、凸凹だけど信頼し合える、お互いになくてはならない関係に。ただ二人とも大怪我が多くて、この先本当に大丈夫なのかと心配になる。物語としても主要人物が出揃った印象で、続きがますます楽しみ。
Posted by ブクログ
見鬼・千早と県庁生安課・大野木が怪異事件を解決するシリーズ第2巻。
前作に続き、世界観が広がって面白かった。
短編にいろんな雰囲気の話があって楽しい。
子供の愛おしさの表現が良い(P536)
「守母」と「追華」が好き。