【感想・ネタバレ】木山千景ノ怪顧録のレビュー

あらすじ

怪異をもたらす存在として、死後も恐れられた男・木山千景(きやまちかげ)。
生前の木山は魂の色が視える才能あふれる見鬼でありながら、ひどく病弱だった。少しでも生き永らえるため妖術にすがる木山は、人と怪異の仲立ちを生業とする一族の当主・帯刀燈(たてわきあかり)に弟子入りし、教えを乞う。
顔食みの面、襲いかかる生人形、晩夏の町に現れた雪女…帯刀の元には数々の悍ましい怪奇事件が舞い込んできた。後世に悪名を轟かせる男の苦悩と葛藤の日々を描いた怪異譚。

『夜行堂奇譚』が贈る、もうひとつの執念の物語(スピンオフ)。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

夜行堂奇譚に登場する帯刀老と木山の師弟コンビの外伝的シリーズ。怪異の悍ましく美しい描写は変わらず、どこか通ずるようにも見えるが抱える信念は決して交わらず、信頼とも敵対とも言えない2人の複雑な関係性はどこか切なさも感じる。嗣人先生、ファンのツボ押さえすぎじゃない??

1
2025年09月07日

Posted by ブクログ

昭和の戦争後の話でこういう世界観は好きで久々に気分高揚しながら読む。
多分何故弟子入りしたのかの謎が分からなかったので続くと思うとまた読みたい本が出てきてしまいうれしい反面時間と集中力がもっと欲しいと願ってしまう。

0
2025年11月16日

Posted by ブクログ

帯刀老と木山氏の若かりし頃の物語――事象を冷めた目で俯瞰しているようで熱い帯刀と斜に構えながら青さと初々しさの否めない木山の、近付き過ぎない距離を探りあってる関係が、どこか微笑ましい。後の関係を知っていると、ほのぼのしてばかりもいられないのだけれど……。

0
2025年09月12日

Posted by ブクログ

大好きな夜行堂奇譚シリーズのスピンオフシリーズ。
なんか既視感ある話もあった気がするけど、総じて良かった。
この本で読む木山は本編ほど、嫌な人ではなく帯刀とのコンビがほどよい仲で良い。
若い時の帯刀、カッコ良すぎる。

0
2025年09月02日

Posted by ブクログ

どこかで読んだことがある気がする…けどまぁいいだろう

帯刀、カッコいい
木山に対しては傲岸不遜なのに、婦女子には優しく、神様にはどこまでも敬意をはらう

0
2025年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夜光堂奇譚シリーズを読んだことがないので、
ついていけるか…?!と読み始めたのですが
めちゃめちゃ面白かったです。
どうやら夜光堂奇譚シリーズでは死後も恐れられている男、らしい木山が主人公。
病弱であり、自分が少しでも長く生きるために帯刀に弟子入りする。
そんな木山はこの作品ではまだ若く、素直な部分もある。しかし家に得体の知れないものがいたり、それが人間を食ってしまっても気にしない。幼さがまだ残っているのに冷徹が既に垣間見えている。この男がなぜ死後も恐れられるようになったのか…。
読み終わってシリーズあるなら読みたいな…と思いました。まんまとハマりそうです。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

夜行堂に欠かす事の出来ない悪の傑物、木山。

が、
その彼の根幹にあるのが、己が生い立ちの不幸だったとは…些か拍子抜けした。

しかも自らの野望の為、彼が師事した帯刀は飄々とし浮世離れしてこそいるが、その実、折々に木山を気にかけ何かと交流を図ろうとしている。

それら全てを袖にして、怨嗟としている姿には痛ましさすら覚える。
猗窩座闇堕ちの契機ほどの事であれば、いざ知らず、自らにのみ終始する妬み嫉み怒りとは甚だ笑止。

中二病か!

それとも今後何かしらが…
まぁ、あるのでしょう。

それよりも
10月発売の本編その7。
帯刀、木山亡き世での
彼らの弟子達の邂逅…若き見鬼と公務員コンビvs楸との苛烈な最終局面、そこに彼の骨董屋の店主はどう関わってくるのか?

ワクワクを軽く越えて、ゾワゾワします。

0
2025年09月28日

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