嗣人のレビュー一覧

  • 天神さまの花いちもんめ

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    菅原道真は、自分が神と祀られる天満宮の側で質素に人の姿で暮らしている。同様の八百万の神々と交流して酒を呑み交わしつつ。

    現代を生きる神さま達は、こんなふうに人間臭くて温かいのかも。そう思わせてくれる優しい物語。ほわっと心がほぐれました。最後の章は涙が止まらなかった。この半年、我が家に起きた変化に「神も仏もいるものか」と思って恨みそうになった。何度も泣いた。でも(これは物語ではあるが)神は居るとしても全てを司り全ての願いを叶える存在ではないのだと思えた。見守ってくれているのかなぁって。
    是非ぜひ続編を希望します。

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    2024年07月14日
  • 夜行堂奇譚 弐

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    500ページ越えを感じさせずにスラスラ読めた。
    怖い話もあり、不思議な話、じんわりと心があたたかくなる話もありでよかった。
    前巻ではよくわからなかった登場人物の話も少しずつ出て来てよかった。
    時系列になってないので、たまによくわからなくなるけど、作者の意図なんだろうな。
    大野木と千早がとてもバディらしくなってきて、最初は横柄に思えた千早がだんだん可愛らしく思え、とても優しい人なのがわかりやくなってきて良かった。
    竜の話と最後のおばあさんの話、怖いし気持ち悪いけど人の皮の本の話が特に良かったな

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    2024年06月26日
  • 天神さまの花いちもんめ

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    ネタバレ

    神様と人の子の関わり方を上手に物語にしているなと感じた。最後の菅原道真という人物が一柱として祀られるまでを描いた章が秀逸。読後感は爽やかで短編集なのでさらっと読めてとても良かった。

    欲を言えば神様同士の物語ではなく、神様と人の子の関わりを描いた短編がもう少し欲しかった。

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    2024年06月21日
  • 四ツ山鬼談

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    地元の土地に根付く怪談を集めた短編集は夜行堂奇譚の禍々しくも美しい雰囲気とまた異なり、じっとりとした恐怖を感じるものだった。

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    2024年06月06日
  • 夜行堂奇譚 肆

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    シリーズ第4弾。
    どんどん分厚くなっている気がします。不思議な話やホラーな感じ、最後に温まる話や不穏な話、独特の世界観がどんどん深くなっていきます。

    木山や楸&遠野が関わる話はちょっと怖いですね。千早と大野木のお互い信頼し合っている感じがとてもほっこりします。

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    2024年04月03日
  • 夜行堂奇譚 肆

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    ネタバレ

    短編がたくさん詰まった分厚い1冊。
    この作家さんの本、なぜか涙が出てしまう。

    選んだ主を護る道具たちのいじらしさというか絆の深さに…「お、おふぅぅ(泣)」 一泣き目。

    昔パンをくれた子供のことを覚えているんだなぁ。そうか、鴉は本当は真っ白で穢れを引き受けてくれているから黒いのかぁ(泣) 二泣き目。

    手にとって欲しくて転がり出てくるなんて可愛いなぁ。護ってくれた上にしかもその後、猫のふりしてお庭にくるようになるなんて…消えちゃったのかと思った良かったぁ(泣) 三泣き目。
    そういや美智子さんて、あの美智子さんか。

    打って変わって楸と遠野の所は怖かったなぁ。
    やっぱり千早と大野木さんコンビの

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    2024年03月31日
  • 夜行堂奇譚

    購入済み

    容赦の無い怪奇小説

    値段が高い、と思ったけど量的にこれだけあれば不思議ではない.特徴はとにかく容赦が無いこと.文章はちょっと疲れる雰囲気だけど内容は徹底していて最近のありがちな「いい人」みたいな登場人物はいない.ハードボイルドっていうのは違うかもしれないけど.

    #ドロドロ #怖い #ダーク

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    2024年03月04日
  • 夜行堂奇譚 肆

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    この間3を読んだばかりな気がするけど、ずいぶん速筆だなあ。本当に会社員と両立してるの?

    水谷はなぜ黒い丸いものを一目で帯留めと判ったのか。

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    2024年02月20日
  • 夜行堂奇譚

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    ライトなホラーかと思ったら割と怖いし割とグロい
    グロいの苦手だけどいい話というかすっきりする話?因果応報というか、うん、そーなるのは仕方ないねってさせてくれる話だから読める
    読書歴浅い私に400ページは時間かかっちゃうけど短編集だけど面白いから最後まで読める
    2巻も早く読まなければ!

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    2024年01月18日
  • 夜行堂奇譚 参

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    第3弾。
    夜行堂からの依頼というよりも、千早と大野木さんが対策室の仕事として動いている話や、帯刀老や木山さんの若い頃の話、時折柊さんがらみの話など、関連している話が時系列や前後の話がバラバラに綴られています。

    過去や現代を行ったり来たりしたり、人の世と彼岸の曖昧さを描写したり、と不思議な感覚、世界観です。

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    2024年01月01日
  • 夜行堂奇譚 参

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    この地域は物騒すぎじゃないか。美嚢団地も廃病院も、駿河屋もある。屋敷町もある。

    ところで店主と楸を並べたらどっちが美人なのかな。

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    2023年12月22日
  • 夜行堂奇譚 弐

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    前作よりさらに深みを増しています。
    間を空けずに読めたのもよかったです。

    夜行堂の世界観の不思議さは益々広がります。
    連作とはなっていないため、話が過去に戻ったりしますが、時々繋がりもみられ、登場人物のそれぞれが味があります。

    呪詛が関わるものは結構凄惨な描かれ方をしています。人間は怖いですね。

    次作も楽しみです。

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    2023年04月09日
  • 夜行堂奇譚

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    少々猟奇的な様子もありますが、短編のテンポが早く読みやすかったです。

    事故で隻眼隻腕になった青年が、夜行堂の主人や県庁からの依頼で怪異に纏わる謎に体当たりで迫って行きます。
    怪異自体も元を辿れば人間が関わっているので、なかなかのやるせなさがあります。

    主人公の名前が後半になってようやく判明したり、会話の中にだけ出てくる人物がいたりと、まだまだ謎めいていますが、続きも読みたいです。

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    2023年03月18日
  • 夜行堂奇譚

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    見鬼さんと公務員さんと怪しげな女店主の怪異譚。
    他にも怪異に強欲な爺さんとか色々出てきます。
    ちょい怖冒険譚好きにオススメ。

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    2023年01月20日
  • 夜行堂奇譚

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    短編エピソードがまとめて収録されている1冊。
    もともとウェブ掲載されていたものを集めたからなのか、
    時系列がバラバラのようで、そこがマイナス。
    読み始めから「あれ?シリーズ物の2から読んじゃった?」と戸惑った。
    投げ出しかけたけれど…結果的に読んで良かった。
    隻腕になったことをきっかけに怪異を視る力を得た主人公が謎の美しい店主のお使いとして、怪異退治をしていく。
    その中で出会い、相棒として行動を共にする大野木さんが好みです(笑)スーツに眼鏡、丁寧な口調、なのに身体鍛えてて現実戦闘強いとか、主人公よりカッコイイ。
    ホラー色が強くて、怪異との遭遇怖いんだけど、ほとんど人間の方に問題があって起こって

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    2022年09月19日
  • 夜行堂奇譚

    購入済み

    世界観がほんと好き

    元々作者の嗣人さんがwebで連載されていた夜行堂シリーズが待望の書籍化!

    現代日本の架空の地域を舞台に、県庁のオカルト対策部署へ配属された役人と霊能者の男性コンビがオカルト案件を解決していく話です。

    シリーズを知らなくて、購入を迷っている方はご本人のnoteで無料連載中の作品を読んでみてください。
    また、YouTubeで無料連載中の内容を朗読されている方も居るので、興味を惹かれた方は是非!

    本作は無料公開中の内容に加え、書き下ろしの話が入って一冊となっています。
    このシリーズが気に入った方は是非、作者応援・作品継続の応援のためにもご購入をお勧めします。

    #エモい #怖い

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    2022年06月30日
  • 霧の出る森

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    土地にまつわる話なので、リアルに感じた
    読んでいくうちに引き込まれて、
    だんだん怖くなっていった
    こういう話を読むと土地について
    いろいろ調べたくなります

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    2025年11月29日
  • 四ツ山鬼談

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    かつて炭鉱と競馬場で栄えた町を舞台にした怪異短編集。
    派手な描写はなく、町のそこここにひっそり存在する怪しいものたちに気づいた人間たちの目から見た静かなホラーである。怪異と戦ったり封じたりせず、見ないふりをして共存していく話が多いのも実話怪談ならではの怖さ。

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    2025年11月25日
  • 木山千景ノ怪顧録

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    どこかで読んだことがある気がする…けどまぁいいだろう

    帯刀、カッコいい
    木山に対しては傲岸不遜なのに、婦女子には優しく、神様にはどこまでも敬意をはらう

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    2025年11月15日
  • 天神さまの花いちもんめ

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    神様たちの1年の日常を描いた作品。
    菅原道真が主人公で、神々が現在の世界で生きている様子を描いている。温かく柔らかな気持ちになるが、これといって大きな何かもなく、あまりタイトルの花いちもんめがいきていないように感じる。1度読むと満足かなぁ

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    2025年11月13日