嗣人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
完全にハマった!
前巻で名前程度で素性の明かされなかった方々の
殆どが登場。
師匠、姉弟子、師匠の使用人、謎の老人…って、
登場人物、皆んなが謎だわ(笑)。
それぞれが幾つかの章の主人公となり、世界観が創られて行く。
ただ、それでも彼らの全てが詳らかにはなっておらず、でもそれで良い…それがこの物語の肝のように私は思う。
今回もエピソード多数!
しかも、
読み応え満点!(言い方 古っ)
各章は決して長くは無く、それでいて中身は絶妙に纏まっている…一言で言うとシャープ。
読み易く、しっかり怖く、しかも泣けたりもする。
これは傑作だわ!
満身創痍ながらも主だった二人は生きている!
続編が -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界観に慣れたのか下巻の方が面白くて楽しめた。
短編だから読みやすいし話によって千早視点と大野木さん視点とそれ以外の視点とで見方が変化するから飽きない。
上巻では店主の得体の知れなさやヤバさといったものがいまいち少なかったけど「忌檻」でちょっとそれが露出されていて良かった。
あと下巻では大野木さんのブチ切れという名の大活躍もありバディ感が強まって今後の展開がより面白そう✨
文庫書き下ろしの最後の「千尋」はしんどかった…上巻では「いじめられた末に自殺した子」でしかなかったけどこの話で「千尋ちゃん」の輪郭がはっきりしたから余計辛い…お母さん想いの良い子やん…(;_;)
でもどの話でも悪い奴はちゃ -
Posted by ブクログ
ネタバレ事故によって右腕を失った代わりに怪異が見える能力を得て、夜行堂の使いぱしりをする桜千早。
県庁生活安全課特別対策室の室長に任じられ、霊が見えないながらも自身のできることを実直にこなす大野木龍臣。
大野木の家に千早が居候を始めたことで相棒として本格的に怪異に相対することになる。
「夜行」:頭では理性ではそっちと分かっていても、心では感情ではこっちだと動いてしまう。自分の損得より、相手を思って行動できる千早の性格が分かる話。
「翡抄」:3日もみれば頭がおかしくなりそうな悪夢。それを6日連続で見ても正気な彼は精神力が本人が思っているよりも強いと思う。結果的に夜行堂店主に救われるが、彼は運が悪いのだろ -
Posted by ブクログ
以前読んだ『四ツ山鬼談』も怖かったが、
本作もそれに劣らず強い恐怖を感じさせる内容。
どちらも土着的な恐怖や
人の理解の及ばない領域を描いており、
読後に残る不穏さが共通している。
今作は福岡の山間にある、
禁足地を舞台にした連作短編集。
独立した物語でありながら、
それぞれが少しずつ繋がり合い、
読み進めるほどに土地に根付いた信仰や
因習の全貌が浮かび上がってくる構成。
文章は読みやすく、一気に読んでしまった。
もう一度読み返すことで細部に散りばめられた伏線や
ルールを追うことで、新たな発見がありそう。
派手な演出よりもまとわりつくような
土着信仰の恐怖を味わいたい人におすすめの一冊 -
Posted by ブクログ
ネタバレ事件に巻き込まれて右腕を失った桜千早。実在しない右腕は怪異に反応する。
長身でエリートの大野木龍臣。見たことも経験もない怪異を担当する特別対策室の室長を命じられる。
桜が右腕を失うところから話は始まり、大野木と出会いバディを組み怪異に対応する話と言葉で説明すると淡泊だが、実際読むとなかなかに濃い話だ。
「殘仇」:桜の右腕を失い、能力に目覚めるきっかけの話。桜の人柄がこの話を読むだけでも分かる。誰かのために優しくも非情にもなれ。個人的には桜、よくやったと言いたい。
「掬魂」:大野木と桜が出会う話。こちらは大野木の人柄が分かる。真面目で堅実、怪異を信じてない。そういう人がそれを経験したらこうなる