嗣人のレビュー一覧

  • 天神さまの花いちもんめ

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    この国の八百万の神々は人間社会に紛れて生きている、という設定。そんな神様達が氏子たちを見守る眼差しは優しく、温かい。牛に休暇を出したから鯛に牛車を引かせる、などクスリとする場面もあり。現代に生きる日常の幸せに気づく素敵なお話だった。読んだ後は神社にまたご挨拶に行こうかな、という気になる。

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    2024年11月11日
  • 四ツ山鬼談

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    こわっ。
    中途半端な形でどの短編も終わってるので消化不良な気もするけど、でもこの正体を語らず「ないものとして生活する」というスタンスが安堵も得る気がする。
    怖かった部分にパタンと蓋をして、自分は日常に戻れるというか。
    や、でも、やっぱり怖いな。

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    2024年11月05日
  • 夜行堂奇譚 参

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    シリーズ3作目。ほんまにこのシリーズ大好き。柊の過去に木山帯刀コンビの活躍、体育館に潰された子の弟遠野君に、手に竜を飼っていた子が柊の弟子になってたり、物語繋がってて行間埋まるの楽しい〜!木山の身内の鷹元さんのこともめちゃくちゃ気になる。いつものコンビも好き

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    2024年11月03日
  • 天神さまの花いちもんめ

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    地元大宰府の話だった。ここまで鮮明に物語の舞台を思い起こしながら読める本はないと思う。菅原道真公が歩いた道、行く先々全部知ってる。全部自分の幼少期を過ごした場所。今でも鮮明にわかる。御笠川の春の桜並木も、太宰府天満宮の参道も政庁跡の芝生も全部全部。神様たちはこんな風に大宰府で過ごしてたんやなーって、ただの小説だけど本当のことにように信じてしまった。なんか現代に生きてる菅原道真公のエッセイを読んでみるみたいだった。地元が舞台の小説に出会えてよかった。帰りたくなったらこれを読めばいつでも帰れる。

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    2024年10月03日
  • 四ツ山鬼談

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    見てはいけない黒い人。昔炭鉱で栄えたという九州の街が舞台で、出てくる人が口にするのは、目だけが白い黒い人と煤けた臭い。読んでいくと、あぁきっと黒い人の正体はこうなんだろうなと哀しい背景が浮かび上がってくる。お祓いをしようが無理なのが怖い。折り合いをつけて共存していくしかなさそうなのが怖い。

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    2024年09月21日
  • 天神さまの花いちもんめ

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    神様達の日常を現代社会に溶け込ませながら楽しく描いています。新しい神様の発想は面白いですね。家電の神様とか。
    天神様が主人公ですが、最後の道真時代の話は涙が出てきました。とても温かい人柄で家族にも優しくて。
    日々を大切に生きたくなります。

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    2024年08月10日
  • 夜行堂奇譚 弐

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    怪異譚シリーズ2作目。前作で気になってた柊さんや帯刀さんがガッツリ出てきて待ってましたと楽しい!1作目でチラッと出てきた話とか地の文の裏付けみたいなんとか、余白が埋まってくる感じがめちゃくちゃ良き。まぁ更にえ、この話詳しく!みたいなのも増えるけどそれも良き。時系列ごっちゃで普段なら読みづらいって思いそうやのにそれが逆に良くて、複数人称で普段なら紛らわしいって思いそうなのも逆に良いという稀有な作品でめっちゃ好み。相変わらず千早と大野木さんコンビ好きやし、相棒ずっと組んでてくれと今作でも思う。

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    2024年07月30日
  • 四ツ山鬼談

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    ネタバレ

    怖い話でしたが、どこか悲しくやるせない気持ちなる本でした。

    この本で出てくる鬼は【潜む鬼】の話の中でも出てきた通り、死人の霊魂・人に祟りをする魔の方の鬼なのかな。
    オニではなく、キと読むそうなので四ツ山鬼談(ヨツヤマキダン)。
    炭鉱霊の事も鬼と呼べるけど、この様な残酷な状況を作り出す事が出来る私たち生きた人間も鬼と呼べるなぁと思った。

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    2024年07月28日
  • 天神さまの花いちもんめ

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    菅原道真は、自分が神と祀られる天満宮の側で質素に人の姿で暮らしている。同様の八百万の神々と交流して酒を呑み交わしつつ。

    現代を生きる神さま達は、こんなふうに人間臭くて温かいのかも。そう思わせてくれる優しい物語。ほわっと心がほぐれました。最後の章は涙が止まらなかった。この半年、我が家に起きた変化に「神も仏もいるものか」と思って恨みそうになった。何度も泣いた。でも(これは物語ではあるが)神は居るとしても全てを司り全ての願いを叶える存在ではないのだと思えた。見守ってくれているのかなぁって。
    是非ぜひ続編を希望します。

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    2024年07月14日
  • 夜行堂奇譚 弐

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    500ページ越えを感じさせずにスラスラ読めた。
    怖い話もあり、不思議な話、じんわりと心があたたかくなる話もありでよかった。
    前巻ではよくわからなかった登場人物の話も少しずつ出て来てよかった。
    時系列になってないので、たまによくわからなくなるけど、作者の意図なんだろうな。
    大野木と千早がとてもバディらしくなってきて、最初は横柄に思えた千早がだんだん可愛らしく思え、とても優しい人なのがわかりやくなってきて良かった。
    竜の話と最後のおばあさんの話、怖いし気持ち悪いけど人の皮の本の話が特に良かったな

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    2024年06月26日
  • 天神さまの花いちもんめ

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    ネタバレ

    神様と人の子の関わり方を上手に物語にしているなと感じた。最後の菅原道真という人物が一柱として祀られるまでを描いた章が秀逸。読後感は爽やかで短編集なのでさらっと読めてとても良かった。

    欲を言えば神様同士の物語ではなく、神様と人の子の関わりを描いた短編がもう少し欲しかった。

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    2024年06月21日
  • 四ツ山鬼談

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    地元の土地に根付く怪談を集めた短編集は夜行堂奇譚の禍々しくも美しい雰囲気とまた異なり、じっとりとした恐怖を感じるものだった。

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    2024年06月06日
  • 夜行堂奇譚 肆

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    シリーズ第4弾。
    どんどん分厚くなっている気がします。不思議な話やホラーな感じ、最後に温まる話や不穏な話、独特の世界観がどんどん深くなっていきます。

    木山や楸&遠野が関わる話はちょっと怖いですね。千早と大野木のお互い信頼し合っている感じがとてもほっこりします。

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    2024年04月03日
  • 夜行堂奇譚 肆

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    ネタバレ

    短編がたくさん詰まった分厚い1冊。
    この作家さんの本、なぜか涙が出てしまう。

    選んだ主を護る道具たちのいじらしさというか絆の深さに…「お、おふぅぅ(泣)」 一泣き目。

    昔パンをくれた子供のことを覚えているんだなぁ。そうか、鴉は本当は真っ白で穢れを引き受けてくれているから黒いのかぁ(泣) 二泣き目。

    手にとって欲しくて転がり出てくるなんて可愛いなぁ。護ってくれた上にしかもその後、猫のふりしてお庭にくるようになるなんて…消えちゃったのかと思った良かったぁ(泣) 三泣き目。
    そういや美智子さんて、あの美智子さんか。

    打って変わって楸と遠野の所は怖かったなぁ。
    やっぱり千早と大野木さんコンビの

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    2024年03月31日
  • 夜行堂奇譚

    購入済み

    容赦の無い怪奇小説

    値段が高い、と思ったけど量的にこれだけあれば不思議ではない.特徴はとにかく容赦が無いこと.文章はちょっと疲れる雰囲気だけど内容は徹底していて最近のありがちな「いい人」みたいな登場人物はいない.ハードボイルドっていうのは違うかもしれないけど.

    #怖い #ダーク #ドロドロ

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    2024年03月04日
  • 夜行堂奇譚 肆

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    この間3を読んだばかりな気がするけど、ずいぶん速筆だなあ。本当に会社員と両立してるの?

    水谷はなぜ黒い丸いものを一目で帯留めと判ったのか。

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    2024年02月20日
  • 夜行堂奇譚

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    ライトなホラーかと思ったら割と怖いし割とグロい
    グロいの苦手だけどいい話というかすっきりする話?因果応報というか、うん、そーなるのは仕方ないねってさせてくれる話だから読める
    読書歴浅い私に400ページは時間かかっちゃうけど短編集だけど面白いから最後まで読める
    2巻も早く読まなければ!

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    2024年01月18日
  • 夜行堂奇譚 参

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    第3弾。
    夜行堂からの依頼というよりも、千早と大野木さんが対策室の仕事として動いている話や、帯刀老や木山さんの若い頃の話、時折柊さんがらみの話など、関連している話が時系列や前後の話がバラバラに綴られています。

    過去や現代を行ったり来たりしたり、人の世と彼岸の曖昧さを描写したり、と不思議な感覚、世界観です。

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    2024年01月01日
  • 夜行堂奇譚 参

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    この地域は物騒すぎじゃないか。美嚢団地も廃病院も、駿河屋もある。屋敷町もある。

    ところで店主と楸を並べたらどっちが美人なのかな。

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    2023年12月22日
  • 夜行堂奇譚 弐

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    前作よりさらに深みを増しています。
    間を空けずに読めたのもよかったです。

    夜行堂の世界観の不思議さは益々広がります。
    連作とはなっていないため、話が過去に戻ったりしますが、時々繋がりもみられ、登場人物のそれぞれが味があります。

    呪詛が関わるものは結構凄惨な描かれ方をしています。人間は怖いですね。

    次作も楽しみです。

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    2023年04月09日