ヤスダスズヒトのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回のベルがダンジョンで出会うのは、人間とモンスターのいずれからも迫害対象となっている異種族の女の子という第9弾。
話の流れ自体は、よくあるボーイミーツガールもののテンプレなのですが。何らかの事情で迷い込んだヒロインを保護した主人公が、あれやこれやと交流を深め、最後にはその迷い子を本来あるべきはずの居場所へと戻す―そんなテンプレートの話。
ただ、そこに絡んでくる人間の悪意の描写がドギツくて、読み応えがあったのと同時に読むのがしんどかったですね。
モンスターや神様なんかがいる世界でも、結局のところ最も邪悪なのは人間だ、と。それもやっぱりテンプレートな語り口なのでしょうけどねー。 -
Posted by ブクログ
街のすぐ外でロードオブザリング並みの大戦争をしているとき、街の中ではいつもと変わりない日常のドタバタ劇が繰り広げられている―という温度差の激しい第8弾。今回は短編集ですね。
どれも恋愛要素が絡んでいる短編で、これまであまり焦点のあてられていなかったサブキャララクター達の話になっていますね。とはいっても、最終的にはベルとヘスティア、そしてアイズにスポットが当たり、それに外の戦争が絡んでくることになる、と。
これほど緊迫感のないチャラけた戦争話を読むのは久しぶりですね。動員人数だけ見ても大規模相当になる戦争で、無人兵器を使うわけでもないのに人が全く死なない戦争とは斬新な設定だと思いました。 -
Posted by ブクログ
前巻で大きな一つの区切りがついた反動か、今作は箸休めとして物語の幕間的な位置づけになっているように思える第4弾。
待望の新しい仲間が加入しましたね。しかも男性キャラ。ダンジョンで異性だけに出会いを求めているわけではないので、タイトル詐欺にはならないでしょう。
新加入のヴェルフは鍛冶師ということで。サポーターと同じく、これも従来のRPGではあまり見ない職業ですね。「鍛冶屋と一緒にダンジョンに潜る」という探索に斬新さを感じました。
短編が二つ付いているのですが、ヘスティア様の髪留めの話が印象に残りました。貧乏であることは苦しいですが、それゆえに輝くモノもあるのだなぁ、と。 -
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Posted by ブクログ
いやなんかすごいな。
本編の裏側でこんな激しい戦いが巻き起こってたなんて。
ベルたちの物語は物語として、こっちも外伝というより別の一つの本編だと思う。
ダンジョンでのハイクラスの戦いがとにかくすごい。
幾度も絶体絶命の危機を迎えながら、それを超えていく王道展開がいい。
それにしてもやっぱりアイズは一人チーターだよ。
そんなアイズのなにやら出自の秘密も匂わされて、これはもしかしてベルと英雄と精霊の話になっていくんだろうか?
いやまあ、ベルの育ての?爺さんは神様だけどさ。
外伝の主人公というかヒロインはもちろんアイズなんだけど、実は前々から、本当の主人公はレフィーヤなんじゃないかと思ってた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
新生ヘスティア・ファミリアの門出の巻ですが、内容は少し異色。
今回はオラクルにおける娼館を舞台にしているだけあってお色気率、闇率高め。
ヘスティア様ならまだしもあのエイナさんにまでジト目をされるとは・・・ベル君、罪な男ですねぇ。
挿絵のヘスティア様の顔が酷すぎて吹き出した(笑)
娼婦に堕ちた自分を見られたくない、こんな自分では何も望めないという春姫の気持ちは胸に刺さった。
ベルの取る選択肢は分かりきっていたけれど、やっぱり主人公ならこうでないとね!
分かっていてもスカッとするのは王道を進んでいるからでしょう。
ベルと共に春姫を助けに行く命もよかったね。
しかしこの世界