ヤスダスズヒトのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今巻の長編はバトルの構造がとにかく分かりにくい。
同じ目的を持った2人の敵が同時に攻め込んできた挙句、同じ戦場で好き勝手に暴れ回るもんだから、展開に没頭するよりも先に状況を把握する方へ意識が向いてしまった。戦場を差別化したままにする、もしくはバトルマッチングの入れ替えを1人までに留めるなりしておけば、もう少しスマートな仕上がりになっていたんじゃないかな……下手な乱戦で没入感が削がれてしまったのが惜しまれるね。
ただ、久方ぶりに見るヒメたちの活躍はいつもよりカッコ良くもあって、これまでの影の薄さを吹き飛ばすような熱量があったことも知っておいてほしい。前回の妖怪ハンター戦は警察組織が主役だったことに加え、その後の日常パートでも賑やかし程度に留まっていた分、本来の主役が物語に戻ってきたときのカタルシスはことのほか大きかった。 -
Posted by ブクログ
今巻は日常パートをいっぱいに詰め込んだ超平和的な内容だった。
日常コメディとして読んでも面白かったし、キャラクターの関係性やドラマを描いた群像劇として読んでも見事な仕上がりで読後感が気持ちいい。とくにキャラで視点を変えながら1日の出来事を描写する「ロクノイチ」は、いつにもまして構成力が冴えわたっていた気がする。
まだ若干の粗さは見受けられるものの、このクオリティを維持できたのなら”イラストレーターが描く漫画”から”漫画家が描く漫画”にレベルアップしたと言っても良いんじゃないかな……少なくとも最後の引きは素人目で見てもバッチリだったと思う。
へんな魔女っ子が登場するというジュリ編への期待値が上がったね。 -
Posted by ブクログ
前巻のあとがきで触れていたようにハートフルな日常パートを一旦挟んでから、シリアスな戦闘パートへ移行。
作中の時間軸が一直線ではない構造と急激な温度差に少しばかり面食らったものの、いざ読み終わってしまえば、戦闘パートの切迫感がより際立つテクニカルな構成だったんだなと実感したね。平和的なキャラが垣間見せるシリアスな一面はもとより、今まで以上に人間と妖怪の繋がりが色濃く描かれていて、すっごい面白かった。
ただ、依然として”イラストレーターが描く漫画”という枠組みから抜け出せていないのは残念かな……ひとつひとつの絵はとても綺麗なのだが、アクションの工程(間)を端折っているせいでキャラの動きに連続性がいまひとつ感じられない。もう少しコマ割りや時間の流れを意識して描けていたら、化けていたと思う。 -
Posted by ブクログ
ようやく本題の入り口に立ったという感じかな……
物語の着地点と敵組織の全体像がお披露目されたことで、作品の方向性は何となく掴めた気がする。とはいえ、「グダグダした日常も描いていきたい」という作者のあとがきを読む限り、これからの物語がトントン拍子に進むわけではなさそう。
キャラクターを深く理解するってことで脇道に逸れるのは全然構わないけど、本筋とは関係ない話で読者を繋ぎ止められるかは作者の腕次第かな……良くも悪くも”イラストレーターが描いた漫画”という見方が強く残っているから、ストーリーテリングや漫画的な魅せ方が画力の高さに追いついていない印象を受ける。
まだ手放しで絶賛できるほど面白い作品とは言えないけど、アニメ化を果たした人気作であれば、寄り道したエピソードすらも面白くなると期待したいね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれまでのダンまちとは一味違う、戦う相手ではなく「世界そのもの」に追い詰められるような絶望感が印象的だった。仲間との絆さえ揺らぐ状況の中でも、自分の信念を貫こうとするベルの姿には胸を打たれる。力だけではなく、精神的にも大きく成長した主人公だと改めて実感した。
そして終盤の展開はまさに鳥肌もの。絶望の中に差し込む一筋の光のような流れに、一気に胸が熱くなった。
また、アイズとリューの会話も非常に印象深い。それぞれがベルという存在をどう見ているのかが垣間見え、これまで積み重ねてきた物語を思い返して感慨深い気持ちになった。18巻を早く読みたくなる最高の引きだった。 -
匿名
ネタバレ 購入済み第2部終章
ラキアの【アレス・ファミリア】が戦争を仕掛けて来た時の話。
アイズの冒険者になりたての時期の話もぽつりぽつりと語られる。
というか、そっちがメイン。
今巻で第2部終章らしいので、次巻からはどんな展開になるのか楽しみ。