あらすじ
佐渡と新潟の間に架けられた世界で一番巨大な橋。その中央にそびえる名前がつけられる事のなかった人工島――不況によって放置されたそこは不法滞在者や犯罪者が棲む九龍城さながらの無法都市と化していた。 その島を二人の男が訪れる。 気弱で大人しい少年・狗木誠一は、幼馴染みの少女と冒険気分で。 重要指名手配犯・戌井隼人は惹きつけられるように。 そして彼らは、社会から隔絶された無法地帯で全く違う道を歩み始める。だがその姿は、鏡に映る己を吼える犬のようでもあった――。
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うわ、わわわ。
その展開なによ?
てくらい、裏切られました。
二人の犬とクズの話。
良い!これ、まぢで良い!!
急展開については、成田さんの味が出まくりで、最後まで目がはなせませんでした。ホントにだまされた!!
戌井が好きになったわ(^O^)葛原もさいっこうすぎたー(≧▽≦)
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越佐大橋シリーズ第一弾として初っ端から異端な性格と個性が魅力的です。狗木と戌井のハードが充実。ぶっちゃけた頭のイカレた空間なのに超常現象のない珍しい作品と評価されるのも頷けます。現実ではありえない、―――だからと言って世界観にのめりこめないわけじゃない共存に大喝采。自らラノベの世界に浸るのではなく、気づいたら世界の中にいるような体験を最初のカラーだけでも味わえました。クールで頭のいい腐った連中のぶっ壊れた街がどれもこれもいい。最下層なんて特に結構、隔絶社会上等。イラストは相変わらず巧妙な職人のヤスダスズヒトさんで絶妙なリンクが良い仕事っぷりだと関心です。
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成田良悟の世界にはまったきっかけがコレ。佐渡と新潟の間に架けられた巨大な橋の間にある人工島のおはなし。無法都市というだけに、狂ったキャラがたぁくさん。でも、かっこいいんだな(笑)普通の小説では見られないような行間や表現が素敵。もち全巻購入!
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成田良悟作品との出会いでした。七姫と同じく、これも本家で出会った作品。かっとばし文体が大好きです。というか、成田作品はキャラが愛おしい。戌と狗にメロメロな、この橋シリーズ。番外編切望してます。
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「俺がどんなに苦労してもだ。お前らはどうして派手に吹っ飛ばないんだよ! (略) お前らもっと10メートルぐらい吹っ飛べよ! 『デスペラード』とか見た事ねえのか? あんな感じでよ、もうドーンって感じでやってくれないと興醒めなんだよ正直!」(p.48 l.14〜17)
『バッカーノ!』でもそうだったが、この方は多数の登場人物を自由自在に描ききることのできる構成力が凄い。
そしてその登場人物が、きちんと個々の存在として成立している点が凄い。
昨日読んだ『断章のグリム』とほぼ同じくらいの原稿量ですが、どう考えても『バウワウ!』の方が内容が濃いです。
そして一本の読み切りとしてきちんと完結させているところが良かったです。
終盤少しもたついたものの、読み終えてすっきりできる読後感でした。
今回好きだったキャラは戌井隼人とケリー・ヤツフサ。
戌井氏最高。
ケリーは人柄が好きでした。
媚びた感じがしない、明るい女の子は大好きだ。
そしていかに髪が黒かろうとも、青二才になり損ねるような狗木誠一は好きになれないのだった。
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私の成田作品への愛の出発点。勢いのある文体が凄く好き!この話は全体的に『ヒーロー』と言うテーマで繋がってる気がします。葛原さんがカッコよいです。惚れる!
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初めて読んだ成田さんの作品。この時点での私的萌えキャラは戌井だった。変人って面白いよね。
・・・だが、この「変人萌え」は後に臨也によって引き継がれ、今は正直戌井には萌えなかったり・・・(殴×蹴)
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いやー成田良悟は楽しいなぁ
毎回毎回まんまと術中にはまってしまうよ
完全に思う壺だった
葛原さんめちゃめちゃ格好いいな
ケリーも好き
初期の作品とは思えない完成度
でもやっぱり少し若いのかな?
ヤスダスズヒトさんは画が変わったなぁ
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面白かったです。
登場人物が魅力的でした。特に葛原が渋くてかっこよかったです。
これは単発作品のようですが、この越佐大橋がどうなっていくのかと続きが気になりました。
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成田良悟作品のなかで、一番好きな<越佐大橋シリーズ>の1作目。
日本にあるけど日本じゃない、雑多で無国籍な町の中で、どのキャラクターも思い思い生きている雰囲気が好き。
対照的な犬の二人が、やっぱり一番気になります。
【B or X/〜がるぐる!(下)、B/5656!】
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「ハハ、ハハハ!カッコいいな、かっこいいなあいつ!まるで映画みてえだな!」―――…戌井隼人
小さな無法都市があった。
それは佐渡と新潟の間に架けられた、世界で一番巨大な橋の中央にある人工島に。
狂劇の過去を背負い、今もこの島であり続ける西区画管理者、狗木誠一。
気分屋でヒーローにあこがれ続ける重要指名手配犯、戌井隼人。
この奇しくも似た者同士が出会うとき、何が起こるのか。
そして、この二人を止められるのは、いったい 誰 ?
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成田良悟の地力を確信した作品。耀き溢れる過剰なまでの物語に心地よく圧倒される。超常現象をあえて排除した故か、荒唐無稽とリアリティが絶妙に並存している。活気があり、生きていて、深みもあって、何より楽しい。ライトノベルの枠を超えた20代の青春成長小説として絶賛。
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ラノベですが、普通に面白かった。
文章もしっかりしてるし、電撃文庫に入れとくのもったいない。
でも、この著者はそのうちラノベ畑から出そうな気がする。
大人向けのエンタテイメントを書いてほしいなぁ。
それにしても、イラストがイメージに合わな過ぎて嫌でした(酷)。
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「『夢から覚めたか?ここは映画なんかじゃなくて、ただの現実なんだって事に。人と人とのケリなんざ、ハリウッドのB級映画みてえに簡単にはつけられねえって事に気付いたかよ』」―――本文より抜粋
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橋シリーズ
この後MEWMEW! がるぐる!(上下)で完結しました。
完全に世界から孤立した橋の上で
ヒーローや2人の犬取って置きに鋭い爪を持った猫 全てを受け入れる少女と 殺人鬼 鼠の王様色々な人が橋の上で自分の欲望のために戦っています。
他の成田作品と比べてちょっとおとなしいキャラが多いかなぁと思いました。
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佐渡と新潟の間に架けられた世界で一番巨大な橋。その中央にそびえる名前がつけられる事のなかった人工島――不況によって放置されたそこは不法滞在者や犯罪者が棲む九龍城さながらの無法都市と化していた。その島を二人の男が訪れる。気弱で大人しい少年・狗木誠一は、幼馴染みの少女と冒険気分で。重要指名手配犯・戌井隼人は惹きつけられるように。そして彼らは、社会から隔絶された無法地帯で全く違う道を歩み始める。だがその姿は、鏡に映る己を吼える犬のようでもあった――。
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もうすぐ完成、で放置された島には
ありとあらゆる理由で集まった人達ばかり。
その、狭いような広い世界で生きている人達。
最後まで読んで、あれ? という状態です。
一体どこに、そんな隙があったというのか。
もうちょっと読み込むべき、なのでしょうか?
とにかく、戦う人達増量中、です。
全員が己のしている事の理由を知っていて
目をそむけてみたり、進んでみたり。
銃が出てきて、どんぱちがあり、無法地帯のようで
そうでもなくて。
当然『彼女』は間違われたわけですが
7色の頭って…どんなのでしょう?
Posted by ブクログ
キャラのぶっ飛びぶりがやっぱり好き。
演出がかっこよくて、イラストの入れ方も絶妙。
文章も疾走感がある。
戌井くん魅力的だなー。一作分ではもったいないいいキャラ。
一作でこれだけの世界観とキャラクターとオチをつめこめるのはやっぱりすごい。