夜光花のレビュー一覧
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長いお話が終わりました。
全六巻の最終巻です。
冒頭から啓の父であるエリック.クロフォードのレヴィンに宛てた手紙は衝撃的な内容でした。
優しい語りであるのに今はこの世に居ない自分(エリック)から生きて啓の守護者として傍に居るであろう忠実な友レヴィンへの残酷な手紙。
それから舞台はシャーラの屋敷の地下にあるカタコンベの扉へと向かいその異空間での体験も異質な物でした。
三人が三人とも触れたくない事実を目の当たりにしてあれで終わりなのかという感じで扉を後にします。
果てしなく繰り広げられるアダムとの戦いに敗れ、シャーラの屋敷を奪われますが啓も二人の守護者ももう一度幽玄の間へと忍び込みます。
その時 -
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ネタバレ男前クール攻×ブサイク健気受!!
とにかく歩[受]が可愛すぎる!
歩はアホでとろくてモサい駄目駄目な子なんですが、とにかく頑張ってるところに好感が持てました。
しかも、すれてなくて素直だし料理上手なんで、はじめは相手にしてなかった西条くんも、だんだん可愛く思えてきて、最終的に手を出しちゃう気持ちもわかります。
BL作品ってブサイクだったり駄目な子でも攻には最初から「可愛い」っていわれて迫られちゃう…みたいなのが多い気がしますよね。
でもこの『不浄の回廊』では歩は大好きな西条くんに「ぶさいくだな」「アホ面」っていわれながら、頑張りや西条くんのことをホントに想って行動してるところで、両想いになる -
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「気に入らない・・・・・・、気に入らないねーーー私はお前を野放しにしすぎたかな?」
薔薇シリーズ五冊目です。
どうやら次巻で終わってしまうみたいですね。寂しい。。。
さて、物語が最終局面に入ってきたためか、悲しみが付き纏う激しい闘いとなってきました。最後のシーンは誰がどうなってしまうのか気になりすぎて目が勝手に次のページを見ちゃって大変でしたはぁはぁ。アダム強すぎ。最後には啓も匹敵するくらい強くなって盛り上がるのかと思ってたけど、なんか違いそうですね(啓もちゃんと強くなってるんだけどね)。啓の覚醒シーン見たかったけど、3人でスーパーレベルアップとかしてくれるのかな?ドキドキ。
恋愛はマリオの -
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2010年9月に刻印が出版され1年強で5作という著者の執筆ペースの凄さもさることながら、どの巻もぐいぐいと物語に読者を引っ張りこんでいく吸引力は感嘆に値する。人員不足となりながら結束を強めていく薔薇騎士団と着実に成長を遂げていく啓。彼がどっちとどうなるのかというのより、物語そのものの行方に気持ちが持っていかれる。エリックから啓へと託されたメッセージに胸がつまった。エリックの謎が何を指しているのか、アダムとの決着が啓に、そして世界に何をもたらすのか、次の完結編に期待が高まる!でも終わるのは寂しい。
奈良さんの絵は、今回も素晴らしい!カバーイラスト、口絵もしばし見入ってしまう。そして、見開きの挿絵 -
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二人の守護者に愛されているだけでも苦悩があるのにそこへ三人目の守護者マリオが現れてそれぞれの想いが交差します。
相変わらず自分に向けられる想いに無頓着な啓。
啓の明るい穏やかな性格に皆惹かれてしまうのでしょうね。
マリオの気持ちや激しくなっていくアダムとの戦闘。身近な大切な人々との別れ。
今回も息をつく暇もなく一気に読みました。
アダムとの戦いが迫る緊迫した雰囲気の中、あのラウルが自分の持ち物を整理して身軽にしていたり、レヴィンが啓から距離を置きだしたり皆これから起こる事へ自然に対処しています。その事が一層緊迫している状況を物語っています。
マリアの存在も話の中にちらりと出てきますし、啓の父エ -
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アホのコ天然ぶさカワの、歩みたいなキャラを初めて「いい」と受け入れることができた作品です。これ読むまでは絶対ダメだったタイプの受でした。しかし、夜光花マジックでこれ以来アホのコ受が大丈夫になった記念すべき一作。
もう一つ言うと「不浄の回廊」というタイトルとあらすじで、敬遠誤解していたような気がします。もちろんきちんとオカルトちっくな筋立てになっていたし、納得できる顛末で面白いけれど、タイトルから想像する暗さはあまりなく、歩のキャラのせいで終始とぼけたエロ明るさを感じさせます。
それよりも西条くんと歩の凸凹コンビがめちゃくちゃツボります。
一見、かっこよくてモテまくりの西条とダメダメな歩では -
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面白さは4.6.レヴィンもラウルも前半出てこないのでちょっと↓。でも、新登場人物は◎アデラひいばあちゃんもスティーブンじいちゃんもマリア母さんも個性豊かです。マリア×エリックやアダム×房江も充分背徳感たっぷりだから、ちょっと物語に入れて欲しいな。奈良さんのイラストも素晴らしいです。アシュレイのお説教シーンも楽しかったです。前は文也だったし、次の巻では誰の説教シーン?はっ!!もしやアダムの説教とか?期待してます。「ダメじゃないか啓、早く美味しい曾孫をつくらなきゃ」とか?。レヴィンも同居したら、しょっちゅうラウルと啓がくっついてるのを見てショーックとか。
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ラウルがアダムに攫われてから三年の月日が経った。
啓は消息を断ち、レヴィンは啓の血を飲んだ時から眠り続ける。総帥になったルイスは独断と偏見で行動し、薔薇騎士団は揺らいでいた。そんな時、ルイスの策略により不死者に襲われていたアシュレイ達を危機一髪で啓は助ける。愛犬サンダーと共に。
前作から三年が経って啓は逞しくなりました。啓の祖父スティーブンや曾曾祖母アデラ(先視の声を持つ不死者)が啓に力を貸してくれ、啓の母マリアも啓の為に動いてくれます。
そんな中、レヴィンは目覚め、三年もの間鎖に繋がれアダムに血を飲み続けられても生きていてくれたラウルを奪還し、いよいよ核心へとお話は進みます。息をのむ暇もない