志駕晃のレビュー一覧
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ネタバレ優しくされること、信じること、愛する、愛されることを知らなかったふたり。
僕が暴力から逃げるために俺が生まれる。
母親が好きでも嫌いでも求めるものは同じ、綺麗な黒髪。
「俺」の存在でまた辛い目に遭うが、途中からうまく付き合うように。
「俺」は主人格の存在を疎ましく、消えてほしいと思う。
「僕」は、母の言葉、女性の裏切り、人生の辛さから死のうとする。
「俺」は、憎い女、そうでない女でも次々と殺めていき、自分の中での判断が緩くなっていく。
愛すること、安らぎを覚える女性に出会うがふと、苦しむ姿が見てみたいと思う危なさ。
はじめて知る感情が悩みの種に。
愛情、信じること、気持ちと思い出。彼 -
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『 勝手に「ラジオ」特集 #7 』
ー志賀 晃さん『絶体絶命ラジオスター』ー
帝都ラジオアナウンサー・垣島武史は、ギャンブル、FX好きで明るい酒乱? 緊張すると失敗するが、絶体絶命の時は不思議と何とかしてしまうタイプと自認している。
垣島が飲んだくれてスマホを失くし、『ケータイお探しサービス』で検索すると、地図上に3つの印が‥。ここから不可思議なことが続き、違和感が恐怖へと変わっていきます。
自分にそっくりな男が現れ、身の危険まで感じて男を追う内に、その男が自分であることを突き止めるという、時間と空間を越えた物語です。所謂、時間軸を遡って過去を変えた結果、因果に矛盾をきたすタイ -
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シリーズ第三弾!
前作から随分時間が空いているので、前作で登場した人物たちが誰だっけ?どういう人間関係だったっけ?となってしまいました(笑)
セキュリティがらみの話はもうほとんどなく、今回はスパイもの、テロものです。
前作迄のクラッキングを通してのセキュリティへの意識向上にはあまりつながりません。
ストーリとしては、OLの有希が公園でスマホを拾ったことから始まります。
無事、落とし主にスマホを返しますが、そこから始まる不可解な事件。
長年連れ添った彼氏との別れ、そして、スマホの持ち主との新しい出会い。
拾ったスマホの持ち主は人物の正体は?
さらに、刑事の桐野は東京オリンピックのサイバー -
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2017年に発売の「スマホを落としただけなのに」の第二弾。
タイトルに>スマホを落としただけなのに、とあるが今回は落としていない。
前作は誰もがうっかり陥りそうな日常と地続きの恐怖があったが、本作では連続殺人事件と巨額な仮想通貨流出事件、この2つの事件がミックスされており急にスケールアップした印象。
内容もセキュリティ問題、ネットの奥の奥に潜むダークな世界を感じて恐ろしい。
人間が作った機械に人間が振り回される悲しい現実があった。
刑事と殺人犯が協力しての犯人捜しや、森岡の突拍子もないカミングアウトには違和感が残る。
※前作も良い所で重複があったが、本作も278ページの10行目の鬼 -
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ネタバレ個人的な意見として、子供の時に親に愛情をもらえなかった子は、大人になってから、それを求めて暴れてしまうのかなと思いました。
やはり私は社会に原因があると考えてしまう。個人に原因を求めても、このような人が減ることはないと思う。
メディアは、凶悪犯罪を大々的に報道するが、軽犯罪は報道しない。件数としては軽犯罪の方が多いのだが。メディアは視聴率を稼ぐために、世論を動かしている。世論は、メディアの影響が大きいと思う。テレビが凶悪犯罪者を報道する際に、犯人の人間性が、大人しいなどとを報道することが、大人しい人にどれほど迷惑を掛けているのか分かっていないのか。と、思っている人もいるかもしれない。皆がそう思 -
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❇︎
田舎から初めて東京に出てきた母親が
息子探しに奔走する逞しいさ。
YouTubeに縁のない生活だったのに
息子を探すために自分を奮い立たせて、
おっかなびっくりしながらも果敢に行動する様は
まさに母は強し。
『たとえ世界を敵に回しても息子を守る』
ネット世界の誹謗中傷や悪意に立ち向かう
主人公(母親)が素敵です。
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家を出て東京へ行ったきりの息子(雅也)と
音信不通になっていた母(葉子)。
ある日、息子が人に迷惑かけていて、
それは親の育て方が悪かったから親の責任だ
と見ず知らずの人から非難と嫌がらせを受ける。
息子が炎上系のYouTuberとして、
色々な人に迷惑