志駕晃のレビュー一覧

  • スマホを落としただけなのに 連続殺人鬼の誕生

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    『スマホを落としただけなのに』シリーズ第四弾となる本作は連続殺人鬼を生み出した原点となるエピソード・ゼロ。

    「俺」と「僕」を小刻みに、交互に描きながら物語は展開していく。

    冒頭から衝撃的。
    母親の自殺を目撃した小学生の翔太は養護施設へ送られ、そこで少年・ヨシハルと出会う。
    虫殺しから始まった殺意は犬や猫、最終的には人へと向けられその感覚は次第に麻痺していく。

    幼少期に受けた虐待、そして現実逃避から生まれたものの正体に震える。

    第一弾ほどのストーリー性はないが、サイコパスとも思える巨悪な「怪物」の異常性に怖気が走った。

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    2023年09月27日
  • スマホを落としただけなのに 連続殺人鬼の誕生

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    ネタバレ

    優しくされること、信じること、愛する、愛されることを知らなかったふたり。
    僕が暴力から逃げるために俺が生まれる。

    母親が好きでも嫌いでも求めるものは同じ、綺麗な黒髪。

    「俺」の存在でまた辛い目に遭うが、途中からうまく付き合うように。
    「俺」は主人格の存在を疎ましく、消えてほしいと思う。
    「僕」は、母の言葉、女性の裏切り、人生の辛さから死のうとする。

    「俺」は、憎い女、そうでない女でも次々と殺めていき、自分の中での判断が緩くなっていく。

    愛すること、安らぎを覚える女性に出会うがふと、苦しむ姿が見てみたいと思う危なさ。

    はじめて知る感情が悩みの種に。
    愛情、信じること、気持ちと思い出。彼

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    2023年08月22日
  • スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス

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    シリーズ3作目にして、これまでの登場人物がみんな出てくるとは豪華でした。
    浦井はどうなったんだろう
    有希の今後も気になる、
    桐野と美乃里の今後も、、
    また次回作あるのかな!?

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    2023年05月07日
  • 絶体絶命ラジオスター

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     『 勝手に「ラジオ」特集 #7 』
     ー志賀 晃さん『絶体絶命ラジオスター』ー

     帝都ラジオアナウンサー・垣島武史は、ギャンブル、FX好きで明るい酒乱? 緊張すると失敗するが、絶体絶命の時は不思議と何とかしてしまうタイプと自認している。
     垣島が飲んだくれてスマホを失くし、『ケータイお探しサービス』で検索すると、地図上に3つの印が‥。ここから不可思議なことが続き、違和感が恐怖へと変わっていきます。
     
     自分にそっくりな男が現れ、身の危険まで感じて男を追う内に、その男が自分であることを突き止めるという、時間と空間を越えた物語です。所謂、時間軸を遡って過去を変えた結果、因果に矛盾をきたすタイ

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    2023年04月18日
  • ちょっと一杯のはずだったのに

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    ちょっとスマホを落としただけなのに、の作者の作品。知らないタイトルだったが読みやすく楽しめた。
    探偵役の手塚さんのキャラがストーリー冒頭からもう少し目立っていたらより楽しめたと思う。
    続編があればぜひ読んでみたい。

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    2023年03月14日
  • スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

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    前作の続きでサクサク読めました!

    話の展開からすると続編あるんだろうなぁ
    桐野VS名前のわからない男、が見られるかなぁ

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    2023年03月13日
  • スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス

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    シリーズ第三弾!
    前作から随分時間が空いているので、前作で登場した人物たちが誰だっけ?どういう人間関係だったっけ?となってしまいました(笑)

    セキュリティがらみの話はもうほとんどなく、今回はスパイもの、テロものです。

    前作迄のクラッキングを通してのセキュリティへの意識向上にはあまりつながりません。

    ストーリとしては、OLの有希が公園でスマホを拾ったことから始まります。
    無事、落とし主にスマホを返しますが、そこから始まる不可解な事件。
    長年連れ添った彼氏との別れ、そして、スマホの持ち主との新しい出会い。
    拾ったスマホの持ち主は人物の正体は?

    さらに、刑事の桐野は東京オリンピックのサイバー

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    2023年03月05日
  • ちょっと一杯のはずだったのに

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    ラジオ秋葉原FMで人気のパーソナリティの西園寺沙也加が殺された。
    ディレクターで恋人でもあった矢嶋直弥が第一容疑者に。しかし、泥酔しており、当時の記憶が無い。もしかして、自分がやったのか?

    最後は、ややトリッキーな謎解きでしたが、彼女の生前のビデオの言葉が、謎解きの伏線になっていたんですね。

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    2023年03月04日
  • スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス

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    シリーズ、第三弾。
    ある日、公園でスマホを拾った粟野有希。
    しかし、その日を境に身の回りで不可思議な事が起こり始める。

    一方、刑事の桐野は、神奈川県警から内閣サイバーセキュリティセンターへ出向することになった。
    東京オリンピックのサイバー攻撃を防ぐためとのことであったが、ある人物がテロに関与することが分かった、、、

    北の陰謀あり、スパイが絡む陰謀あり、誘拐やテロありなど、話が盛りだくさんで、ついて行くのかやっとでした。
    最後のどんでん返しはあっと驚きましたが、あの人物がバタフライであったとは。

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    2023年02月23日
  • たとえ世界を敵に回しても

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    介護施設で真面目に働く葉子の元に届いた一通の怪文書。
    「ピエロマンの母親へ。子供の教育は親の責任だ。犯罪者であるおまえの息子をなんとかしろ」

    5年前に家を飛び出し、東京へ行った息子は「炎上系」の動画配信者、いわゆる迷惑YouTubeになっていた。

    息子を案じ、上京した葉子の前に次々と現れる胡散臭い登場人物達。
    誰が味方で誰が敵なのかさっぱり分からない。

    しまいには葉子までもがYouTubeを配信。

    途中まではミステリ要素が強く、ドキドキしながら読み進めたが終盤になるに連れ尻すぼみ。
    ミステリと言うより親子の愛情物語。

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    2023年02月18日
  • 彼女のスマホがつながらない

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    スマホシリーズで有名な志駕さん。
    本作のタイトルにもスマホの文字があるが今回スマホは小道具程度。

    2020年2月20日発売号から10月15日発売号まで「女性セブン」に週刊連載されたもので、その時々に起きた事件や芸能ニュースが実名で記された『リアルタイム連載小説』

    リアルタイム小説と言う事で当然コロナ禍も反映されておりそこにお嬢様女子大生のパパ活ミステリーを絡めた作品となっている。

    芸能スキャンダルやコロナのインパクトが強いせいかミステリー部分にそこまでのめり込めず。

    犯人は想定内だが彼女の正体までは見破れなかった。

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    2023年02月16日
  • スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス

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    「スマホを落としただけなのに」シリーズ第3弾。

    OLの粟野有希が公園に落ちていたスマホを拾う所から物語は始まる。
    落とし主は20代後半、好青年風の瀧島慎一。

    無事にスマホを返したのだが、それを機に有希の周りでは不可解な出来事が起こり始める。

    序盤は登場人物を身近に感じ面白く読めていたが、東京オリンピック開会式に向けてのサイバーテロ、韓国でのスパイ行為、1作目に登場したサイコパス・浦井の麻美への病的な執着など様々な要素が入り乱れ徐々にスケールアップし脳内が混乱して行った。

    今後はスマホを落とすのも拾うのも怖くなる。

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    2023年02月15日
  • オレオレの巣窟

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    志駕晃さんの最新刊は詐欺をテーマにしたエンタメ長編。

    前半はかなりリアリティがあり、進化した詐欺の手口に驚きつつも勉強になる。

    『オレオレ詐欺に騙されたふり作戦に騙された作戦』って…。
    そんな事に頭を使うのなら、もっと別の所、人の役に立つ、遣り甲斐のある事に頭を使えば良いのにとしみじみ思う。

    本作ではオレオレ詐欺だけでなく結婚詐欺、出会い系詐欺など、色々な詐欺師達が共演し騙し騙されの展開で、途中からはフィクション感強めに変化して行く。

    前半のリアリティが薄くなって行ったのは私的には物足りないが一気に読めるエンタメ小説。

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    2023年02月14日
  • スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

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    2017年に発売の「スマホを落としただけなのに」の第二弾。

    タイトルに>スマホを落としただけなのに、とあるが今回は落としていない。

    前作は誰もがうっかり陥りそうな日常と地続きの恐怖があったが、本作では連続殺人事件と巨額な仮想通貨流出事件、この2つの事件がミックスされており急にスケールアップした印象。

    内容もセキュリティ問題、ネットの奥の奥に潜むダークな世界を感じて恐ろしい。

    人間が作った機械に人間が振り回される悲しい現実があった。

    刑事と殺人犯が協力しての犯人捜しや、森岡の突拍子もないカミングアウトには違和感が残る。

    ※前作も良い所で重複があったが、本作も278ページの10行目の鬼

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    2023年02月13日
  • ちょっと一杯のはずだったのに

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    泥酔して全く記憶のない間に、人気ラジオパーソナリティの漫画家の彼女が殺されてしまった矢嶋。しかも発見された部屋は密室。密室の謎を解かないと殺人犯にされてしまうが…

    さらっと読めたミステリでした。トリックも今時!?密室本当にできるのかやってみたい!

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    2023年01月24日
  • スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

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    前作よりもスケールアップ。

    第一弾の『スマホを落としただけなのに』はより生活に身近なサスペンスだったが、本作はハッカー、クラッカーが登場し、社会はサスペンスに。

    巨額仮想通貨流出事件から、アノニマス的な集団まで登場。

    日本もサイバー犯罪対策を強化しているが、法整備が依然として進んでいないあたりも、よく描かれており、忍び寄る不気味さが際立つ。

    もはや生活の一部であり、個人情報から金融資産、その他個人に関わる全てが詰まっていると言っても過言ではないスマホ。

    落としても落とさなくても、保有しているだけでとてつもなく凶々しいものに思えてくる。

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    2023年01月08日
  • スマホを落としただけなのに

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    ネタバレ

    個人的な意見として、子供の時に親に愛情をもらえなかった子は、大人になってから、それを求めて暴れてしまうのかなと思いました。
    やはり私は社会に原因があると考えてしまう。個人に原因を求めても、このような人が減ることはないと思う。
    メディアは、凶悪犯罪を大々的に報道するが、軽犯罪は報道しない。件数としては軽犯罪の方が多いのだが。メディアは視聴率を稼ぐために、世論を動かしている。世論は、メディアの影響が大きいと思う。テレビが凶悪犯罪者を報道する際に、犯人の人間性が、大人しいなどとを報道することが、大人しい人にどれほど迷惑を掛けているのか分かっていないのか。と、思っている人もいるかもしれない。皆がそう思

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    2025年09月01日
  • スマホを落としただけなのに【分冊版(2)】

    無料版購入済み

    犯人の気持ち悪い一面もすこし垣間見えつつ。
    すごい、たしかになりすましでコンタクト取られたら気づかないわ。

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    2022年09月28日
  • スマホを落としただけなのに【分冊版(1)】

    無料版購入済み

    おー、、、スマホの壁紙、名前の登録、SNSの管理と、いろいろ気をつけるべき点が出てきますね。たしかに危険がいっぱい。

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    2022年09月28日
  • たとえ世界を敵に回しても

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    ❇︎
    田舎から初めて東京に出てきた母親が
    息子探しに奔走する逞しいさ。

    YouTubeに縁のない生活だったのに
    息子を探すために自分を奮い立たせて、
    おっかなびっくりしながらも果敢に行動する様は
    まさに母は強し。

    『たとえ世界を敵に回しても息子を守る』

    ネット世界の誹謗中傷や悪意に立ち向かう
    主人公(母親)が素敵です。

    ーーーーー
    家を出て東京へ行ったきりの息子(雅也)と
    音信不通になっていた母(葉子)。

    ある日、息子が人に迷惑かけていて、
    それは親の育て方が悪かったから親の責任だ
    と見ず知らずの人から非難と嫌がらせを受ける。

    息子が炎上系のYouTuberとして、
    色々な人に迷惑

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    2022年08月12日