あらすじ
映画化も大ヒット!累計100万部突破の人気シリーズ最新刊
ある朝目覚めると、首を吊った母親を発見した佐藤翔太。身寄りのない小学生の翔太は養護施設に送られ、そこでヨシハルという少年に出会う。そして、彼が翔太と距離を縮めて殺人を促したことで、翔太はとある殺人に加担することになり……。スマホを駆使した詐欺や暴行、殺人を繰り返してきた「怪物」の正体とは。黒髪の女性ばかりを凄惨な方法で殺害した連続殺人鬼が生まれるまでの物語。
(著者情報)
志駕 晃(しが・あきら)
1963年生まれ。明治大学商学部卒業。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『スマホを落としただけなのに』で2017年にデビュー。他の著書に『ちょっと一杯のはずだったのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス』(以上、宝島社文庫)、『そしてあなたも騙される』(幻冬舎)などがある。
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Posted by ブクログ
俺と僕の二人称で話は進むが、最後は翔太に統合されたのかな。最後の僕の項が、いつもの僕の項ではない。俺みたいだけど僕なんだ。一つの人格に統合されて、殺人鬼ができあがった。出生の秘密は酷すぎ。
Posted by ブクログ
シリーズ第4弾。4冊目にして殺人鬼になるまでのお話し。
第2弾、第3弾の時のような難しい話がなく、ストレスなく読めました。
私は第1作目が1番面白かったですが、次はと聞かれたら本作です。
Posted by ブクログ
シリーズの中では一番良かった。
連続殺人鬼の浦井がどうやって誕生したかが描かれている。
ただし時系列が混ざっているので、わかりにくい部分もあった。
Posted by ブクログ
やっとシリーズ読み終えられました。
内容が面白く、どんどん読めました。
ここから始まったんだな、とわかりました。
僕、俺、オレ。
これ以前の作品は全部オレだったのですね。
時系列は読むの難しかったですが、面白く拝読しました!
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。展開良くサクサク読めた。
僕および俺の視点から物語が進むが、二人は二重人格の一人称で実際は同じ人物なのが肝。二人の時間軸も若干ズレているし、完全に俺のターンかと思っていたところが違っていたと後から判明したりする仕掛けがある。
幼少期の傷は一生物…
Posted by ブクログ
鬼畜っぷりが凄まじくて、ホントに恐ろしい。
こんな人近くに絶対いてほしくないと思いながらも、物語としては面白くて、ついつい楽しんでしまいました。
改めて人って怖いなぁ。
Posted by ブクログ
ある朝目覚めると母親が首を吊っていた小学生の佐藤翔太。身寄りがなく養護施設に入ることに…。黒髪の女性ばかりを狙った連続殺人鬼・浦井が生まれるまでの物語。
僕と俺の視点が変わるがわる描かれて、時系列がわかりづらかったし、1作目手元にないから覚えてないけど、最後のページから1作目に続く感じなんだろう。翔太の出生の秘密が重い。そして多重人格の副人格が強すぎる。
宮本まゆ、池上聡子、小森玉枝、猪俣明日香、西野真奈美、M。池上聡子が本命だったMと、西野真奈美に本気になった浦野善治には似たところがあったのかなと思った。
Posted by ブクログ
「スマホを落としただけなのに」のエピソードゼロとしての位置づけの本でしょうか。
殺人鬼誕生までのストーリ
母親の自殺から始まり、自分を守るための多重人格
少年院時代、Mとの遭遇
本編の主人公が大学に通ったり就職活動したり
人としての活動があることにホッとする一方で、息をするように殺人を犯すのは、やはり怖いなと思う。
最後の最後で新たな展開にそうきたかと、唸ってしまいました。殺人鬼が亡くなっては、この後の話が進まなくなるので当たり前と言えば当たり前ですが。
Posted by ブクログ
今までのシリーズを1度も読んだことがないのですが、友達が貸してくれたので、シリーズ最新作をいきなり読んでみました。
ありがちな殺人鬼といえばそうなのですが、ミステリー好きとしては、さくさく殺されていく人々が、どうやって殺したのかが知りたかった気もする。
でも、殺人鬼誕生の話だから、そこには重点は置かれていないのでしょうね。
忘れなかったら、シリーズを1から読んでみます!
(積読が多すぎて、忘れるかも…)
Posted by ブクログ
リカとかそうなんだけど、一作目がすごい面白かった続編はその内容の時系列が前だと別に知りたくなかったな…感がある。
リカ同様、ササッと読めてしまう文才はありがたい。
Posted by ブクログ
『スマホを落としただけなのに』シリーズ第四弾となる本作は連続殺人鬼を生み出した原点となるエピソード・ゼロ。
「俺」と「僕」を小刻みに、交互に描きながら物語は展開していく。
冒頭から衝撃的。
母親の自殺を目撃した小学生の翔太は養護施設へ送られ、そこで少年・ヨシハルと出会う。
虫殺しから始まった殺意は犬や猫、最終的には人へと向けられその感覚は次第に麻痺していく。
幼少期に受けた虐待、そして現実逃避から生まれたものの正体に震える。
第一弾ほどのストーリー性はないが、サイコパスとも思える巨悪な「怪物」の異常性に怖気が走った。
Posted by ブクログ
優しくされること、信じること、愛する、愛されることを知らなかったふたり。
僕が暴力から逃げるために俺が生まれる。
母親が好きでも嫌いでも求めるものは同じ、綺麗な黒髪。
「俺」の存在でまた辛い目に遭うが、途中からうまく付き合うように。
「俺」は主人格の存在を疎ましく、消えてほしいと思う。
「僕」は、母の言葉、女性の裏切り、人生の辛さから死のうとする。
「俺」は、憎い女、そうでない女でも次々と殺めていき、自分の中での判断が緩くなっていく。
愛すること、安らぎを覚える女性に出会うがふと、苦しむ姿が見てみたいと思う危なさ。
はじめて知る感情が悩みの種に。
愛情、信じること、気持ちと思い出。彼女から学ぶことが多かった。
「俺」は、どういう結末を迎えるのかなと思ったら…。
p281酒の量が増える、買った記憶のないネット販売の商品。
酔ったらそういうことあるよね…と思ったけど、いや、待てよ(;-ω-)…そもそも、二重人格の話だから、また新たな人格の登場の伏線だった?
「俺」が、明日香を殺したと思っていたけれど、(p217)「オレ」が明日香を殺してたんだ…。(p307-14)
「俺」が殺したと思っているってこと?
その辺りから徐々に「オレ」は出てたのか…?
p180-7
僕のパートで『俺』は、誤植 ?