志駕晃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
志駕晃の長篇SF作品『絶体絶命ラジオスター』を読みました。
新井素子の『ひとめあなたに…』に続きSF作品です。
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大ヒット作「スマホを落としただけなのに」シリーズの著者【志駕 晃】が、デビュー前から構想を温めていた幻の未発表作にして、初のSF作品。
スケールの大きなストーリーテリングに、手に汗握る見せ場の連続、ラジオマンとしてのキャリアを生かしたリアルなラジオ業界の描写。
《 SF × ミステリ × 活劇 × お仕事小説 》と言うべき、新感覚エンターテインメント小説!
解説は、読書家としても知られる声優・エッセイスト・日本SF作家クラブ会長の【池澤 春菜】氏が寄稿。
AMラジオ局「帝都ラジオ」の局アナDJ垣島武史は、突然現れた自分そっくりの男に、わけもわからず命を狙われるはめに。
謎の少女が導く地下室。深夜の埠頭にとどろく銃声。
暗躍する独裁国家の工作員。
錯綜していく記憶──。
時間と空間を越えた陰謀の中、命がけで臨んだ最後の放送が、彼を待つ恋人とリスナーたちに届いた時、深夜ラジオの電波は小さな奇跡を起こす......!
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2021年(令和3年)に刊行された作品です。
AMラジオの局アナDJ垣島武史は、突然現れた自分そっくりの男に、わけもわからず命を狙われるはめに……時間と空間を越えた陰謀の中、命がけで臨んだ最後の放送が彼を待つ恋人とリスナーたちに届いた時、深夜ラジオの電波は小さな奇跡を起こす……! 『スマホを落としただけなのに』の志駕晃が構想10年を経て世に贈る、新感覚書き下ろしSFミステリ。
志駕晃は、元ラジオディレクター、プロデューサー、小説家、漫画家、ニッポン放送プロジェクト専務取締役である勅使川原昭の小説家としてのペンネームなんだそうです……多彩な方のようですね、、、
本作品でも、ラジオ業界での豊富な経験と知識を持つ勅使川原昭としての活動が、作品に深みとリアリティを与えていると思いましたね。
好きなんですよねー タイムスリップ系のSF作品……本作品も愉しめました、、、
主人公でAMラジオ番組のDJ垣島武史の前に自分そっくりの男が現れるという状況から、時間と空間を越えた陰謀やタイムパラドックス、国際的な陰謀を絡めたミステリ要素がバランス良く配置されていて、最後まで飽きずに読めました……3日間だけタイムスリップ、複数回のタイムスリップにより同時に3人の自分が登場する展開は、なかなか面白かったです。 -
Posted by ブクログ
オーディオブックで。
面白かった!
巻を重ねる度にどんどんスケールが大きくなっていく。
もう全く身近には感じられない。
だけども、前作、前々作にはない面白さがあった。エンターテイメントとして一番面白かったかな。
また、今作も含めて今まで男たちに騙され脅され良いように利用されたりしてきた女性達が、しっかりと自立して対等な立場とならんとする最後も良かった。
前作、前々作の登場人物達が一様に出てくるのでそこもまた面白かった。
ちゃんとしっかり最初から最後まで聴いておけば良かったと後悔。
AI音声だったから、違和感あってどうしても集中して聞けなかった。かなしい。
前作、前々作のように複数豪華声優陣での製作ではなくて良いから、姫川玲子シリーズのような素晴らしいナレーターで聴きたかった。残念無念ぴえん。 -
Posted by ブクログ
オーディオブックで。
前作よりもとんでもなくスケールが大きくなった。
そのこともあり前作に感じた、身近に起こり得る怖さは薄れたけれど、どんなに注意していてもパニックの中でほんの少しの油断が命取りになる怖さは前作以上だった。これは防ぎようがないな、実際に同じことが起こったら、自分も同じ行動をしていただろうなと怖くなった。
読み物として特に後半はとても面白かった。
意外な展開、意外な結末。特に犯人の恋心にはこれは全く予想しておらず、えっ??とびっくりした。
声優さん達も当然のように素晴らしかった。
浦井役の神谷さんがはまり役で、次作も聴きたいけどなんかAI?のナレーターになってしまっていて残念 -
Posted by ブクログ
オレオレ詐欺などの特殊詐欺はなかなか捕まらない。それは何故かと言えば、高度に分業化されているため、ピラミッドの頂点にいる首謀者には警察の手が届かないのだ。
この小説にも詐欺集団を束ねる者、その集団の傘の中にいる者はリクルーター(架け子などのスカウト)、道具屋、名簿屋、下見屋等組織化されていることが描かれている。
奨学金の返済にあえぐ真奈美、結婚詐欺師の竹崎、出会い系サクラの貴美子、詐欺組織を束ねる頂点にいる平田。それぞれの視点で語られる詐欺ストーリー。高級キャバクラでそれぞれが出会い繋がっていく。
小説の中での彼らの言い分はこうだ。
オレオレ詐欺は犯罪だ。それはわかっている。しかし最悪の犯罪では無い。なぜなら闇金が金を貸して、家族や親戚まで不幸にするのと比べ、金を持っている人から、払える範囲内の金を奪うだけだから。金持ちの老人がもう使う予定もない大金を、若者たちに還流して何が悪い。そして(この小説の詐欺グループは)その一部を児童施設に寄付する…とのことだ。もっともらしい理屈をつけてはいるが、やはり正当な理由とは思えない。
また、架け子(特殊詐欺の電話をかける人)の研修は地獄のような凄まじいものであることが描かれていた。まず不動産会社の中途採用の募集をし、応募してきた採用者にはマンションの営業電話を1時間に30本かけさせる。一件の資料請求さえ確約できなければ椅子を取られ、立ったまま電話をかけることになる。これを繰り返し、脱落者が出て残った者だけを集め、既に個人情報は会社側に知られていることを仄めかした上で、実はオレオレ詐欺グループだったことを明かす。これで逃げられない…なんか実際のところこんなことあるのかなぁと怖くなった。
この小説は内容的に詐欺の指南のような側面もあるので、詐欺を数年やり大金稼いだら、あとは海外で遊んで暮らそうと、若い人がコツコツと働くことをバカバカしいと思わないか、一抹の不安が残る。
途中までは面白かったが、最後は話が大きくなり、尻切れの印象。