志駕晃のレビュー一覧
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無茶苦茶面白かった。ついつい一気読みしてしまうくらい没頭できて楽しかった。一人の男性がスマホをタクシーに忘れてしまうことから物語が始まるが、そのテンポ感がとてもいい。無駄な箇所はなくしっかりと伏線が張ってあって読後の満足感は十分。
インターネットに依存する社会で生活する上でセキュリティの甘さは命取りになるんだなと感じた。個人情報をネットにあげることに抵抗がないとすぐに特定されそれが悪用されてしまうのを考えるとSNSも考えようだな。途中で描かれていたが承認欲求で自分のことを曝け出すのはそれ相応のリスクがある。ハッカーとクラッカーの違いを作者が強調していたのも印象的だし、犯人の狂気性とそれが親のネ -
Posted by ブクログ
《日本一スリリングなネットリテラシーの教科書》
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情報が溢れる現代の複雑な犯罪を矛盾やこじつけなく描いてしまう手腕に圧倒されると共に、自分にも起こりうる身近なテーマなだけに、読んでいて背筋が冷たくなりました。
また、学校の情報講演会で上映されるビデオのようなSNSやインターネットを利用するにあたって知っておいた方がいい知識も満載なので、子どもから大人まで多くの方におすすめしたいです。ただし、迫り来る恐怖にゾクゾクしっぱなしなので、心臓が弱い方や、心が弱っている時には無理に読まない方が良いかもしれません……。
持論ですが、SNSは無理にやらなくても良いと思っています。目的が -
Posted by ブクログ
彼氏のスマホを拾ったのは連続殺人鬼!?
落としたスマホを、連続殺人鬼でありハッカーである男が拾うところから物語は始まる。男はあらゆる手を使い落とし主とその彼女を特定する。日本では落としものは交番に届ける、人の物はむやみやたらに触らないが一般的な考えで浸透していると思う。逆にそんな考えがあるから今回のように拾い主との会話でも簡単に個人情報を話してしまう。特定されてからはよく聞く犯罪通りだが改めて見るととても恐ろしく感じた。
先ほど述べた考えだったり、小さい子供から高齢者までデジタル機器を利用する機会が増え、何の抵抗もなく個人情報を登録する機会が増えている。こんな時代の今だからこそ啓発的な形で -
Posted by ブクログ
ネタバレちょっと一杯のはずが昨夜も痛飲してしまった主人公矢嶋。何か大事な話があると人気漫画家で人気ラジオパーソナリティーの彼女である沙也加の部屋に行ったが話はしなかったし何をしたか覚えていなかった。
二日後ラジオの生放送にこないからディレクターでもある矢嶋が様子を見に行ったら彼女は死んでいた!
最後に会ったのは自分、凶器の持ち主も自分。そして事件時刻の記憶がない。矢嶋否定するも警察は疑いの目を強めるあげく「お前が作った密室トリックをあばけ」と言われてしまい・・・・・ てな感じです。
前作はSNSの怖さを段々迫ってくる何者かがいるという恐怖感があった
でも今回は自分が殺人にされてしかも記憶がないというい