志駕晃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょっといまいち
密室トリックのためだけに作られた設定・物語っていう感じ。
表題とあんまり関係がないのでは...
ストーリとしては
人気パーソナリティで漫画家の西園寺沙也加が半裸の絞殺体で発見。さらに、部屋には鍵がかかっていた密室状態。
最後に会っていた人物は、ラジオディレクタで恋人の矢嶋。
さらに、彼女の首には、矢嶋が沙也加から送られたネクタイ。
しかし、泥酔していた矢嶋は彼女の家を訪ねたこともほとんど記憶にない状態。
記憶のない矢嶋が彼女を殺したのか?
矢嶋は無実を証明できるか?
といった展開です。
飲みすぎで記憶をなくすことってとても多いので、他人事とは思えません(笑)
ライトな展 -
Posted by ブクログ
初めて読む作家さんだったが、予想していたよりずっと面白かった。
SFミステリーとしても、ラジオ業界ものとしても興味深かったし、終始テンポ良く、読後感も心地好かった。
ラストの「解説」を読んで初めて知ったが、「スマホを落としただけなのに」の作者だったとは…!「スマホを~」は未読だし、映画も観ていないが、てっきりもっと若い作家が書いたものだと思っていた。
ニッポン放送でバラエティ番組やラジオ番組のプロデュースに長年携わり、40代から執筆活動を始め、53歳で「このミス!」最終候補作に挙がるという異色の経歴にも納得がいった。
語彙も知識も豊富で筆力もあるのに、遅咲き作家としての初々しさもしっか -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
続編だけで終わるかと思いきや、3作目に突入。
SNSからの個人情報の漏洩がどれだけ恐ろしい犯罪に結びつくかを描いたこのシリーズだが、今作では東京オリンピックを人質としたテロを描く。
2作目から主人公となった桐野と、犯人でありながら、桐野とも変な絆で結ばれた浦井の他に、今作で登場する清掃の派遣会社で働く有希や、政府関係者など様々な視点で描かれるので、物語が飛び飛びで少し読みにくい。
東京オリンピックの中止が決まる前に書かれた内容で、IT大臣の存在など、かなり現実とリンクする部分もあるが、北朝鮮やスパイマスターなど、犯罪内容は規模が大きくなり過ぎて、そもそものこの作品の意味がなく -
Posted by ブクログ
ネタバレ勝手に「スマホミステリー作家」と呼ばせていただいている志駕さんが今度はタイムスリップですって。もうスマホミステリーじゃないのかぁと思ったけれど、最初にちゃんとスマホを落とすし、ちょっと一杯では済まずに泥酔しています(笑)。
過去の自分と未来の自分が入り乱れて3人も。事情をわかっている未来の自分が、トイレのドアを開けたらそこに座っていた過去の自分に思わず謝ってしまうのが可笑しい。
SFには若干苦手意識がありますが、この程度のややこしさならついていける。しかしビルという名前の人が一瞬ボブになっていたのはタイムスリップのせいじゃないですよね(笑)。書き下ろしにこの手のミスが多い気がしなくもない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんだろなー。
最初に読んだ時よりも、
浦井がいいやつになってる気がして
1作目にしたことの残酷さが薄れてる…。
映画で浦井を成田凌くんが演じてるからかなぁ…
もっと気持ち悪い人がやってたら、
また印象が違うんだろうけど〜なんて思ってしまった。
日本の法律ってすごいグレーな部分いっぱいありそう。
結局最後また再会した?みたいな描写があったけど
お咎めなしとはいえ、犯罪は犯罪だから
今後付き合っていくのは無理なんじゃないの…?
あと1作目で発覚してた麻美の罪が
警察が知っても、立件されないっていうのもね…
なんか、お友達になっちゃえば
色々な罪がなかったことになるのかも、と思った。
浦井が