一木けいのレビュー一覧
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椎名林檎女史が絶賛する理由がよくわかる。彼女のファンとして、彼女が表現する世界が、ここにも在る。彼女が本作に嫉妬する理由がよくわかる。
女性は人生の途中で別の生き物になる。それが「母親」だ。女として生きてきて、子供を産み母親になる。その境。女と母親の境。ただ、もちろん母親であると同時に女でもある。その状態への困惑、迷い、、
なんと秀逸に表現できているか。
私が一番好きな場面は、高山のシーン。だらしのない人間であるはずなのに、言葉にできない魅力があり、ダメなはずなのに、会いたくなってしまう。それがたとえ私を破滅へと誘う存在であっても。もちろんこの感情に共感できるのは、私が似たような人に恋をしてい -
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彼女の家に行ってこの本が置いてあるのを彼氏が見たらどきり。とするんじゃないか..!?って妄想を膨らませながら発売を楽しみにしていました。
がしかし、一木先生のお話を読んでいる時に私自身彼氏と別れ話になり(嘘みたいですがまさかなんです。こんなにタイムリーなの私だけか..!?ネタ風に書いてますが、実はしっかり落ち込んでたりします。あとちょっと恥ずかしくてこのことを書くか迷いました。)本当に4人の先生に救われました。
元カレの名前なんて忘れたくても忘れられないもんだと思います。忘れたと自分に言い聞かせて、たくさん散らばってる思い出をそっと置いて、少しずつで良いんだと思えました。
青山先生らしさのあ -
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ネタバレ4人中3人好きな作家さん(青山美智子、町田そのこ、山内マリコ)いるから買いだ!!と思って買った。
が、結論、この本の中で一番好きだったのは初見の一木けいの「三月なんて前世」だった。(すいません全員敬称略)
なんで浮気しといて、米粉はボソボソする〜とか言っといて、米粉パン作って商売やってんだ、、?
元カノから米粉の構想得て、これで行ってみよう!ってやったらヒットして、元カノの話美談として語ってるんだよな?!うぜえ〜的な感じでした笑
なんかこう付き合ってた時はお互いがお互いのこと好きなんだな、なくてはならない存在なんだな、って思えた文章だったけど、それはあくまで女性目線で、実は男は同じくらいのめ -
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避難所で巻き起こる多様な群像劇
避難所という逃げ場のない場所で、会いたくない人に出会ってしまう。例えば、それは自分の好きな人だったり、かつての不倫相手やワンナイトの相手だったりする。
そんな不穏な人間模様が、視点となる人物を切り替えながら描かれる。
物語の視点となる人物たちは、みんな悩みや隠し事などがあり、どこか停滞している。ところが、避難所での不思議な出会いが彼らを前に進ませる。
特に、不倫をしていた二人のエピソードは興味深かった。互いに溺れていたのに、相手には振り向いてもらえないなどと思ってすれ違う様子は面白かった。
いったい何が隠されているのか、どんな気持ちなのか。どの人物に対しても -
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ネタバレ寝る前に少しずつ読んでおり、途中分からないところは読み返していたので、読書期間は長めになった。二度読み必至の作品だ。
章ごとに主人公が変わる構成だが、物語の終盤で点と点が結ばれていく。すべての出来事の元凶となるのは、ある一人の狂った女。その女がそれぞれの主人公に執着し問題を起こしていく。
読後はもしこんなサイコパスな女が、身近にいたらどうしようと、そんな恐怖を感じた。
自分の子どもの頃にいじめをしていたあの子も、もしかするとこの女のように、執拗に人の惨めさや悲しみを見て愉しむ人間なのではないか。そんな疑念すら抱いてしまう。
この女に関わった人間は、疑心暗鬼に陥るように変わっていく。
だから -
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2016年に、「西国疾走少女」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞した、一木けいさんのデビュー作。
なるほど、女のための読み物である。
一人の女性の人生を主軸に、思春期の瑞々しさ、二十代の混沌、四十代の…その時その時の心情が痛い程伝わってくる。
自分はこんな風に疾走してきただろうか。若い頃を怠惰に過ごすと、後からちゃんと皺寄せが来る。人生はうまくできている。
それに早く気づけた人が勝ちかな。
短編集か?と思っていると、「ああ!あの時のあの子か!」などと、どの話も本筋から枝分かれしているだけで、現在過去未来が絡み合い、しっかり繋がっている。伏線も張られていて、読み進める楽しみがあっ -
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ネタバレこの小説のなかにある恋は、リアルな恋だと思う。
少しでも恋を経験した人が読んだら、追体験させられるほどのリアルさだと思う。
大人になってから出会って好きになった人に対して( もし学生の頃に同じクラスだったら好きになってたかな? )って考えてみたり、
こんなに好きな人でいっぱいの毎日を過ごしていて、この人に出会う前は自分は何を考えてどうやって過ごしてたんだろう?って考えてみたり、
喫煙者の彼と電話をしてるときの、タバコを咥えながら話すくぐもった声にキュンとしたり、
みんな同じことを感じて、考えて、生きてるんだなって思った。
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由井の今の旦那さんもとてもい -
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序盤の内容のまま進んでいくのかと思ったら、どんどん肉付けされていって、初めと違う印象になった。それぞれの思いに久しぶりに読書で
泣いてしまった。
最後の橙子の判断が本当に良かったと思った。
その判断に行き着くことができたのは、友達と合唱コンクールの力だと思う。
追い詰める人は、追い詰められてる人。
橙子を育てているのか、それとも管理しているのか。
その通りだなと思う。
母親がひどいことしてるのはわかるんだけど、わかるところも多く、全てを責められなかった。
みんな苦しくて、だけどまずは大人が自分の気持ちを止めなくてはいけないよね。
その後の皆が幸せに生活していると良いな。