一木けいのレビュー一覧
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「奈落の踊り場」
夫のDVに追われるユリはイタリアンレストランで働く真崎と知り合い恋に落ちます。
真崎はユリに「遠くに行くことになったらついてきて」そして、ユリの子どもの郁也と三人で暮らそうといいます。
しかし、真崎は実は妻帯者であることに気づき、いくら探してもみつからなくなってしまいます。
なんか、これ一編でも怪談みたいな話だと思いました。
「馬鹿馬鹿しい安寧」
これは恋愛系ミステリーかと思いました。
若菜は海外で暮らし、ボーンという運転手と英利子から夫の不貞を聞かされ、自分もナットという青年と浮気をします。
夫とナットが鉢合わせたり、ナットといるとき、スリに合った若菜を助けてくれるのはい -
Posted by ブクログ
前作「一ミリの後悔もない、はずがない」が良かったので読みました。
読み終わって感じたのが、この作者さんは感性で読ませる人だなぁと。
物語自体はそれほど突飛でもなく、どこかにありそうな青春ものであり、登場人物には裏がありそうだなと読み始めから予想はついていたので、あぁやっぱりか、という展開でした。まず主人公の男子が良い子すぎるし、クラスの皆も平和だし、ピアノの先生はやたらきれいな感じだし、物語の鍵となる芳子おばさんも当初は良い人すぎるので、序盤は退屈で先にレビューを見てしまいました。ただ読みやすいし情景は浮かびやすいし、橙子だけが異質なのでおもしろくなりそうかな、と読みすすめました。
後半からは -
Posted by ブクログ
初めて読む作家さん。
たまに読む一般の方のブログで紹介されてて、気になったから読んでみた。
主人公は、ピアノが上手な男子高校生。
同じクラスで親戚の橙子が、合唱コンクールのソロに選ばれて、指揮者、男子ソロの4人で練習をしていく。
最初やる気のなかった橙子は、徐々にクラスメイトとも打ち解けていった。
そんなとき、主人公とその仲間は、橙子の出生の秘密を知る。
橙子が、自分が里子であることは知られたくないって言ったことが印象的だった。
同情されたくないからか?と主人公は想像を巡らす。でも、そういうことではないと思う。
読み進めていき、おそらく、橙子自身が、育ての親から橙子の生みの親について悪情報 -
Posted by ブクログ
1章目は良かった!
この人の文章好きかも!
青春時代独特のもどかしい感じが表現されてて、キュンとしながら読み終わった。あっさり終わりすぎて、物足りない。もっと読みたかった。
2章目からは、登場人物リンクされてたけど、
話があちこちに飛んで今何の話してるかわからなくなって流し読みしちゃった。笑
「今、何してる?という言葉は不思議で、相手に対する自分の気持がわかる。会いたい人なら絶対うれしい。会いたくない人なら絶対うれしくない。」
↑この文章めちゃくちゃ刺さった。
たしかに、ほんまにそう(´・ω・)
この小説は途中まで読んで読むの辞めちゃったけど、次はこの人の長編の作品読んでみようかな! -
Posted by ブクログ
ドラマがとても良かったので、原作も気になり読んでみることに。千夏ちゃんと太呂くんの関係は幼さも手伝い痛々しかった。太呂くんには適切なケアがあってほしいよ。千夏ちゃんもかなり傷ついていて切ないね。子どもが苦しんでいるのは悲しい。亜生くんの明るさは助かるけど紙一重でもあって(笑)いい子であることは間違いないんだけどね。到さんかっこいーな。氷雨くんの余裕のなさは若さゆえもあるんだろうけどそもそも伊麻さんとはあまりにも目盛が違いすぎたんだろうね。それを知るためにも交際した意味はあったんだろうな。無駄なことなんてない、って思ってほしい。ディベートのように愛や恋や嫉妬について話し合うシーンはおもしろかった