一木けいのレビュー一覧

  • 悪と無垢

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    「奈落の踊り場」
    夫のDVに追われるユリはイタリアンレストランで働く真崎と知り合い恋に落ちます。
    真崎はユリに「遠くに行くことになったらついてきて」そして、ユリの子どもの郁也と三人で暮らそうといいます。
    しかし、真崎は実は妻帯者であることに気づき、いくら探してもみつからなくなってしまいます。
    なんか、これ一編でも怪談みたいな話だと思いました。

    「馬鹿馬鹿しい安寧」
    これは恋愛系ミステリーかと思いました。
    若菜は海外で暮らし、ボーンという運転手と英利子から夫の不貞を聞かされ、自分もナットという青年と浮気をします。
    夫とナットが鉢合わせたり、ナットといるとき、スリに合った若菜を助けてくれるのはい

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    2022年12月05日
  • 愛を知らない

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    自分の中の引き出しに分ける

    描き切れてないものもあるけど、描きたい・描こうとするものを明確に持っている作家さんだと思う。続けて読んでいきたい。

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    2022年09月28日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

    ネタバレ 購入済み

    サラッと読めて、心にささる

    サラッと読めるのに、一語一語が心に刺さります。学生時代の淡い恋、大人になった時の許されない恋、現実ってこんなもんかなぁと思う展開の中に、キラキラとした希望が散りばめられています。それが読んでいて良かった。ただ、終盤のもっていき方が、個人的に好みではなかった。なので、星四つです。

    #切ない

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    2022年05月13日
  • 愛を知らない

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    「愛を知らない」塔子。でも、実は「愛」をよく知っているのかもしれない。
    愛したい、愛されたいという気持ちがうまく噛み合わなくて、とても苦しい。
    冬香先生の「恐いほど追い詰めてくる人は、すでに恐怖の中で生きているから、仕返しをしようとか考える必要はない」という言葉。
    嫌な事があった時に、思い出そうと思う。

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    2022年01月30日
  • 愛を知らない

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    ネタバレ

    里親、貧困等子供の問題、そしてあっと驚く展開にまさか!人間は表だけではわからない。こんなこともあるんだなぁ~。闇は広がるばかり。

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    2021年12月10日
  • 愛を知らない

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    自分と重なるところがあって終盤泣いてしまった
    娘に上手く与えられない、愛
    愛されない愛 上手く噛み合わない、
    遠くで生きてるのを見守る、それも、愛だと思った
    愛って言葉はなんかダサいけど
    愛には〝責任〟も着いてくる
    私もだれかを愛してみたい 自分以上に

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    2021年09月21日
  • 愛を知らない

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    母子についての話。「1ミリの後悔もない、はずもない」を読んだときも思ったけど、複雑なことをストレートに感じさせる文章力がすごい。

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    2021年08月22日
  • 愛を知らない

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    前作「一ミリの後悔もない、はずがない」が良かったので読みました。
    読み終わって感じたのが、この作者さんは感性で読ませる人だなぁと。
    物語自体はそれほど突飛でもなく、どこかにありそうな青春ものであり、登場人物には裏がありそうだなと読み始めから予想はついていたので、あぁやっぱりか、という展開でした。まず主人公の男子が良い子すぎるし、クラスの皆も平和だし、ピアノの先生はやたらきれいな感じだし、物語の鍵となる芳子おばさんも当初は良い人すぎるので、序盤は退屈で先にレビューを見てしまいました。ただ読みやすいし情景は浮かびやすいし、橙子だけが異質なのでおもしろくなりそうかな、と読みすすめました。
    後半からは

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    2021年07月24日
  • 愛を知らない

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    辛いことを経験した人ほど他人に優しくできる。
    エスカレートして自分を見失ってはいけない。
    子供に逃げ場はないのだから。

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    2021年06月04日
  • 愛を知らない

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    そうなんだろうな、でもそうじゃないといいなという気持ちだけで読み進めて、やっぱりそうで、想像した以上に酷くて、心が張り裂けそうだった。本から澄子の歌声が聴こえてくる。歌声だけでなく、叫びも。魂が震えるような作品。すごいなぁ。一木さん、どんどん読ませてくる。すごいなぁ。

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    2021年04月10日
  • 愛を知らない

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    ネタバレ

    思ってた話と違って意表を突かれたという意味ではおもしろかった。橙子のお母さんの描写には衝撃だった。主人公があとから思い出すと橙子が自分にいつも話していたと気づくところは、人間の思い込みがどれほど強く作用するかを上手く表現していてすごいなと思った。誰が書いたのかわからない日記と交錯して進んでいくのがすごく面白かった。最後は思わず泣いてしまったけど、なんだか重い話だった。

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    2021年01月05日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    誰かのおすすめで購入
    読後は「1ミリの後悔もない」状態であった。
    恋愛は人間とは切り離せないと強く思った

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    2025年12月08日
  • 愛を知らない

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    初めて読む作家さん。
    たまに読む一般の方のブログで紹介されてて、気になったから読んでみた。

    主人公は、ピアノが上手な男子高校生。
    同じクラスで親戚の橙子が、合唱コンクールのソロに選ばれて、指揮者、男子ソロの4人で練習をしていく。
    最初やる気のなかった橙子は、徐々にクラスメイトとも打ち解けていった。
    そんなとき、主人公とその仲間は、橙子の出生の秘密を知る。

    橙子が、自分が里子であることは知られたくないって言ったことが印象的だった。
    同情されたくないからか?と主人公は想像を巡らす。でも、そういうことではないと思う。
    読み進めていき、おそらく、橙子自身が、育ての親から橙子の生みの親について悪情報

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    2020年09月27日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    「うしなった人間に対して1ミリの後悔もないということが、ありうるだろうか。」
    5つのストーリー全てがこの問いに繋がるような小説だった。
    『西国疾走少女』の由井の物語が最後の『千波万波』に繋がっていたことは良かったけど、桐原の手紙を読んだことで由井の後悔はより一層深いものになったような気がする。

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    2025年12月20日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    初めて読む一木けいさんの本、章ごとに時代や登場人物の視点が変わるので少し混乱したが文章は読みやすかった。 
    あのときのあの選択がこうだったら…
    なんで今こうしているのか…
    そんなふうに考えることはある程度年齢を重ねた人ならみんな思ったことはあるだろう。
    ラストの手紙はせつないけど今が幸せそうでよかった。

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    2025年12月08日
  • 悪と無垢

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    短編ぽいが登場人物同士の伏線回収がちょっとずつある。読み終わりはすごいスッキリという感じではなく、なんでこの構成なんだ?とやや疑問におわる感じだった。

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    2025年12月05日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    1章目は良かった!
    この人の文章好きかも!
    青春時代独特のもどかしい感じが表現されてて、キュンとしながら読み終わった。あっさり終わりすぎて、物足りない。もっと読みたかった。

    2章目からは、登場人物リンクされてたけど、
    話があちこちに飛んで今何の話してるかわからなくなって流し読みしちゃった。笑

    「今、何してる?という言葉は不思議で、相手に対する自分の気持がわかる。会いたい人なら絶対うれしい。会いたくない人なら絶対うれしくない。」
    ↑この文章めちゃくちゃ刺さった。
    たしかに、ほんまにそう(´・ω・)

    この小説は途中まで読んで読むの辞めちゃったけど、次はこの人の長編の作品読んでみようかな!

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    2025年11月30日
  • 彼女がそれも愛と呼ぶなら

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    ドラマがとても良かったので、原作も気になり読んでみることに。千夏ちゃんと太呂くんの関係は幼さも手伝い痛々しかった。太呂くんには適切なケアがあってほしいよ。千夏ちゃんもかなり傷ついていて切ないね。子どもが苦しんでいるのは悲しい。亜生くんの明るさは助かるけど紙一重でもあって(笑)いい子であることは間違いないんだけどね。到さんかっこいーな。氷雨くんの余裕のなさは若さゆえもあるんだろうけどそもそも伊麻さんとはあまりにも目盛が違いすぎたんだろうね。それを知るためにも交際した意味はあったんだろうな。無駄なことなんてない、って思ってほしい。ディベートのように愛や恋や嫉妬について話し合うシーンはおもしろかった

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    2025年11月25日
  • 愛を知らない

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    昔、同級生に、理解しがたいような行動をとる子がいた。

    この本をもっと早く読んでいたら、その子の印象はもっと違ったかな。

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    2025年11月13日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    アルコールに弱い両親の家庭に育ち、アルコールに弱い夫と家庭を気づいたので、お酒を飲むことは年に数回あるかないか。なのでこの主人公の家庭環境は想像つかないが、感情移入はしやすかった。誰もが愛を持っていて、愛のために生きてたのにと思うと切ない。

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    2025年09月27日