一木けいのレビュー一覧

  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    タイトルがまず刺さりました。
    日頃ほんとうにそう思います。
    何もかも許せたら、自分だって相手だってもっとよく過ごせるはずなのに。
    共感する部分が多くてしんどいながらも引き込まれて読み終わりました。

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    2025年01月16日
  • 愛を知らない

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    「恩にも時効はあっていい」
    他人に期待しすぎていつもがっかりする自分にかけたい言葉。

    タイトルにある「愛を知らない」、本当に愛を知らないのは誰かを問われた気がする。愛を知らない人は愛し方がわからない。けれど、愛されたいと強く願い、それが歪んだ形でぶつかっていく。

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    2024年09月09日
  • 愛を知らない

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    一木けいさん2冊目。やっぱり好きだ。いろんな感情が湧き出てきて、ここまで本にのめり込んだのは久しぶり。

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    2023年07月18日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み進めていくうちに、タイトルの意味が深く染みてきた。物語の中にきれいごとは一切なく、読み終わってからしばらくは暗い気持ちが拭えなかった。
    主人公に影を落としているのは、父親が原因だけではない。家族だからと無遠慮かつ無自覚に人を傷つける祖母、母の存在も心が痛んだ。
    でも読んでよかった。何度読んでも苦しくなるだろうと思うけど、また何回も読んでしまう気がする。

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    2023年06月11日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    ネタバレ

    みかける度に気になっていて、今だなと思って手に取りました。
    『父がわたしを罵倒したり殴ったりしたのは、わたしのことが憎いからではなく、病気だったからなのだ。』
    アルコール依存性の父を持ち、幼少期から苦しみ続け、夫もアルコール依存性になってしまいそうな日々。これほどの境遇に置かれても、父の死に対して、家族の形に対して、もっと違った道があったのかもしれないと後悔する。するんだろうか。全部ゆるせていたら、ざくろの木を見て穏やかに話すことも、ポケットの中で繋がれた手もなかったかもしれない。それでも、後悔するんだろうか。
    全部ゆるせたらいいのに。シンプルな言葉だけど、難しいな。ゆるさない選択をしなくちゃ

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    2023年05月07日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    一木けい『全部ゆるせたらいいのに』新潮文庫。

    読んでいて、昔懐かしいささやかな家庭の描写に喜びを感じる一方で、切なさと悲しさで心が痛くなるような小説だった。

    一種のアル中小説と言っても良いだろう。

    酒で憂さを晴らすとか、酒は百薬の長とか、適度な酒ならとか都合の良いことを言うが、酒は一滴でも身体にも、精神衛生にも良くない。本書に描かれている通り、酒は家庭崩壊の原因にもなる。どうして法律で禁止されないのか不思議でならない。

    毎晩のように泥酔する夫の宇太郎に自身の父親の姿を重ね合わせ、不安に押し潰されそうになりながらも、何とか家庭にすがる千映。

    娘の恵が産まれてから、より一層、仕事に力を入

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    2023年04月04日
  • 愛を知らない

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    いやぁ、一木さんやっぱりいいわ。

    ヒリヒリする。

    もう読む手が止まらなかった。

    出てくるキャラクターがみんな良い。

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    2023年03月11日
  • 愛を知らない

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    血の繋がらない母と娘の感動作。
    といっても、虐待やクラスメイトとの関係などテーマはいろいろあった。

    一木けいさんの作品は、読み始めからぐっと引き込まれる。登場人物の心理描写が生々しいからか、臨場感もある。

    久しぶりに読書にのめり込んだ。

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    2021年10月30日
  • 愛を知らない

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    ネタバレ

    「わたしがそのときいちばんつらかったのは、ただその人が憎いだけじゃないってことだった。」「引き出しを分けることにしたの」「恩にも時効はあっていい。」反芻して自分の中に落とし込んだ、冬香先生の言葉たち。

    そして、ヤマオが行動派で素敵なんだ。

    橙子のようなつらさ、悲しさ、想いを抱えている人はどのぐらいいるのだろうか。気づかないところに、すぐ近くに、いるかもしれない。どうかこの本を必要としてるいる人に、広く届いて欲しい。

    カツセさんが帯を書いていなければ、読んでいなかったかもしれない本。私のところに届いてほんとに良かった。

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    2021年09月12日
  • 愛を知らない

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    高校で同じクラスになった親戚の橙子は、まわりから浮いている存在だ。クラスでも一目置かれるヤマオの推薦で橙子は合唱祭のアルトソロになる。ピアノ伴奏する涼と指揮者の青木さんの四人で練習をはじめるが...。
    「愛着障害」この言葉を最近になって目にすることが多くなってきた。
    橙子は、ネグレクトされて保護されて芳子の家に里子として引き取られた。里子にだされた子供は、度が過ぎる程のイタズラや、悪さを繰り返し、里親の反応を試しくるのだそう。
    クラスに馴染めない橙子も、そんな可哀想な子供だから、わかって欲しいと芳子は言った。
    しかし、芳子の本当の姿を涼とヤマオは知ってしまう。
    「恩にも時効はあっていいと思うの

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    2021年06月23日
  • 愛を知らない

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    母と橙子、それぞれの「愛してほしい」が切ない程伝わってくる小説。これをクラスメイトで親戚の涼の視点から書いているのが凄いと思った。青木さんとヤマオのキャラクターも魅力的。
    母娘の関係という地球上最も近い存在の愛の形を描いてると思う。恋愛の男女の関係とは別の視点で、人間として1番関係性が密接で深いのは母娘だと思っていて、それをここまで描ききっていることに感動した。

    男の人は、あまり読んでも分からないかもしれない。

    母として、娘として、女として、愛されたいと望む人間性を切なく描いている。

    そんなに長くないのでスッキリすぐ読める。
    197ページあたりは、スピードアップして、私はゾッとした。

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    2020年05月17日
  • 結論それなの、愛

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    知らない世界を体験できておもしろかったです。
    異国の描写がものすごく鮮明だと思って検索してみたら作者さん、9年間バンコクに住んでいたと。以前読んだ「悪と無垢」でもバンコクが出てきたような気がして、それでかぁと納得です。

    一章と二章はすらすら読めたのですが、三章の独白が長すぎて興味を失い飛ばし読み。
    マリのその後が知れたのはうれしかったのですが、最後の再会は蛇足感がありました。

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    2026年08月02日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    「西国疾走少女」
    「ドライブスルーに行きたい」
    「潮時」
    「穴底の部屋」
    「千波万波」

    5話収録の連作短編集。

    タイトルから刺さる。

    人生は選択の連続で、選ばなかった道をふと脳裏に思い描く事がある。

    運命をほぼ信じない私でも、あの瞬間のタイミングが人生を変えたと感じる出来事がいくつもあった。

    その感覚が、物語の登場人物達と重なり、胸の奥にしまい込んでいた記憶の箱が開いた。

    愛と悪意、瑞々しさとヒリヒリする痛み。
    相反する感情が絶妙な均衡で描かれ物語世界に没入した。

    後悔を抱えながらも日々は続く。
    そしてラスト一行が堪らなく切ない。

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    2026年07月29日
  • 彼女たちが隠したかったこと

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    私は小さな嘘をつくのが得意な人間だと自負している。

    生まれてこの方、異性関係に困ったことがない。

    なんの自慢だ?と思うかもしれないが、
    私は人の欲しい言葉を嗅ぎ取って吐ける人間だ。
    それゆえ、異性が欲しがるような、それが私の感情と違っていていた小さな嘘だとしても言葉でも、平気で口にすることができた。

    そうやって「いい女」を構築できる。

    嘘は実に都合がいい。
    上手くつけばつくほど、自分にとって都合がよくなるしそれがあたかも本当だった気さえする。
    誰が傷ついたとしても、私の嘘は結果として本当になったのだと言えてしまうような。
    そんなものが「嘘」だと思う。

    本作「彼女たちが隠したかったこと

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    2026年07月19日
  • 彼女たちが隠したかったこと

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    ネタバレ

    私がついた嘘・誰かに嘘をつかれた経験
    それに対して腹立たしかったり
    仕方の無い嘘だったなとか感情があったけれど

    もしかしたら私は嘘をついたことも
    誰かに嘘をつかれたことも、体験したことも
    無いのかもしれないって錯覚する。

    浩司さんの本心も彼女の本心も
    私には上手く見抜けなかったし
    彼ら自身もわかっていないのかもしれないし
    深く追求することがとても怖い…!

    自分が囚われて決めつけていた価値観を
    別の視点からも教えてくれて
    〜するべき!を少し変えてくれて嬉しかったな

    私も、全く話の通じない人が身内にいて
    それを文章でも 話が通じない人だ と
    他者に理解してもらえてる(?)というか

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    2026年07月02日
  • 9月9日9時9分

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    ネタバレ

    一木けいさんの小説が好きです。
    重たいテーマが多いけど、身体の中を素手で探られているような辛さの中に、どうしようもなく震える感情が確かにあって、そこを希望にして主人公も、その周りの人物も成長している。

    主人公の蓮が好きになった人。それはDVが原因で別れた姉の元旦那の弟だった。

    テーマはDVと重い。姉の傷は読んでいて痛い。何なら蓮と彼の恋愛を執拗なまでに監視したりもする。あの人の弟だから同じではないかと。あの家族には関わってもらいたくないと……。でも、蓮にそれを分かれだなんて、少々厳しすぎるようにも見える。姉の辛さはもちろん分かるのだけど。

    交換したハチマキが、どれだけ嬉しいか。胸が熱くな

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    2026年05月26日
  • 結論それなの、愛

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    バンコクのあの濃厚な風、匂い、鮮やかな色や神様と共に、、、みたいな特有の雰囲気を思い出して懐かしく思った。
    タイに住んだことがある人なら、いろいろな場所や食事も出てくるし、懐かしく思い出すところがあるんじゃないかな?

    内容的には海外赴任の夫に帯同する駐在妻が不自由な生活なく満たされてるかと思いきや、、、そうでもないんだよ。的な話で。
    グイグイ引き込まれてあっという間に読み終えた。
    なんせ妻は働くことができないのよね。海外なのに狭い日本人社会があって、周りを気にして生きなきゃならない。
    時間が有り余る妻の生活をよくリサーチされていると思ったし、これから駐在妻される方、したことある方は特に面白く

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    2026年05月26日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    人との出会いだけでなく、行動や言動、総じて人生において後悔は必ずある
    それを思い出す時っていつだろう
    生活がうまくいっていない時?人恋しい時?ベッドの中で眠れない夜を過ごす時?
    あの時こうしていれば、こう言っていたら、少しは人生変わっていたのかな…そんな思いと、その後悔の積み重ねが今の自分を形成して生きている

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    2026年05月23日
  • 嵐の中で踊れ

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    嵐による物理的な人間生活の滞留と嵐と凪を行き来する人間の心理描写が上手く対比されていて、人間関係や鬱屈が描かれつつもありよかった。

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    2026年05月20日
  • 嵐の中で踊れ

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    心理描写が多いので、ダレてしまう時もあったが楽しく読めた。
    各々の主観で見た悲劇も、側から見たりロングスパンでみたら喜劇だというのはなるほどと思った。
    何か悪いことが起きた時に思い出したい。
    格好悪いこともそんなに格好悪く無いんじゃないかというフレーズもグッときた。

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    2026年05月05日