一木けいのレビュー一覧

  • 1ミリの後悔もない、はずがない

    表装って大事だな→芥川賞候補!

    表紙のイケ喉仏に惹かれて。
    表装した方、女性かな。素晴らしい。
    婦女子のツボを分かっていらっしゃる。
    色白細身だがゴツイ喉仏。

    でもRナントカだし
    買おうかどうしようか迷って、
    とりあえずレビューを読んでみた。

    そうしたら同じように表紙に惹かれた、
    という人がいて、あまりに同...続きを読む
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)
    全部許せることはないと思うんです。

    アルコール依存症の父親と娘の長く、壮絶な戦い。娘は、夫のアルコールへの依存にも悩み始める。
    娘は幼児の頃から 暴言と暴力と理不尽な要求に耐えながら成長していく。働き始めても、一人暮らしを始めても 家族からの呪縛は解けない。
    父親を説得して病院へ連れて行くが 移動...続きを読む
  • 彼女がそれも愛と呼ぶなら
    高校生になった千夏には友だちには言えないことがあった。
    …というよりも中学のときには友人と呼べる仲の良い子はいなかった。

    自分の家には、父親はおらず母親には3人の恋人がいてその彼らと一緒に住んでいる。
    美容オタクでバイセクシャルの亜夫、イタリアンシェフの到、そして最近一緒に住むようになった大学院生...続きを読む
  • 9月9日9時9分
    漣が好きになった人は、姉の別れた旦那の弟だった。
    彼と付き合うことは、自分の家族を不幸にすると悩む漣。
    漣の彼氏の朋温がいいやつで、私も好きになってしまいそうだった。
    登場人物の中で米陀さんがいいやつだと思った。米陀さんは、自分がたくさん傷ついてきたからこそ、他人を思いやれる人。漣は私も同じなのだが...続きを読む
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)
    重度のアルコール依存症の父親をもつ千映。
    そして夫にも酒への執着が見られる…

    他人から見て、千映が置かれてる状況を考えたら、ゆるすなんて不可能だと思う。だけどそこで「全部ゆるせたらいいのに」と思うのは家族だから、愛がある(あった)からであって…なんとももどかしくて、切ない気持ちになる小説だった。自...続きを読む
  • 悪と無垢
    流れるように心の中に入っていってぐちゃぐちゃにして出ていく
    どれも最後はバレていくんだけど、別に構わないというような爽やかさ
    結局英利子の目的はわからなかった
    悪と無垢ってそういうこと?
    目的がないから自覚なく人を傷つけられるってこと?
    だとしたらこれ以上の邪悪はないと思う
    スリルがあっておもしろか...続きを読む
  • 悪と無垢
    悪い女、それも飛び抜けて悪い女。他人を思うように操る能力が底抜けで、関わったら最後だというのが恐ろしいのだけれど、面白くて一気読み。
    最初は短編集なのかと思ったが、人々の繋がりが徐々に明らかにされていくのがたまらなかった。違和感は全部伏線だったのかと。時系列や人物などしっかり把握・理解して読んでいく...続きを読む
  • 愛を知らない
    初めて一木さんの作品を読みました。
    本屋さんで表紙に惹かれてなんとなく選んだけど、読む!って決めてよかった、素敵な作品でした。

    誰が愛を知らない話なんだろう、と読み始めて
    この子かな?と思ったところから
    後半で転調、世界がひっくり返った。

    でも、ひっくり返ってなかった。
    愛がほしい者同士だったん...続きを読む
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)
    余韻…真ん中ぐらいからぐわっとノンストップで読んだんだけど感情移入してしまって今もくるしい ネタバレしないようにするとなんも書けない
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)
    どんなバックグラウンドの子も同じ制服を着て過ごす、学校生活。その暗い時間を生き延びる主人公が、好きな人からもらう幸せ。
    暗さの中にある光、みたいなのがきらきら感じられる作品だった。有島武郎のことばが自分にも刺さった。

    ひとつだけうーんと思ったのは、嫌な人を描く時の描写がやりすぎに思えるところ。姑の...続きを読む
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)
    「今、何してる?という言葉は不思議で、相手に対する自分の気持ちが分かる。会いたい人なら絶対嬉しい。会いたくない人なら絶対嬉しくない。」
  • 愛を知らない
    一度世界に入ったら読み終わるまで続けて読んでしまった。
    あの年齢のそれぞれの悩みがリアルに書いてあって
    思い出してしまった
    自分と生まれてくるかもしれない子供のことも考えさせられた。
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)
    どうして主人公はこんなにも夫の飲酒へ過敏になっているのだろう?と匂わせながら次章では父親目線や自分の幼少期の目線で話が進んでいく。
    2人のボタンの掛け違い、或いは掛け違いに気付いていてもどうしようもないことへの切なさが読んでいて苦しかった。確かに、愛はあった。選択したことのひとつひとつ、気持ちの弱さ...続きを読む
  • 愛を知らない
    感情を整理してタンスの引き出しに分けて入れるみたいなことを書いていて、私は出来てないなぁと思った。人って見方を変えたら違った人になるな。その人のことをもっと知りたいと思う心が強くなった。
  • 悪と無垢
    嘘に騙され貶められる人達の悲喜こもごもで一気に読んだけど、帯に記されてる実娘のターンが短くてびっくりした。そこがメインじゃないの……?
    という物足りなさで☆-1
  • 悪と無垢
    サイコパスな女性を中心に、運命を狂わされていく人たちがオムニバス形式でつづられていく。実際にいそうな気もして、怖さを感じた。
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)
    短編で構成された連作集。
    様々な青春だったり人間関係だったり、見ていて学生時代のことが蘇りました。
    毎日少しずつ読み進めましたが、1週間ほどで読み終えました。
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)
    愛ってなんなのか。
    家族ってなんなのか。
    他人から見たら異常なものでも、本人からすると普通なのか。
    見たいものを見たいようにしか見ていないからなのか。
    愛、家族にはどうして人をこんなに執着させるのだろう。
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)
    アルコール中毒、のさまをまざまざと見せてもらい、自分もそうでないか、家族に迷惑かけてないか、不安にさせられた。襟を正していこう。
  • 悪と無垢
    連作短編となっており、それぞれが最終的に繋がって真相が明らかになっていくのだが…。一体なぜその女は躊躇なく嘘をつくのだろう。不可解だし、それ以上に嫌悪感で一杯になるのに、続きが気になって一気に読んだ。