一木けいのレビュー一覧

  • 彼女がそれも愛と呼ぶなら

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    圧倒的にマジョリティが正しいという風潮が残る日本で、それの正反対を行くような家族のお話。伏線もしっかり貼られているし、途中で驚きもあるし、何よりそれぞれのキャラクターがものすごく個性的で読んでいて脳内ドラマが炸裂していた。絹香さんのお話も本当に素敵だった。読書中、めちゃくちゃ絹香さんを応援してしまった。

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    2025年10月01日
  • 結論それなの、愛

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    夕暮れ時に甘く漂う花の香り、大胆な気持ちになれる開放的な熱気、一度訪れたタイの雰囲気を思い出しました。

    一木けいさんの小説で、恋愛で本能的に惹かれ合う描写が好きです。

    駐妻の孤独や肩身の狭さを知りました。そんな世界があるのかぁ、という感じ。
    言葉で気持ちを伝えるのも大切だけれど、キスの長さで思いを伝える、という描写がなんか好きでした。
    それくらいの切実さを持って、大切な人と向き合いたいと思いました。

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    2025年08月23日
  • 愛を知らない

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    序盤の内容のまま進んでいくのかと思ったら、どんどん肉付けされていって、初めと違う印象になった。それぞれの思いに久しぶりに読書で
    泣いてしまった。
    最後の橙子の判断が本当に良かったと思った。
    その判断に行き着くことができたのは、友達と合唱コンクールの力だと思う。
    追い詰める人は、追い詰められてる人。
    橙子を育てているのか、それとも管理しているのか。
    その通りだなと思う。
    母親がひどいことしてるのはわかるんだけど、わかるところも多く、全てを責められなかった。
    みんな苦しくて、だけどまずは大人が自分の気持ちを止めなくてはいけないよね。
    その後の皆が幸せに生活していると良いな。

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    2025年08月03日
  • 結論それなの、愛

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    びっくりするくらい好きな作品だった。3つの連作短編だけど、ひとつひとつが本当に好き。分かりたくないのにわかるやつ、全然ハッピーな作風じゃないけど、タイに二度だけ行ったことある私でも読んでる時タイの香りを感じた。あの国にまた行きたいな

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    2025年03月22日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    タイトルがまず刺さりました。
    日頃ほんとうにそう思います。
    何もかも許せたら、自分だって相手だってもっとよく過ごせるはずなのに。
    共感する部分が多くてしんどいながらも引き込まれて読み終わりました。

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    2025年01月16日
  • 愛を知らない

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    「恩にも時効はあっていい」
    他人に期待しすぎていつもがっかりする自分にかけたい言葉。

    タイトルにある「愛を知らない」、本当に愛を知らないのは誰かを問われた気がする。愛を知らない人は愛し方がわからない。けれど、愛されたいと強く願い、それが歪んだ形でぶつかっていく。

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    2024年09月09日
  • 愛を知らない

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    一木けいさん2冊目。やっぱり好きだ。いろんな感情が湧き出てきて、ここまで本にのめり込んだのは久しぶり。

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    2023年07月18日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み進めていくうちに、タイトルの意味が深く染みてきた。物語の中にきれいごとは一切なく、読み終わってからしばらくは暗い気持ちが拭えなかった。
    主人公に影を落としているのは、父親が原因だけではない。家族だからと無遠慮かつ無自覚に人を傷つける祖母、母の存在も心が痛んだ。
    でも読んでよかった。何度読んでも苦しくなるだろうと思うけど、また何回も読んでしまう気がする。

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    2023年06月11日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    ネタバレ

    みかける度に気になっていて、今だなと思って手に取りました。
    『父がわたしを罵倒したり殴ったりしたのは、わたしのことが憎いからではなく、病気だったからなのだ。』
    アルコール依存性の父を持ち、幼少期から苦しみ続け、夫もアルコール依存性になってしまいそうな日々。これほどの境遇に置かれても、父の死に対して、家族の形に対して、もっと違った道があったのかもしれないと後悔する。するんだろうか。全部ゆるせていたら、ざくろの木を見て穏やかに話すことも、ポケットの中で繋がれた手もなかったかもしれない。それでも、後悔するんだろうか。
    全部ゆるせたらいいのに。シンプルな言葉だけど、難しいな。ゆるさない選択をしなくちゃ

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    2023年05月07日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    一木けい『全部ゆるせたらいいのに』新潮文庫。

    読んでいて、昔懐かしいささやかな家庭の描写に喜びを感じる一方で、切なさと悲しさで心が痛くなるような小説だった。

    一種のアル中小説と言っても良いだろう。

    酒で憂さを晴らすとか、酒は百薬の長とか、適度な酒ならとか都合の良いことを言うが、酒は一滴でも身体にも、精神衛生にも良くない。本書に描かれている通り、酒は家庭崩壊の原因にもなる。どうして法律で禁止されないのか不思議でならない。

    毎晩のように泥酔する夫の宇太郎に自身の父親の姿を重ね合わせ、不安に押し潰されそうになりながらも、何とか家庭にすがる千映。

    娘の恵が産まれてから、より一層、仕事に力を入

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    2023年04月04日
  • 愛を知らない

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    いやぁ、一木さんやっぱりいいわ。

    ヒリヒリする。

    もう読む手が止まらなかった。

    出てくるキャラクターがみんな良い。

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    2023年03月11日
  • 愛を知らない

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    血の繋がらない母と娘の感動作。
    といっても、虐待やクラスメイトとの関係などテーマはいろいろあった。

    一木けいさんの作品は、読み始めからぐっと引き込まれる。登場人物の心理描写が生々しいからか、臨場感もある。

    久しぶりに読書にのめり込んだ。

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    2021年10月30日
  • 愛を知らない

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    ネタバレ

    「わたしがそのときいちばんつらかったのは、ただその人が憎いだけじゃないってことだった。」「引き出しを分けることにしたの」「恩にも時効はあっていい。」反芻して自分の中に落とし込んだ、冬香先生の言葉たち。

    そして、ヤマオが行動派で素敵なんだ。

    橙子のようなつらさ、悲しさ、想いを抱えている人はどのぐらいいるのだろうか。気づかないところに、すぐ近くに、いるかもしれない。どうかこの本を必要としてるいる人に、広く届いて欲しい。

    カツセさんが帯を書いていなければ、読んでいなかったかもしれない本。私のところに届いてほんとに良かった。

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    2021年09月12日
  • 愛を知らない

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    高校で同じクラスになった親戚の橙子は、まわりから浮いている存在だ。クラスでも一目置かれるヤマオの推薦で橙子は合唱祭のアルトソロになる。ピアノ伴奏する涼と指揮者の青木さんの四人で練習をはじめるが...。
    「愛着障害」この言葉を最近になって目にすることが多くなってきた。
    橙子は、ネグレクトされて保護されて芳子の家に里子として引き取られた。里子にだされた子供は、度が過ぎる程のイタズラや、悪さを繰り返し、里親の反応を試しくるのだそう。
    クラスに馴染めない橙子も、そんな可哀想な子供だから、わかって欲しいと芳子は言った。
    しかし、芳子の本当の姿を涼とヤマオは知ってしまう。
    「恩にも時効はあっていいと思うの

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    2021年06月23日
  • 愛を知らない

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    母と橙子、それぞれの「愛してほしい」が切ない程伝わってくる小説。これをクラスメイトで親戚の涼の視点から書いているのが凄いと思った。青木さんとヤマオのキャラクターも魅力的。
    母娘の関係という地球上最も近い存在の愛の形を描いてると思う。恋愛の男女の関係とは別の視点で、人間として1番関係性が密接で深いのは母娘だと思っていて、それをここまで描ききっていることに感動した。

    男の人は、あまり読んでも分からないかもしれない。

    母として、娘として、女として、愛されたいと望む人間性を切なく描いている。

    そんなに長くないのでスッキリすぐ読める。
    197ページあたりは、スピードアップして、私はゾッとした。

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    2020年05月17日
  • あなただけに許す距離

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    「谷底の蝶々」
    「卵とキウイ、あるいは跨線橋」
    「恋と厚顔」
    「パーソナルスペース-9.8cm」
    「星」
    5話収録。

    まず、本のタイトルに心を掴まれる。
    人間関係において“距離感”は欠かせない要素で、それが恋人同士であれば尚更だ。

    恋が始まる前、恋の只中で芽生える不安や嫉妬、時間と共に変化する心の位置。

    「恋と厚顔」で描かれる、執着する女性と距離を置こうとする男性の関係はリアル。
    互いに愛があるからこそ、どこが“ちょうどいい距離”なのか測りかねる。

    満たされない思いと絶望──恋愛に潜む細やかな感情が、繊細に描かれた恋愛短編集。

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    2026年09月13日
  • 嵐の中で踊れ

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    中々ぶっ飛んでいて面白い!

    地元の避難所という非日常な空間を、途中から登場人物たちが楽しみ始めていて、思わず口角が上がってしまいました。笑

    ツッコミどころ満載ですが、コメディ感もあって私は好きでした。

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    2026年09月12日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    元カレをテーマに4人の作家によるアンソロジー。
    人気作家さんばかり、山内先生は初めましてですが、青山さんと一木さん目的でチョイスしました。

    青山美智子『姉ちゃん』
    今話題の俳優として注目の姉ちゃん。有名になると元カレも増えるらしい‥
    短編だけど青山さんらしい、キャラの魅力や暖かみのある感情の交差、独語の余韻も良き。

    一木けい『三月なんて前世』
    小麦アレルギーの主人公と米粉パン職人として成功した元カレとの思い出とは‥
    一木さんの言葉には艶が有りますよね。恋愛の始まりと終わり表現は秀逸。

    町田そのこ『すべてはカーテンの中』
    元カレとキッパリ別れられずに、ズルズルとセフレの関係に。偶然出会った

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    2026年09月12日
  • あなただけに許す距離

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    悩んだりうまくいってなかったりもするのだけれど、なんだかホッとするような読後感。一人で悩まず会話するって必要よね。

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    2026年09月12日
  • あなただけに許す距離

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    女性を主人公にした、恋愛の始まりをテーマにした連作短編。各編でその後の展開は様々でしたが、女の人が誰かを好きになる瞬間が丁寧に描かれているようで好印象でした。男の人がこれを読むと、一定納得しつつそのどうしようもなさに絶望感を味わうのかもしれないなと思いました。
    星4つの評価です。

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    2026年09月10日