一木けいのレビュー一覧

  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    良かれと思って与えた愛の形が人を苦しめることってあるんだなって、そんなことを考えながら読みました。それぞれの立場に立てば理解できても、許せないし、でも諦められないし。誰かと生きていく難しいなって思いました。家族ってある種の呪い。幸せであろうと不幸であろうと、離れようとしてもなかなか離れられなくて、嫌いにはなりきれなくて、恐怖や不信感に支配されていても、父親だから…夫だから…っていうところに着地する。でもそれは悪くない。
    ただ、当たり前のことだけど暴力や暴言で人を支配しようとするのは弱い人のやることだと思った。はけぐちがなかったのかもしれない、追い込まれて、逃げられずにいたのかも知れたない。でも

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    2025年09月12日
  • 彼女がそれも愛と呼ぶなら

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    男女の関係に言葉をつけようとすると苦しくなったりするのだろう。
    自分に何か明確なものがあるとそんな事も気にならないし、憧れる。
    「2人の関係」について深く考えたくなる物語だった。

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    2025年09月03日
  • 愛を知らない

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    合唱祭をめぐる、高校2年生の涼(りょう)とその同級生たちの物語り。生まれた子供は全ての出来事が初めての経験であるのはもちろんだけれども、親にとっても子育ての全ては初めての経験であり、その中で起こる様々なことを丁寧に語った良作と思いました。星4つの評価としました。

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    2025年09月01日
  • 結論それなの、愛

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    論理感グチャグチャ、色に溢れたタイでの生活に最初はうわぁとなったけど、皮膚に纏わりつくような暑さと濃い花の香り、あの現地の男独特の欲しい言葉をくれる時間に包まれると、あぁ細かい事はもうどうでもよくなっていくんだなと妙に納得した。一人は逃避行し、また一人は罪を犯し、そしてまた一人現実の世界へ戻っていった。

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    2025年08月18日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    なかなか興味深い題材で、感情移入しやすかった。また読み返したい。アル中の父を持つ女性の話。私の父もお酒をかなり飲む人だけど、ここまでではないし、暴力、警察沙汰があるわけではなく飲みすぎて病気になったりお金がすぐなくなっちゃうくらいだけど、アル中って本当に怖いなってことを再認識しました。
    すべての章に、愛という文字が含まれていて、そこもなんとなく好きなところ。
    愛について、考えさせられました。勝手にしろって突き放せたら楽かもしれない、それでもあなたが好きだとゆるせたら楽かもしれない。だけどどっちにも振り切ることができない辛さ、不安定さ、やるせなさ。勝手に期待してそれを裏切られて、失望して、期待す

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    2025年08月12日
  • 彼女がそれも愛と呼ぶなら

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    文庫本としてはなかなかの長編小説だったが、するすると読めてしまったし、寝る前の読書時間が楽しみになる本だった。

    登場人物達が皆魅力的で愛おしい。
    誰しも自由でありたいと願っているであろうが、自由だから魅力的な訳ではない。
    その自由を得るために、常に自問したり他者を思いやる想像力を働かせたりしながら戦う人が魅力的なのだと思う。

    目盛りが合う、合わない、合わせる、合わせられない。
    それが心地良いものか、そうでは無いのか。

    相性というものを言語化するのは難しいけれど、こういった捉え方があるのかと納得した。

    愛と嫉妬と執着、これらは必ずしもセットなのか?

    「同担拒否じゃない愛は軽い」というス

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    2025年08月06日
  • 結論それなの、愛

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    ネタバレ

    面白かった。
    一木けい、いいね!
    読めるわ。
    内容は、不倫なのに、純愛だったりで、まあ、それも愛なのかもしれない。
    チーマリが幸せそうでよかった、いい人に出会えたねぇ。

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    2025年08月04日
  • 9月9日9時9分

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    自身の誕生日なので読んでみた。
    読み終わってから女性のためのR18文学賞受賞者と知り納得。この作品賞の作家さんはみんな面白い。
    恋愛小説と思って読むと不完全燃焼かも。この作品はそこが主軸ではなかったみたい。
    姉の身の上に起きたことはもちろん不幸だし、同情はするけれど、漣のスマホを解約しろとか監視するようなことをしていくら家族でも気持ち悪いなと思うし、自身の不幸を他人にまで負わせるのは間違っていると思う。
    朋温とはまたいつか再会してもらいたいと切に願う。友人の印丸君がとてもいいキャラだった。

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    2025年07月26日
  • 結論それなの、愛

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    ネタバレ

    彼女たちの求めていることは、私の求めている事だった。
    テオに、祐介に、ヴィンセントに感じられた安寧がどうしたって正規の夫には感じることができなかったのが虚しかった。求めるものはいつだって正しい形で素直に手に入ることはなくって、傷つくないと、捨てる覚悟がないとだめなんだろうか。そうなんだろうな、多分。
    『なーなーの国』での晶の終わりの独白を最初はどういう感情由来のものか分からなかったけど、次の『パ!』で彼女視点の話が続いた時、ああ孤独で虚無を抱えて、何もかもが通り過ぎてどうだってよくなってるんだって気づいたりしてた。

    基本的に不倫や浮気をしている登場人物を好感持って読めないんだけど、彼女たちに

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    2025年05月18日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    主人公である千映の父親。
    孤独、理不尽などの、生きるために折り合わなければならない「現実」の鋭利な角をやり過ごす為にアルコールを用いる人。
    愛するものを作らなければ、生活を支える必要がなければ、ひっそり生きていけたかもしれないのに。

    「この本が作者の経験に基づいて書かれてある」と解説にあった。

    このお父様の気持ちが、我がことのように感じられ、慄然とせざるを得ない。

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    2025年05月02日
  • 結論それなの、愛

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    駐在妻とそれに類する女たちの物語。駐在してる友達はいても駐妻してる友達はいないのに、リアルを感じる。現地で生まれた愛の方が本当の愛だって思っちゃうもんなのかなあ。一木けい、こういうのも書くんだね。

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    2025年04月29日
  • 結論それなの、愛

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    日本を離れて生活する女性達の苦労が生々しくてリアルだった。恋愛においてずっと幸せが続く訳ではない、当たり前だけど忘れてしまいがちな事実に気付かされる。テオとマリの話を読んでて、自分の気持ちに正直に向き合ってリスクのある行動ができるマリは強いし美しいと思った。

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    2025年04月20日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    主人公がアル中の父や、その予備軍のような夫に振り回されている場面は、なぜ「全部ゆるせたらいいのに」なの?と感じてしまうほど。けれども、愛とは信頼、信頼は積み重ねるものでしょ、と実感している人こそ知らないうちに雁字搦めになってないだろうか?と問われる。コントロールできないものを手放す勇気がほしい。

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    2025年03月03日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    アルコールにまつわる苦しい家族の物語が描かれています
    千映は毎晩のように泥酔する夫・宇太郎に対して強い怒りと絶望を感じている…とよくある夫婦ものと思って読んでいたら、父と娘の話になっていく
    3、愛で選んできたはずだったはもう凄絶です
    1、愛に絶望してはいけないで千映がどうして夫に対して激しい感情を抱いていたのかという答えが書かれています
    読んでる最中ずっと苦しくてたまらなかった
    総ページは240ページと少なめですが、中身はかなり重くて濃い
    『全部ゆるせたらいいのに』という千映の祈りはただひたすらに悲しい
    ラストは未来への希望を感じられて良かった

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    2025年02月09日
  • 9月9日9時9分

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    恋愛要素は私の中ではあくまでもオマケ的な感じで
    自分と他者との境界線や
    自己認識を得る時に起こる痛みを丁寧に書いた本だと感じた。

    救済を受け入れて、助けてもらうのも勇気がいる事だよな。
    差し伸べてもらった手を握れるのは
    本当に助けを求めてる自分を知ることから始まるんだと、しみじみ思う。

    タイでの様子や現地の人たちの描写にとても愛があって、きっと作者はタイに特別な思いがあるんだろうなと想像した。

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    2024年12月03日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    最後の手紙で声を出して泣いてしまった。
    後悔したことは?と聞かれたらなんで答えるだろう
    沢山ありすぎてわからない

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    2024年11月13日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    学生の時の気持ちを思い出してしまった、黒歴史?も思い出的な。
    タイトルも内容とマッチしている!
    由井を周りの人の短編。どの話もすごくいい。

    「西国疾走少女」の由井と桐原がすごいキュンとした。学生ならではの甘酸っぱさが何とも言えない。郷愁に浸った。
    「千波万波」の最後がすごくよかった。ほっとした。最後にすべてをかっさらわれた。

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    2024年10月21日
  • 9月9日9時9分

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    ネタバレ

    タイトルに因んで、9月9日に読みました。

    ロミオとジュリエット現代版なような作品です。
    互いに想い合いながらも、互いの背景が、家族がそれを許さない、でも好きな気持ちは抑えられない、そんな状況に感情移入してしまい、泣きました。

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    2024年10月15日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    戻りたいけど戻りたくない。そんな過去は、まさしくタイトルでもある「一ミリの後悔もない、はずがない」と表すことができると思う。
    環境が変わったことによって今まで距離の近い関係であった人物がそうではなくなる。逆に、環境が変わったことで出会う新たな希望もある。
    恋愛小説ではあるが、どこか寄り添ってくれる、そんな本でもあるのではないだろうか。

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    2024年08月27日
  • 愛を知らない

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    うまくいかない自分を認められない気持ち、それを必死に他者から隠そうとする気持ち、誰もが感じたことがあるのではないでしょうか。そんな気持ちが狂気的な行動に繋がってしまうのは他人事ではないように思います。
    恩には時効がある。素敵な考えですね。

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    2024年07月07日