一木けいのレビュー一覧

  • 元カレの名前なんて忘れた

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    「姉ちゃん/青山美智子」
    「三月なんて前世/一木けい」
    「すべてはカーテンの中/町田そのこ」
    「二つ年上/山内マリコ」

    元彼をテーマに描いた4話収録の短編集。

    大好きな作家さんが勢揃いで、ページを開く前から心が躍った。

    タイトル通り、元カレの名前なんて忘れて正解──そう思わせる男性ばかりが登場する。

    4人それぞれに不快な面があり、とりわけ一木さんと町田さんの描く元カレは、人間性そのものが受け入れがたい。

    一木作品のヒリつく痛み、町田作品の容赦ない展開が物語を際立たせる。

    恋愛って本当に難しい。
    そう実感させられる一冊だった。

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    2026年09月09日
  • あなただけに許す距離

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    この世の片隅に潜む、切なく、歪な優しい愛や恋をかき集めたような短編集。

    30歳になっても結婚を決めてくれない彼氏と一度自然消滅し、婚活アプリで出会った柊介に夢中になる綺梨。
    しかし柊介には30歳年上の恋人がおり、柊介の中でその人以上の存在にはなれないことを悟る。柊介は、結婚後もその恋人に会い続けることを許してほしいと言うのだ。
    その時はその変な結婚を受け入れることをできなかった主人公は、柊介と別れを告げ、元彼とよりを戻す。

    そして、柊介と30歳年上の恋人のことをほろ苦く、懐かしく、切なく思い出し幸せを祈る。
    懐かしさや嫉妬が混じる複雑な感情がうまく描かれていて、切なかった。



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    2026年09月05日
  • あなただけに許す距離

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    初めて読んだ作家さん。
    めちゃくちゃ好きだった泣
    凪良ゆうさんを少し明るくした感じの文章。
    特に、恋と厚顔、が好きだった。。。

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    2026年09月04日
  • あなただけに許す距離

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    一木けいさんの書く恋愛小説が好きです。
    なんでこんなに、わかるわかる!
    と共感できる表現ができるんだろうと、焦がれるような気持ちでページをめくりました。

    恋をしてる時のじりじりと切ない気持ちや焦燥感
    相手のさりげない行動で、その人の日常に入りこめたと思うときめく気持ち

    私は、パーソナルスペース と 星
    の話が好きかな。

    一木けいさんの小説では、脇役も素敵なことが多くて。星 に出てくる、主人公の主婦が出会う女子高生にキュンとした。ギャン泣きする赤ちゃんに、ヒヤッとしたとき、一緒に電車に乗ってた女子高生が泣きやましてくれるの。そんな優しい世界に触れたいし、作っていきたいなぁと思いました。ちょ

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    2026年08月29日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    椎名林檎さんの帯に惹かれて手に取りました。
    『私が50分の円盤や90分の舞台で描きたかった全てが入っている。』

    5つの短編集。最初は中学生の由井の恋愛から。各物語の主人公が変わりながらも、繋がりのある一つの物語となっています。

    タイトル通り、どんな幸せな人生を歩んでいても、1ミリも後悔がない人なんていない。
    どの話も切ないけれど、一気読みされられましたし、読後の余韻はとてもよかった。特に3つ目の潮時が1番刺さりました。

    また、大きな後悔にぶつかっても、それだけが自分の全てではない事を感じられるような生き方をしたいと前向きな力を頂いた。

    R-18文学ということで、そういう描写もあることや

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    2026年08月20日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    『姉ちゃん』青山美智子
    有名俳優になった"姉ちゃん"との話。青山美智子さんらしい言葉と、優しい雰囲気が素敵な話。
    「あの頃の私を知っていて、愛してくれた人って、すごく特別なポジションなんだよね。」

    『三月なんて前世』一木けい
    「人生をあらすじにされるって厭なものだね」
    元カレが、自分をきっかけに米粉パン職人になったことを知る。自分との出会いをプラスの経験に変えられるの嫌だなと思った。出会わなければ良かったと思われている方がいい。いい経験にするなよ。

    『すべてはカーテンの中』町田そのこ
    「恋人って、カーテンの中の関係なんだよね。」
    本当にそうだと思う。周りは好きなように解

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    2026年08月16日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    現在進行形のアチアチな恋愛ではなくすでに鎮火され、思い出(黒歴史)BOXに納めされているような。そんな感じ。

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    2026年08月13日
  • 結論それなの、愛

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    知らない世界を体験できておもしろかったです。
    異国の描写がものすごく鮮明だと思って検索してみたら作者さん、9年間バンコクに住んでいたと。以前読んだ「悪と無垢」でもバンコクが出てきたような気がして、それでかぁと納得です。

    一章と二章はすらすら読めたのですが、三章の独白が長すぎて興味を失い飛ばし読み。
    マリのその後が知れたのはうれしかったのですが、最後の再会は蛇足感がありました。

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    2026年08月02日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    「西国疾走少女」
    「ドライブスルーに行きたい」
    「潮時」
    「穴底の部屋」
    「千波万波」

    5話収録の連作短編集。

    タイトルから刺さる。

    人生は選択の連続で、選ばなかった道をふと脳裏に思い描く事がある。

    運命をほぼ信じない私でも、あの瞬間のタイミングが人生を変えたと感じる出来事がいくつもあった。

    その感覚が、物語の登場人物達と重なり、胸の奥にしまい込んでいた記憶の箱が開いた。

    愛と悪意、瑞々しさとヒリヒリする痛み。
    相反する感情が絶妙な均衡で描かれ物語世界に没入した。

    後悔を抱えながらも日々は続く。
    そしてラスト一行が堪らなく切ない。

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    2026年07月29日
  • 彼女たちが隠したかったこと

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    私は小さな嘘をつくのが得意な人間だと自負している。

    生まれてこの方、異性関係に困ったことがない。

    なんの自慢だ?と思うかもしれないが、
    私は人の欲しい言葉を嗅ぎ取って吐ける人間だ。
    それゆえ、異性が欲しがるような、それが私の感情と違っていていた小さな嘘だとしても言葉でも、平気で口にすることができた。

    そうやって「いい女」を構築できる。

    嘘は実に都合がいい。
    上手くつけばつくほど、自分にとって都合がよくなるしそれがあたかも本当だった気さえする。
    誰が傷ついたとしても、私の嘘は結果として本当になったのだと言えてしまうような。
    そんなものが「嘘」だと思う。

    本作「彼女たちが隠したかったこと

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    2026年07月19日
  • 彼女たちが隠したかったこと

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    ネタバレ

    私がついた嘘・誰かに嘘をつかれた経験
    それに対して腹立たしかったり
    仕方の無い嘘だったなとか感情があったけれど

    もしかしたら私は嘘をついたことも
    誰かに嘘をつかれたことも、体験したことも
    無いのかもしれないって錯覚する。

    浩司さんの本心も彼女の本心も
    私には上手く見抜けなかったし
    彼ら自身もわかっていないのかもしれないし
    深く追求することがとても怖い…!

    自分が囚われて決めつけていた価値観を
    別の視点からも教えてくれて
    〜するべき!を少し変えてくれて嬉しかったな

    私も、全く話の通じない人が身内にいて
    それを文章でも 話が通じない人だ と
    他者に理解してもらえてる(?)というか

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    2026年07月02日
  • 9月9日9時9分

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    ネタバレ

    一木けいさんの小説が好きです。
    重たいテーマが多いけど、身体の中を素手で探られているような辛さの中に、どうしようもなく震える感情が確かにあって、そこを希望にして主人公も、その周りの人物も成長している。

    主人公の蓮が好きになった人。それはDVが原因で別れた姉の元旦那の弟だった。

    テーマはDVと重い。姉の傷は読んでいて痛い。何なら蓮と彼の恋愛を執拗なまでに監視したりもする。あの人の弟だから同じではないかと。あの家族には関わってもらいたくないと……。でも、蓮にそれを分かれだなんて、少々厳しすぎるようにも見える。姉の辛さはもちろん分かるのだけど。

    交換したハチマキが、どれだけ嬉しいか。胸が熱くな

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    2026年05月26日
  • 結論それなの、愛

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    バンコクのあの濃厚な風、匂い、鮮やかな色や神様と共に、、、みたいな特有の雰囲気を思い出して懐かしく思った。
    タイに住んだことがある人なら、いろいろな場所や食事も出てくるし、懐かしく思い出すところがあるんじゃないかな?

    内容的には海外赴任の夫に帯同する駐在妻が不自由な生活なく満たされてるかと思いきや、、、そうでもないんだよ。的な話で。
    グイグイ引き込まれてあっという間に読み終えた。
    なんせ妻は働くことができないのよね。海外なのに狭い日本人社会があって、周りを気にして生きなきゃならない。
    時間が有り余る妻の生活をよくリサーチされていると思ったし、これから駐在妻される方、したことある方は特に面白く

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    2026年05月26日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    人との出会いだけでなく、行動や言動、総じて人生において後悔は必ずある
    それを思い出す時っていつだろう
    生活がうまくいっていない時?人恋しい時?ベッドの中で眠れない夜を過ごす時?
    あの時こうしていれば、こう言っていたら、少しは人生変わっていたのかな…そんな思いと、その後悔の積み重ねが今の自分を形成して生きている

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    2026年05月23日
  • 嵐の中で踊れ

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    嵐による物理的な人間生活の滞留と嵐と凪を行き来する人間の心理描写が上手く対比されていて、人間関係や鬱屈が描かれつつもありよかった。

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    2026年05月20日
  • 嵐の中で踊れ

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    心理描写が多いので、ダレてしまう時もあったが楽しく読めた。
    各々の主観で見た悲劇も、側から見たりロングスパンでみたら喜劇だというのはなるほどと思った。
    何か悪いことが起きた時に思い出したい。
    格好悪いこともそんなに格好悪く無いんじゃないかというフレーズもグッときた。

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    2026年05月05日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    椎名林檎さんが帯の推薦文を書いていると聞いて読んだ。
    桐原の視点が最後に来なかったのも、一つの心残りなのかなと思った。

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    2026年04月27日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    日本にも神はいると感じた。
    どんな?
    青春。

    人には、人生を帰るような経験がある。しかもそれは、ほんの一瞬の出来事だったりする。青春の1ページ。それは、その後の人生を決める指針であり神でもある。

    私の人生に影響を与えたあなたたちも、誰かの影響を受けて存在するんだな、と。

    私も誰かの人生に影響してるのかな、だとすると人生は素敵だな。

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    2026年04月26日
  • 全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)

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    読んで、同じように怯えて、憎んで生きた記憶が生々しく蘇った。殴られた痛みや口に広がる血の味、狂気的なあの目、そして強く強く愛されているという実感。父のせいで、わたしは大きな矛盾と共に人生を生きるはめになった。
    解説にて著者自身の経験を基に書かれた話と知る。そうだろうなと思う。
    一木けいさん、この本を書いてくれてありがとう。

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    2026年04月22日
  • 1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)

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    桐原みたいな男の子を好きだったこと思い出した。

    話しかける前に覚悟するのも、会話を脳内シュミレーションするのも、相手の名字+自分の名前で結婚を想像するのも、やるよねー。小中学生くらいの自分を見てるみたいで恥ずかしかった。

    『ミステリアスだから惹かれるのか、好きだから謎めいて感じたのか今となってはわからない。』←わかる

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    2026年03月23日