【感想・ネタバレ】全部ゆるせたらいいのに(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

夫は毎晩のように泥酔する。一歳の娘がいるのに、なぜ育児にも自分の健康にも無頓着でいられるのだろう。ふと、夫に父の姿が重なり不安で叫びそうになる。酒に溺れ家庭を壊した父だった。夫は、わたしたちはまだ、立ち直れるだろうか――。家族だから愛しく、家族だから苦しい。それでもわたしが夫に、母が父に、父が人生に捨てきれなかった希望。すべての家族に捧ぐ、切実なる長編小説。(解説・桜木紫乃)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

タイトルがまず刺さりました。
日頃ほんとうにそう思います。
何もかも許せたら、自分だって相手だってもっとよく過ごせるはずなのに。
共感する部分が多くてしんどいながらも引き込まれて読み終わりました。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めていくうちに、タイトルの意味が深く染みてきた。物語の中にきれいごとは一切なく、読み終わってからしばらくは暗い気持ちが拭えなかった。
主人公に影を落としているのは、父親が原因だけではない。家族だからと無遠慮かつ無自覚に人を傷つける祖母、母の存在も心が痛んだ。
でも読んでよかった。何度読んでも苦しくなるだろうと思うけど、また何回も読んでしまう気がする。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

みかける度に気になっていて、今だなと思って手に取りました。
『父がわたしを罵倒したり殴ったりしたのは、わたしのことが憎いからではなく、病気だったからなのだ。』
アルコール依存性の父を持ち、幼少期から苦しみ続け、夫もアルコール依存性になってしまいそうな日々。これほどの境遇に置かれても、父の死に対して、家族の形に対して、もっと違った道があったのかもしれないと後悔する。するんだろうか。全部ゆるせていたら、ざくろの木を見て穏やかに話すことも、ポケットの中で繋がれた手もなかったかもしれない。それでも、後悔するんだろうか。
全部ゆるせたらいいのに。シンプルな言葉だけど、難しいな。ゆるさない選択をしなくちゃいけないときがあるんだろうな。

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2023年05月07日

Posted by ブクログ

一木けい『全部ゆるせたらいいのに』新潮文庫。

読んでいて、昔懐かしいささやかな家庭の描写に喜びを感じる一方で、切なさと悲しさで心が痛くなるような小説だった。

一種のアル中小説と言っても良いだろう。

酒で憂さを晴らすとか、酒は百薬の長とか、適度な酒ならとか都合の良いことを言うが、酒は一滴でも身体にも、精神衛生にも良くない。本書に描かれている通り、酒は家庭崩壊の原因にもなる。どうして法律で禁止されないのか不思議でならない。

毎晩のように泥酔する夫の宇太郎に自身の父親の姿を重ね合わせ、不安に押し潰されそうになりながらも、何とか家庭にすがる千映。

娘の恵が産まれてから、より一層、仕事に力を入れる夫の宇太郎だったが、その反動なのか日に日に酒量が増え、泥酔し、物を無くしたり、警察の世話になったりと不安を募らせる千映。

千映の父親がアルコール中毒だった。大学院に通っていた時に母親と知り合った父親は子供が出来ると、バイト生活から一転、大学院を辞めて、名の知れた企業の正社員になる。その反動で、酒量が増し、泥酔したり、暴力を奮ったりと家庭崩壊の危機にあった。

宇太郎や千映の父親が酒に溺れる気持ちも解らないではない。自分も会社で仕事が忙しく、毎日のように深夜残業が続き、酒を飲んでいた時期がある。深夜に仕事を終え、飲みに行き、飲み屋から会社に出勤したこともある。記憶を失ったり、物を無くしたり、翌日は起きれなかったりということもあった。あのまま飲み続けていたら、今の人生は無かったかも知れない。酒を止めて10年になる。酒を止めてから、身体も心も楽になった。

本体価格590円
★★★★★

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2023年04月04日

Posted by ブクログ

良かれと思って与えた愛の形が人を苦しめることってあるんだなって、そんなことを考えながら読みました。それぞれの立場に立てば理解できても、許せないし、でも諦められないし。誰かと生きていく難しいなって思いました。家族ってある種の呪い。幸せであろうと不幸であろうと、離れようとしてもなかなか離れられなくて、嫌いにはなりきれなくて、恐怖や不信感に支配されていても、父親だから…夫だから…っていうところに着地する。でもそれは悪くない。
ただ、当たり前のことだけど暴力や暴言で人を支配しようとするのは弱い人のやることだと思った。はけぐちがなかったのかもしれない、追い込まれて、逃げられずにいたのかも知れたない。でもそれを守るべきはずの家族に向けて良くないやり方で消化させようとするのは悪だと思う。愛は対話、愛は信頼、愛はもろくて美しいからこそ尊い。千映のこれから先の人生が、囚われずあたたかな人生であることを願った作品でした。

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

なかなか興味深い題材で、感情移入しやすかった。また読み返したい。アル中の父を持つ女性の話。私の父もお酒をかなり飲む人だけど、ここまでではないし、暴力、警察沙汰があるわけではなく飲みすぎて病気になったりお金がすぐなくなっちゃうくらいだけど、アル中って本当に怖いなってことを再認識しました。
すべての章に、愛という文字が含まれていて、そこもなんとなく好きなところ。
愛について、考えさせられました。勝手にしろって突き放せたら楽かもしれない、それでもあなたが好きだとゆるせたら楽かもしれない。だけどどっちにも振り切ることができない辛さ、不安定さ、やるせなさ。勝手に期待してそれを裏切られて、失望して、期待することをやめようとしてるつもりなのに結局は期待してしまってまた裏切られての繰り返しの負のスパイラル。そんな自分にも嫌気がさしてしまう。
お酒が入っていない時の父、愛してくれた父、自分のためになにかしてくれた父、撫でてくれた父。
殴ってきた父、汚い言葉で罵ってきた父、昨日と今日で言ってることが矛盾する父。
全部同じ人間なのに、全然違う。いいところがたくさんあるから期待してしまう、嫌なところが沢山あるから捨ててしまいたい。この矛盾が苦しいね。

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2025年08月12日

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主人公である千映の父親。
孤独、理不尽などの、生きるために折り合わなければならない「現実」の鋭利な角をやり過ごす為にアルコールを用いる人。
愛するものを作らなければ、生活を支える必要がなければ、ひっそり生きていけたかもしれないのに。

「この本が作者の経験に基づいて書かれてある」と解説にあった。

このお父様の気持ちが、我がことのように感じられ、慄然とせざるを得ない。

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2025年05月02日

Posted by ブクログ

主人公がアル中の父や、その予備軍のような夫に振り回されている場面は、なぜ「全部ゆるせたらいいのに」なの?と感じてしまうほど。けれども、愛とは信頼、信頼は積み重ねるものでしょ、と実感している人こそ知らないうちに雁字搦めになってないだろうか?と問われる。コントロールできないものを手放す勇気がほしい。

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2025年03月03日

Posted by ブクログ

アルコールにまつわる苦しい家族の物語が描かれています
千映は毎晩のように泥酔する夫・宇太郎に対して強い怒りと絶望を感じている…とよくある夫婦ものと思って読んでいたら、父と娘の話になっていく
3、愛で選んできたはずだったはもう凄絶です
1、愛に絶望してはいけないで千映がどうして夫に対して激しい感情を抱いていたのかという答えが書かれています
読んでる最中ずっと苦しくてたまらなかった
総ページは240ページと少なめですが、中身はかなり重くて濃い
『全部ゆるせたらいいのに』という千映の祈りはただひたすらに悲しい
ラストは未来への希望を感じられて良かった

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2025年02月09日

Posted by ブクログ

全部許せることはないと思うんです。

アルコール依存症の父親と娘の長く、壮絶な戦い。娘は、夫のアルコールへの依存にも悩み始める。
娘は幼児の頃から 暴言と暴力と理不尽な要求に耐えながら成長していく。働き始めても、一人暮らしを始めても 家族からの呪縛は解けない。
父親を説得して病院へ連れて行くが 移動中でさえ飲み続ける。
彼女は、許せない父親をなぜここまで治そうとできるのか。酒に溺れる前の幸福な時間への執着なのか。たぶんどこかに残る愛情なのかとは思う。
家族だった義務感である方が、生きやすいだろうな。
無理難題を突きつけ愛情を確認する試し行動をとる大人もいる。対応を誤るとより深刻になる。
前作の「恩にも時効があっていい」それで良いのではと思う。

一木さん、好きだわ。

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2024年04月19日

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重度のアルコール依存症の父親をもつ千映。
そして夫にも酒への執着が見られる…

他人から見て、千映が置かれてる状況を考えたら、ゆるすなんて不可能だと思う。だけどそこで「全部ゆるせたらいいのに」と思うのは家族だから、愛がある(あった)からであって…なんとももどかしくて、切ない気持ちになる小説だった。自分の努力でどうにもならないことと向き合うのは、難しいよなあ…。幼い頃、父からたしかに全力で愛されていたのに、本人はそれを覚えていないのも、悲しかったな。
宇太郎と千映の物語だと思っていたら、千映と父親の壮絶な人生の物語だった。
切なく重いけど、目が離せない展開に夢中になって読んだ。

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2023年09月05日

Posted by ブクログ

余韻…真ん中ぐらいからぐわっとノンストップで読んだんだけど感情移入してしまって今もくるしい ネタバレしないようにするとなんも書けない

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2023年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうして主人公はこんなにも夫の飲酒へ過敏になっているのだろう?と匂わせながら次章では父親目線や自分の幼少期の目線で話が進んでいく。
2人のボタンの掛け違い、或いは掛け違いに気付いていてもどうしようもないことへの切なさが読んでいて苦しかった。確かに、愛はあった。選択したことのひとつひとつ、気持ちの弱さや脆さが積み重なり心が壊れていく、家族が壊れていく。
最後まで宇太郎目線で話が進むことはなかったから、主人公が一番大切な人を信じることに気付いたラスト、宇太郎が、今の家族が、どうなっていくかは千映のこれからの"ゆるす"形なのだと思う。
ゆるすことは、酒を許すことではない。
酒を許すことは、"あきらめ"。
あきらめと、ゆるすは似たようで全く違う。
ゆるすことは、寄り添うこと。ひとりの人間として彼の弱さもみとめること。プレッシャーを背負う彼の逃げ場をつくること。それが酒ではないように一緒に考えてあげられること。

自分にも言い聞かせようと思う。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

愛ってなんなのか。
家族ってなんなのか。
他人から見たら異常なものでも、本人からすると普通なのか。
見たいものを見たいようにしか見ていないからなのか。
愛、家族にはどうして人をこんなに執着させるのだろう。

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2023年04月20日

Posted by ブクログ

アルコール中毒、のさまをまざまざと見せてもらい、自分もそうでないか、家族に迷惑かけてないか、不安にさせられた。襟を正していこう。

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2023年04月19日

Posted by ブクログ

アルコールに弱い両親の家庭に育ち、アルコールに弱い夫と家庭を気づいたので、お酒を飲むことは年に数回あるかないか。なのでこの主人公の家庭環境は想像つかないが、感情移入はしやすかった。誰もが愛を持っていて、愛のために生きてたのにと思うと切ない。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

苦しい。苦しすぎる。言い気分をしない読者もいるかもしれないけど、これ現実。依存症は脳を壊す。元夫はギャンブル依存症だった。だから信用を失って絶望しながらも簡単に手放せない辛さはひしひしと伝わってきてしまう。響きすぎて苦しい。

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2025年06月22日

Posted by ブクログ

主人公の千映は
夫の宇太郎と一歳の娘の恵と三人暮し
宇太郎は毎日のように泥酔して帰宅する
宇太郎とアルコール中毒の父と重なる

タイトルから複雑な感情と切なさを醸し出している

どうしようもない父
愛されたい
自分も父を愛したい
たまに見せる父の優しさ
でも、、、

自分の生まれながらある家族と
分が作る家族の物語

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2024年06月23日

Posted by ブクログ

親子とアルコール依存症の話だった。タイトルが身に染みる内容。
父のことがあってもなくてもあの旦那の調子だと辟易するのも分かるけど過去はずっと着いて回るなと思う。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

アルコール依存症の父のもと育った千映。
自分の夫もまた、アルコールに溺れようとしている。
夫に父の姿が重なり、『ああなっては欲しくない、娘の恵に自分と同じ道は歩ませたくない』と神経をすり減らす日々を過ごしている。

『全部ゆるせたらいいのに』とは、つまり、ゆるすことができない部分があるということだ。
全部ゆるすことができたら楽になることは理解しているけれど、ゆるすことができない。
許すは、何かを行うことを認めること。
赦すは、既に行った罪や過ちを責めないこと。
平仮名で表すことでそのどちらの意味も含有しているのだとすると、過去も未来もひっくるめてあなたの行為をゆるしたい、ということなのかな?
諦めとはまた違うんだろうし、なんだか難しい。
私が千映と同じ環境に育ち、同じ境遇に今立っているとしたら、絶対ゆるせないけどなぁ。
そもそも、ゆるせたらいいのに、とも思えるだろうか。

気力がないと読めない作品かもしれない。

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

アルコール依存症の父親。
娘の千映。
それから千映の夫と娘。
家族の葛藤の物語でした。

アルコール依存症の父親
仕事の付合いやストレスで飲酒が増える夫。
そんな彼らを
許す? 諦める? 認める? 理解る?
どれも簡単には出来ないのではないだろうか。
アルコールでの家庭の崩壊、夫婦間の危機
読んでいて、どちらも恐ろしく気持ちが沈んだ。

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

なにより、アルコール依存というのが
いかに恐ろしいものかが思い知った。
その人の人生、周りの人も含め
狂わされてしまう。完治できた人間はいるのか
と思うほど、悪循環で呪いのような病気

主人公の背負ってきた苦労、
幼少期から父にされてきた事を考えると

泥酔し家庭に影響するほどの
目の前の旦那に対し
信じる、ことが当たり前のように
できないのは、仕方ないよな
難しいよな、と思う

そんな彼女から
許す、諦めることが
いかに難しいかを教えてもらった

お酒で狂うまでの
千映と旦那と子供の生活

千映が幼少期の頃の父と母の生活
お話がそれぞれあって

どちらも心がポカポカするほど、暖かく幸せな
家庭があった。
当たり前のように流れていく生活が
いかに幸せか、と思わされるぐらい
描写がすごく素敵で、頭で想像しやすく心地良い時間でした

そこからのアルコールで
一変してしまう家族達を見ていくのが心苦しく

なにより
どんな父親でも、その父に人生を狂わされようとも
心配があって、それを捨てようと前を向いても向ききれず
どこかで父の光を期待をしてしまうような
どうしようもない愛があり、
家族、ってこういう事だよなと
改めて考えさせられた

私ならもう縁を切る。と
縁を切ってどうか幸せになって、と願っていたけど

それでも父に対して、
ごめんね、と悔いを残す千映の心に
感動しました。

想いが溢れまとまりませんが

当たり前だと思っていた事が他人にとっては
異常だと思われてしまうことがある 

当たり前だと思っていた事が
他人にとっては幸せに思われることがある

他人と比べるのではなく、
自分の世界にある目の前の幸せにいかに気付けて、
それを大切に味わえるか


後悔を残しながらも、それに気付き前を向く
千映を見送ることができて良かった

わたしもそうして生きたい





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2023年04月25日

Posted by ブクログ

「許す」ことができれば、
と思うことは、日常的によくある。

でもなかなか譲れず、
相手を非難してしまうことが多い。

しかもそれを受け入れてもらえなかったら、
もっと「許せない」気持ちになる。

全部許せたら、どんなことになるのか、
考えながら読み進めました。

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2023年04月09日

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