一木けいのレビュー一覧
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初めて読む作家さん。文章が、素人の域を出ていなくて、少しびっくりし、戸惑いながら読んだ。でも、確かに、心を動かされるものがあった。話題になったのも頷けた。力がある1冊だった。
幼い頃から親に虐待を受け、愛着障害を持つ女の子の物語。合唱コンクールの練習に励む高校生四人が主な登場人物。
愛着障害を持つ女の子は、幼い頃、自分を施設から引き取ってくれた育ての親に、試し行動を繰り返し困らせた。高校生になって、随分と落ち着いたとはいえ、クラスメイトへの態度もぶっきらぼうだ。人からよく思われようなんていう気持ちは皆無と思える行動をとる。
この物語を読んで1つ強く思ったことがある。私も、この女の -
Posted by ブクログ
アルコール依存症の父のもと育った千映。
自分の夫もまた、アルコールに溺れようとしている。
夫に父の姿が重なり、『ああなっては欲しくない、娘の恵に自分と同じ道は歩ませたくない』と神経をすり減らす日々を過ごしている。
『全部ゆるせたらいいのに』とは、つまり、ゆるすことができない部分があるということだ。
全部ゆるすことができたら楽になることは理解しているけれど、ゆるすことができない。
許すは、何かを行うことを認めること。
赦すは、既に行った罪や過ちを責めないこと。
平仮名で表すことでそのどちらの意味も含有しているのだとすると、過去も未来もひっくるめてあなたの行為をゆるしたい、ということなのかな?
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「誰も彼も、見たいものだけ見て、信じたいものだけ信じるよね。この世界にあるのは、そんなきれいなものばっかりじゃないのに。ー」(P.154)
「誰かを傷つけないために言わないことで、別の誰かが傷ついたら?ただ黙っとくのがほんとうに、いいことだと涼ちゃんは思うの?ー」(P.155)
「それで、その人のすべてを、わたしの中の引き出しに分けることにしたの。たしかに大事にしてもらった。愛をもらった。守ってもらった。つらいときに優しくしてくれた。情に厚くて、セクシーで、すごく魅力的な人。だけど、そのよい方ばかりに目を向けると、つらくなっちゃうのよ。そんな人に対してこんなことを思う自分がろくでなしに思えて。 -
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なにより、アルコール依存というのが
いかに恐ろしいものかが思い知った。
その人の人生、周りの人も含め
狂わされてしまう。完治できた人間はいるのか
と思うほど、悪循環で呪いのような病気
主人公の背負ってきた苦労、
幼少期から父にされてきた事を考えると
泥酔し家庭に影響するほどの
目の前の旦那に対し
信じる、ことが当たり前のように
できないのは、仕方ないよな
難しいよな、と思う
そんな彼女から
許す、諦めることが
いかに難しいかを教えてもらった
お酒で狂うまでの
千映と旦那と子供の生活
と
千映が幼少期の頃の父と母の生活
お話がそれぞれあって
どちらも心がポカポカするほど、暖かく幸せな
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Posted by ブクログ
言葉って、口にした瞬間思っていたことと微妙にずれちゃってるの。
ああこんなこと言いたかったんじゃないのにって、天を仰ぎたくなる。
特にすっごく疲れてるとき。
なんでわたしだけがこんな目にって思っちゃうようなときはほんと、ダメ。
そういうときって、ろくなこと放出しない。
自分がつらいときこそ、他人の苦しみに鈍感にならないで、手を差し伸べられるような人間になれたらなあっていつも思うわ。
そこまで到達できなくても、せめて自分を保てたらいいのに。
救うっていうのは、救われたい人がいてはじめて成立する行為じゃないの?
誰かを傷つけないために言わないことで、別の誰かが傷ついたら?
ただ黙っとくのがほん -
Posted by ブクログ
ネタバレ初投稿。アウトプットする意識で本を読むと、内容の背景とかが自分なりに深読みできてよかった。テーマは無条件の愛。しかも血縁関係がないとなるとどこまで相手のことを愛で包み込めるのか?そんな問いかけを感じた。そう思うと夫婦って血は繋がってないんだよな〜とか色々思った。
失って分かる存在ってよく言葉にされるけど、最後はまさにそれ。後悔しないように生きないとね。
それにしても冬香先生の人生の達観具合が半端ない!「追いつめてくる人は、恐怖の中で生きている」「すでにその人は恐怖のどん底にいる。だから妄想に支配されて苦しんでいる」…思い当たるフシがあります。