【感想・ネタバレ】彼女がそれも愛と呼ぶならのレビュー

あらすじ

美容好きの両性愛者、頼りがいのある料理人、博識な大学院生。シングルマザーの伊麻
は三人の恋人と暮らしている。娘の千夏は、高校で人生初の彼氏ができるが、家庭事情を
隠していた。一方、伊麻の友人の絹香は、伊麻を参考に不倫を考え始める。自由恋愛に生き
る女性と、その周囲。正しい恋路を外れた先にあるのは――。価値観を揺さぶる不純文学。

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Posted by ブクログ

圧倒的にマジョリティが正しいという風潮が残る日本で、それの正反対を行くような家族のお話。伏線もしっかり貼られているし、途中で驚きもあるし、何よりそれぞれのキャラクターがものすごく個性的で読んでいて脳内ドラマが炸裂していた。絹香さんのお話も本当に素敵だった。読書中、めちゃくちゃ絹香さんを応援してしまった。

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

 文庫版の〔作品紹介・あらすじ〕には、以下の文がありました。

   「価値観を揺さぶる不純文学。」

 アハハハハ。。。ついつい笑ってしまいました。

 主人公、挿絵画家の水野 伊麻(みずの いま)さん(41歳)はシングルマザーで、3人の恋人がいます。千夏(ちなつ)ちゃんという高校1年生の娘ちゃんもいます。
 
 世の中には、いろいろな価値観を持っている人がいます。自分の価値観と異なる言動を行う人を嫌悪したり批判したり差別したりするのも、その人の価値観です。
 それでも、日々を過ごしていくうちに思ってもみなかったことが起こるのが人生というものです(と思います)。

 何が普通で何が異常か?
 何が純粋で何が不純か?
 「理解不能!」っていう人は、正しいのか無知なのか?
そんなことを考えさせてくれる小説です。。

 わたしには(恋愛において)理性を超えて行動してしまうような熱情・激情は無い(と思っている)のですが、登場人物が行うことについては、周囲のリアクション(時にサンクション)を受けとめる覚悟があるのなら、何(たぶん意思よりも衝動?)をしても良いのではないのかしら? と思っています(現在のところは)。
 切羽詰まって、「死ぃぬぅ~るぅ~、覚ぅ悟ぉがぁ~・・」となるよりかは、陰口なんぞどこ吹く風と、飄々と生きていて欲しいと思います。。
(作品登場人物の伊麻さんなどの言動や事象に対しての感想です。)

 本作を読み始めた最初のころ、わたしが思っていることを、伊麻さんの恋人のひとり、空久保 亜夫(そらくぼ あお)さん(36歳)が言ってくれていました。
「二人の関係は、その二人だけの特別なものなんだよ。標準とされる枠を大きくはみ出して結ばれる恋だってある。それを変とか本物の愛じゃないとか遊びとか言う人は、超幼稚だよ。」

 さあ、みなさまは、この作品を読み切ったあとで、亜夫さんの言葉を肯定するでしょうか否定するでしょうか?
 この作品は、ご自身の(恋愛小説に対する価値観の)試金石と言えるかもしれません。

   あなたは、これも愛とよびますか?

 (TVドラマになっていたようですので、機会があれば観てみたいです♡)

〔作品紹介・あらすじ〕(菊版)
 ママには三人の恋人がいる――。
ママの愛を、世間は「過ち」と呼ぶのかもしれない。
正解がないから――恋は楽しいのか、つらいのか? 心揺さぶる長編恋愛小説。
 高校生の千夏には秘密がある。それは、家に父親はいないのに、母親の伊麻とその3人の恋人たちと暮らしていること。美容オタクでバイセクシャルの亜夫、イタリアンのシェフでいつも落ち着いている到、そして、最近新しく家にやって来た博識な大学院生・氷雨。千夏は三人のことが大好きだけど、複雑な家庭事情を友人にも明かせずにいた。そんな秘密を持つから教室でも目立たないようにしていたのに、ある日クラスで一番の人気者から告白されて――。同じ頃、伊麻は高校時代の友人絹香と再会していた。子供を産んでも恋愛を楽しむ伊麻の姿を見て、絹香はある決心を固める。

〔作品紹介・あらすじ〕(文庫版)
 美容好きの両性愛者、頼りがいのある料理人、博識な大学院生。シングルマザーの伊麻は三人の恋人と暮らしている。娘の千夏は、高校で人生初の彼氏ができるが、家庭事情を隠していた。一方、伊麻の友人の絹香は、伊麻を参考に不倫を考え始める。自由恋愛に生きる女性と、その周囲。正しい恋路を外れた先にあるのは---。価値観を揺さぶる不純文学。

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

キモいシーンがあるけど、全体的には面白かった。
学生向けではないかも。
でも、いろいろな人がいると知るのは悪くない。
同じことをするにも、相手によって全く違うのだ。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

男女の関係に言葉をつけようとすると苦しくなったりするのだろう。
自分に何か明確なものがあるとそんな事も気にならないし、憧れる。
「2人の関係」について深く考えたくなる物語だった。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

文庫本としてはなかなかの長編小説だったが、するすると読めてしまったし、寝る前の読書時間が楽しみになる本だった。

登場人物達が皆魅力的で愛おしい。
誰しも自由でありたいと願っているであろうが、自由だから魅力的な訳ではない。
その自由を得るために、常に自問したり他者を思いやる想像力を働かせたりしながら戦う人が魅力的なのだと思う。

目盛りが合う、合わない、合わせる、合わせられない。
それが心地良いものか、そうでは無いのか。

相性というものを言語化するのは難しいけれど、こういった捉え方があるのかと納得した。

愛と嫉妬と執着、これらは必ずしもセットなのか?

「同担拒否じゃない愛は軽い」というストレートな作中のセリフに、絶賛推し活中の私はどこか嗜められたような、背中を押されたような、肯定されたような、否定されたような、安心させてもらったようでいて、ばっさり区切られたような気持ちになった。


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2025年08月06日

Posted by ブクログ

感想を書くのがとても難しい一冊。
内容そのものもそうだけど、「誰の視点に立って語るのか」で、まるで印象が変わってしまう。

この物語には、いくつもの“愛の形”が描かれている。

恋人が3人いる伊麻。
その伊麻と娘の千夏、そして恋人たち(氷雨、到、亜夫)が、ひとつ屋根の下で暮らしている。

一方で千夏は、初めてできた彼氏からの束縛や性的な要求に苦しみながらも、誰にも打ち明けられない。

絹香は、夫の9年に及ぶ不倫を知りながら、自身もまた別の恋に落ちていく。

相手を束縛せずにいられない太呂。
妻を見下し、不倫を正当化する篠木。

誰を軸に感想を書いても、どこかブーメランみたいに自分へ返ってくる。
それが、この作品のしんどさでもあり、面白さでもあるのだと思う。

人は、自分に与えられた状況を正当化しながら生きている。
それを責めきれないのは、きっと誰だって、そうやって自分を守りながら生きているから。

年齢を重ねるほど、経験値が増えるほど、
「理解できない」が減って、
「まあ、そういうこともあるよね」が増えていく。

それが優しさになることもあれば、
諦めになることもある。

伊麻の生き方も、
絹香の選択も、
千夏の諦めも、

どこか少しずつ“身に覚え”があるのが苦しい。
面白いとか、面白くないとか、そんな単純な感想では片づけられない。
まるで、自分の過去を静かに引っ張り出されるような読書。

「ああ、いろいろあったなぁ」
そして、
「これからも、きっといろいろあるんだろうなぁ」
…そんな一冊。

とは言えね、壊れた感情は努力では戻らない。

今年の14冊目

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

3人のイケメンの恋人と同居する母。高校生になった千夏自身は初めての恋人との距離感に迷う。それを親友にも相談できず。

3分の2くらいまでは傑作だと思ってたんだけどなぁ。千夏の告白の場面もないし、氷雨の決断もよくわからない。絹香と針生もまたしかり。一番?なのは太呂。行動が最初から最後まで意味不明。雑すぎやしないか。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

ドラマがとても良かったので、原作も気になり読んでみることに。千夏ちゃんと太呂くんの関係は幼さも手伝い痛々しかった。太呂くんには適切なケアがあってほしいよ。千夏ちゃんもかなり傷ついていて切ないね。子どもが苦しんでいるのは悲しい。亜生くんの明るさは助かるけど紙一重でもあって(笑)いい子であることは間違いないんだけどね。到さんかっこいーな。氷雨くんの余裕のなさは若さゆえもあるんだろうけどそもそも伊麻さんとはあまりにも目盛が違いすぎたんだろうね。それを知るためにも交際した意味はあったんだろうな。無駄なことなんてない、って思ってほしい。ディベートのように愛や恋や嫉妬について話し合うシーンはおもしろかった。いろんな人の考え方を見られれのは楽しい。
絹香さんは針生さんのところに行ってほんとうにしあわせになれるのか?なってほしいけど、難しそうだよね。夫のことはどうでもいいけど娘のことはわりと放置でドラマのほうがよかったな…と思う。しあわせになってほしいよ。
全体的にドラマのほうが各キャラクターの掘り下げが深くて話もスムーズだったなーと思いました。テーマとかは好きなんですけど。ボリュームがあると思ったけどわりとさらっと読めました。

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2025年11月25日

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