三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女性人気作家が、様々な分野で活躍する女性たちを取材・インタヴューした一冊であります。
靴職人・染織家・活版技師・女流義太夫三味線・漫画アシスタント・フラワーデザイナー.....15の職業に携はる16名の女性が登場します。
三浦しをんさんは、自分の興味のある仕事の内幕を聞き、「ふむふむ」と相槌を打ち納得する事が目的でこのタイトルとしたさうです。
なぜ女性か。作者によると、自分自身が女なので、他の女性はどんなんかなと、好奇心を満足させる為だとか。まあ商業的にもその方が良いのでせうね。これが男ばかりのインタヴュー集だつたら、面白さは半減と想像されます。
かかる事をいふと、お前も下劣なマスコミと同じだなあと思はれるでせう。半分さうですが。
何しろ今だに男性社会であります。例へば「女性初の〇〇が誕生しました」なんてのがニュウスになる間はダメだね、なんて意見をよく聞きます。
まあ余計な事はよろしい。本書を読むのに何も鯱張ることはありません。わたくしが気になつた「お仕事」.....あ、サブタイトルに「おしえて、お仕事!」とありましたので、それを踏襲しただけで、本来わたくしは仕事に「お」を付けません。芸能人なんかは自分の事なのに「今からお仕事でーす」などと、自らを尊敬したりしますが。「お」を付ければ丁寧だと思つてゐるのか。
話は逸れますが、外国の人の中には、「〇〇さん」といふ呼称を敬称ではなく単なる丁寧言葉だと思つてゐる人が多いですな。だから自分の事を「ハイ、わたしはマイケルさんです」なんてね。
丁寧といへば、更に話は逸れますが、元卓球世界女王の丁寧選手の最近の調子が気になるところです。佐藤瞳選手に連敗を許したり、伊藤美誠選手にはラブゲームを含む完敗を喫したり。以前の彼女には見られなかつた光景でした。
話が逸れ過ぎましたか。わたくしが気になつた「お仕事」の話でした。
例へばサントリー武蔵野ビール工場の真野さん。エンジニアとして入社したのに、商品開発に回されてしまつたさうです。しかし優秀な人は何処へ行つても優秀ですな。テイスティングの事を「官能検査」といふさうで、そのネイミングに三浦さんは喜んでゐました。真野さんはビールの味に関して、銘柄の違ひは勿論、同じ銘柄でも製造工場の相違まで分かるさうです。「仕事だから」と、当然のやうな顔をしてすましてゐるのがカッコイイ。想像以上に味を追究し、安全に気を配つてゐるのも分かりました。実はわたくしもドリンク類はサントリー派であります。
一見本書は素人が単純に仕事についていろいろ質問してゐるだけのやうに見えます。しかし、三浦さんの無防備で天真爛漫な質問振りに、職人たちが「ポツリ」と本音を漏らすのが面白い。他の四角四面なインタヴュアーなら、やはり通り一遍の内容になりさうであります。仕事の内容は理解できても、その彼女の人となりや背後にあるものはつひに解らないでせう。だから「ふむふむ」も出来ない。質問者によつて、同じ対象者でも詰らない人物に思へたり、逆に実に愉快なキャラクタアを有してゐたり。その印象は相当変る。
その意味では本書は三浦しをんさんは小説の作り手として以外にも、話術によつて人を誑す才能もありさうです。まあ悪いことはしないでせうが。
「この人にして、この仕事あり」を実感させてくれる一冊と申せませう。そして読後は、皆で「レッツふむふむ」ですね。 -
Posted by ブクログ
対談本って読まないんだけど~2016.6.24通学の沿線風景~女官の世界~『源氏物語』は不敬か2016.8.2「生前退位」のご意向~女系天皇と「国体」~天皇の代替わり2016.9.9「おことば」の衝撃~蕎麦屋にふらっと入る自由~三島由紀夫、幻の計画2016.12.8コンパートメント車両~鬼怒川温泉~東武ワールドスクウェア2018.8.30「作詞:昭和天皇」~宮内庁詰めになる~平成の終わりに~ラベルに隠れて背表紙で判らなかったんだけど、三浦ってしをんか? と手に取ったら、三浦しをんだったので、読むことにした。原先生の指摘は正しかったのになぁ。蕎麦屋に…ってのは、大正天皇の気楽さのこと。作詞:昭和天皇…ってのは、山形県民の歌で、題は最上川。原先生ってのは中学から慶応大学を出て、新聞社で宮内庁詰めになって体調を悪くして退社して大学院に入り直して博士課程を中退して、天皇制を中心とする政治学者をやっていて、明学と放送大学の先生をしている、1962年生まれで、テツ学者(鉄道オタク)でもある
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Posted by ブクログ
まあまあまあ、短篇は得手不得手があるので全体的な評価は 微妙になってしまいました。
しかし、自分が思い入れがある作品のサイドストーリーはやはり気になります。
百瀬~の田辺くんを主人公とした『鯨と煙の冒険』はよかった。百瀬~でも田辺くんのキャラクターは光っていたのでこの話が読めて嬉しかったです。
『多田便利軒、探偵業に挑戦する』は話はどうということもないのですが、相変わらずの多田×行天コンビにニヤつきます。
ただ全てのストーリーにJTの企画らしく必ず煙草、喫煙シーンがあって(不必要に)もうそれだけで気持ちが削がれた。
今の世にこういう企画は合わないと思う。 -
購入済み
おもしろいけどディープ
2人の関係性や会話がおもしろいのですが、ストーリーは暗かったり陰鬱とした内容もあり、楽しい!と言う感じではないです。
そういうのも得意な方には良いと思います!
舟を編むなどの作品と同じ作者さんなのが不思議に思えるくらい全然違う印象の作品で、幅広い作家さんだな〜とおどろきました。