七尾与史のレビュー一覧
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久坂部羊、小松亜由美、中山祐次郎、七尾与史、南杏子『謎解き診察室、本日も異状あり』幻冬舎文庫。
5人の医師作家による医療ミステリー短編アンソロジー。
中山祐次郎と南杏子は初読みの作家。七尾与史が医師作家だとは知らなかった。
七尾与史の『患者は二度死ぬ』がピカイチで、後は並以下の出来だった。
久坂部羊『悪いのはわたしか』。そういうオチであったかと納得するも、真実は一体何処にあるのかと頭の中が混乱した。新聞で人生相談の連載を持つジャズピアニストにして精神科医である女性医師の元に怪文書が届く。怪文書が届いてから女性医師は次第に精神的に弱っていくのだが……
小松亜由美『半夏生のトルソー』。瓢箪から駒の迷推理。本作に描かれた殺人死体遺棄事件もそうだが、最近は身勝手で猟奇的な事件が多いように思う。トラックの運転手により山中で偶然発見された頭と手足が切断された胴体だけの男性の遺体。誰が何の目的で男性を殺害し、遺体を切断し、遺棄したのか。
中山祐次郎『クリスマスイブの診断書』。医療用語を連発し、どうだと言わんばかり。よく意味の解らぬストーリー。だからどうしたのという感じ。オーバードーズで病院に運び込まれた若い女性が手当の甲斐もなく、死亡診断を受ける。しかし、その後に女性の手が何度か動き、死亡していないことが判明する。
七尾与史『患者は二度死ぬ』。七尾与史は歯科医師であったのか。非常に巧く組み立てられたミステリーだった。そして、結末までも計算されているかのようだ。夜間の歯科医院に大金を持って、痛む親不知を抜いて欲しいと訪れて来た謎の男。
南杏子『サイレント・ペイシェント』。介護認定というのはかなり適当だと思う。ケアマネの胸算用で介護度が決まっているような気がする。この短編はその介護認定に関わる話である。母親の年金で暮らし、困窮する女性が介護保険金目当てに他人の認知症の母親を借りる。
本体価格630円
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歯を見れば、何でもわかる。
女性ばかりの歯科は、確かに行きやすいかも。
そんな場所で、歯を見て言い当ててしまう先生。
これは確かに、どんなにモテようとも
彼氏の嘘が分かってしまいます。
歯科助手な主人公も、2話目で言い当てられてましたが
本格的な不幸な目に合わなくてすんだかと。
驚きの話は1話目ですが、そのためだけに
制約かけられるのはちょっと。
しかも本人納得ならともかくとして…。
本当にされたら怖い話、どころではないですが。
3話目は先生の父親の話、ですが
なかなかの背景でした。
形見として受け取っていた、形あるものとないもの。
解決できてすっきり、ですが、前の2話分と違って
かなりのものがありました。 -
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ネタバレジョーカーのカードを送られたターゲットは24時間以内に「思いがけない何か」によって命を落とす。都市伝説のように噂される殺し屋「死神」。フリーライターの陣内トオルは死神について調べることに。組長の死の真相を追うヤクザの松重や、高校時代の先輩・本宮らと死神の正体を追う…。
陣内視点の他に、不倫女性の南山宇美、新人刑事の御室恵介視点、それ以外にも複数の視点が入り混じって進んでいく。途中まではこの人はどこで絡んでくるんだろうと読み進めていたが、終盤にすべてが繋がる。正直ちょっと話ができすぎていて違和感がある部分もあるような気もしたが、エンタメ作としてはいいのかもしれない。 -
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ネタバレ作風自体は変わらずで小学生がストーリーテラーなのにもかかわらず、内容としては横溝的な因習漂う時代の話だった。
でも、よくよく考えたら氏は「死亡フラグが立ちました」の人だったわけで、あれもコメディタッチとは言え、同じようなシチュエーション。アーバン・レジェンド出てくるし(笑)。前作も複数の事件が実はどこかでつながっているというしっかりしたプロットだった。叙述ミステリー的に、キャラクターとか時々透過されるインパクトある情報に踊らされるみたいなところが特徴として考えると、今回はまだストレートだったかもしれない。
今、3巻を読んでるところだけど、改めて1巻を読んで、そのつながりをしっかり確認したいところ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ事故で死んだ作家は実は他殺だった。真犯人を突き止めろ。タイムリミットは約3時間。
人気作家の一周忌に読書会を開催する名目で集められたファン6人が毒を盛られ真相を暴くのを余儀なくされる。
話が読みやすくてスルスル読めた。
登場人物全員がそれなりの動機持ちで、順番に明かされていくので自分でも推理しながら楽しめる。
ミステリよく読む人なら犯人を当てるのは簡単かも。ただし肝心の情報は最後まででてこない。
あと犯人がわかっても警察を呼んで逮捕なりして終わる訳じゃなく、和やかな雰囲気で締められたのが不思議な読後感を与えられた。
さっくりと重すぎないミステリを読みたい人にオススメ。