爪切男のレビュー一覧

  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    これは女兄弟無しの男にしか書けない作品だった。女性という存在を神格化し過ぎて、学生時代の全ての女性を愛す対象にしてしまった男の手記だった。鼻くそを食べる女子をなぜ好きになれるか、その境地に辿り着ける作者は、多分優しい。非常にくだらないところにこそ男のロマンが詰まっていることを、再確認させてくれた作品になった。

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    2025年08月05日
  • 午前三時の化粧水

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    漫画「僕はメイクしてみることにした」が好きな私。
    本作もほっこり。
    また、最近自堕落な私も、少しやる気が出てきた。

    初めての事に挑戦する時の、心情の例えが絶妙で面白い。
    チョコザップの章では、先に行かれてしまったー!と運動嫌いの私は寂しくもあり。

    ルイボスティーも最近飲んでいないけど、久しぶりに試してみようかな。

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    2025年08月01日
  • 文庫 死にたい夜にかぎって

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    面白かったです。著者の自叙伝のような作品。水野愛也もそうですがモテない自分を清水宏保に例えるのは何かのならわしなのでしょうか。

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    2025年07月24日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    「おまえは、女の子とは恋はできないだろう」
    父から宣告を受けた少年は、クラスメイトの女子をひたすら観察する事にした。
    宇宙一美しいゲロを吐く女の子。憧れのプロレスラーそっくりの怪力女番長。みんな素敵で、みんな好きだった。


    ちょっと変わったクラスメイトと筆者さんとの、情けなくて切なくて甘酸っぱい恋愛スクール・エッセイ。

    過去に女の子に言ったこと、やったことに思い悩み、些細な思い出を思春期特有の自意識と共に繊細に描いていて、優しくて感受性豊かな人なんだなって感じがします。
    出てくる女の子達はみんなそれぞれに特異性というか、異端さを持っていて、ともすれば排斥されてもおかしくないような特徴を、そ

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    2025年07月23日
  • 午前三時の化粧水

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    42歳、男性、独身。
    身長168㎝、体重125キロ。
    小学生に「太っちょゴブリン」と言われた事をきっかけに、自分自身を見つめ直す。
    まずは美容から。
    丁寧な洗顔と化粧水。
    シートマスクを始める。
    食生活、いびき対策、脱毛、運動へと次々にチャレンジしていく。
    一つのことをやり遂げ、次にステップアップしていく様子はとても好感が持てる。
    そして自分に自信が持てるようになる。
    できることを続ける。
    簡単なようで難しいが習慣になれば良い。
    私も面倒でしばらくお休みしていたシートマスクをやり始めた。
    美容おじさん最高です。


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    2025年07月04日
  • 愛がぼろぼろ

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    なにこの発想!フィクションゆえの面白さが確実にあるが、そのフィクションさにノリきれないとも感じていた。だけど結局面白かったー!と思っているんだからやっぱすごいわ

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    2025年07月01日
  • 死にたい夜にかぎって

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    この著作さん何て読むのだろうか…(・・?

    爪切男(つめきりおとこ)?
    爪切 男(つめきり おとこ)?
    爪切男(つめきりお)?

    どうやら、爪 切男(つめ きりお)と読むみたいです
    Wikipediaで調べました(๑•̀ㅂ•́)و✧



    「私の笑顔は虫の裏側に似ている。学校で一番可愛い女の子が言っていたのだから間違いない。生まれてすぐに母親に捨てられ、母乳の出ない祖母のおっぱいを吸って育った。初恋の女の子は自転車泥棒で、初体験の相手は車椅子の女性だった。初めて出来た彼女は変な宗教を信仰しているヤリマンで、とにかくエロかった。そして今、震度四強で揺れる大地の上で人生最愛の女にフラれている最中だ

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    2025年02月25日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    こういう、一つずつのストーリーが短くてたっくさんあるタイプってダラダラ読んじゃってなかなか終わらないなぁって思いがちなんだけど、
    いちいち女の子に対するタイトルがおもろいし次どんな子が来るのかなって読み進めてて意外とあっという間だった
    簡単に恋する感じ、人はいいんだけどモテなかった感、めちゃ出てるけど、やっぱ人はいいから周りに人が集まってくるんだろうなと思った
    色々とセンスある

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    2025年02月11日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    センチメンタルで笑えるエッセイ。
    ちょっとバカリズムの小説を思い出す。

    ちょっと好き嫌い分かれそうな本かもしれない。汚いの苦手な人は特に。

    爪切男さんはマゾだから(←本人も自分で書いてたから問題無し)、変わった趣味や癖がある女の子たちが愛らしく、かわいらしく書かれていたけど、他の男子から見たら「うっっ…」って後ずさりしていくだろう。

    人のマイナスに見える一面って人間らしくて、おもしろい。

    ベルマークの話と、『世界で一番美しい嘔吐』が印象に残ってる。

    …にしても、誰から構わず「好き好き」言い過ぎじゃないか!

    まぁ、女の子たちには渡さない自分だけのラブレターだから、いいのかな…笑

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    2024年11月24日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    自分の人生で出会った異性(もしくは同性)のことを、人はこんな細かく覚えているものなのか…?
    しかも、今の自分が「黒歴史」として葬り去りたいような恥部を晒され、しかもその汚点が愛おしいのだと言われたら。
    自分ならば発狂して叫びながらグラウンドを無我夢中で走り抜け、いつの間にか虎になっていそうだ。

    ほんの少しのすれ違いで話さなくなったり、もしもの展開を妄想したり、相手の言動をうまく勘違いして盛り上がったり。
    エピソードによっては爽やかで共感できるものもある、というか多いかも。相手を純粋に想う気持ち、それが報われなかった虚しさを本人の前で誤魔化す態度。告白しないまま消えていった淡い恋。
    誰かを好き

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    2024年11月06日
  • 文庫 死にたい夜にかぎって

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    「クラスメイトの女子、全員好きでした」が好きで著者の他作品にも興味があり購入。衝撃的な一言で始まる実話恋愛小説。がむしゃらに欲望や感情をぶつけ合い...これは体がいくつあっても足りないよ(笑)究極の好きってこういうこと?と考えてしまった。

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    2024年10月07日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    ドラマの原作というより元ねた
    ドラマは上手く膨らませて練り上げたものです

    面白おかしく書かれていますが、ちょっと胡散臭さもあり

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    2024年09月25日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    ネタバレ

    著者からのクラスメイトの女子への時を超えた告白集・ラブレター。

    好きになった女子との思い出を美化することなくありのままの姿を好きになったというところがすごい。
    ありのままの姿と言っても、キレイなものではなく、鼻くそを食べるところとか、嘔吐するところとか、ひげが生えているところとか、ワックスまみれになるところとか、ウソをつくところとか。クラスメイト女子からすると知られたくない過去の姿だと思う。

    著者は女子の事をよく憶えているなぁ、と思いました。まえがきに書いていたように、女子の事を「覚えて」いたんだなぁ。

    これを女性の視点で読むとどう思うんだろうと思いましたが、解説で女性の作家さんが解説を

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    2024年08月09日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    「狩れ、逃さずに全員狩れ」 「それは理屈じゃないからや。フィリピンパブが好きで好きで仕方ないんや。本当の好きって気持ちは常識に囚われる必要は無いし、誰にも邪魔されないものなんやぞ。大人になったらわかる。良く覚えておきなさい。返事は?」 学校とは、ちょっとした事がきっかけで全てが変わってしまう残酷な場所だ。 「カヒミ・カリィ」から「クラスの変わり者」へと変わった秋山さん 一見普通に見える大多数の女達が実は歪な形をしている事をいち早く見抜き、己の文才によって恐ろしく滑稽な生き物を紙の上に爆誕させるのだ。 現に私達が歪な自分自身を隠すのに最強の鎧だったコギャルという武装に対して彼は「やがて彼女は、派

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    2024年07月05日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    これはかなりクセが強かったなぁ。
    好きな子とのエピソードが独特で、どれもこれも想像を軽く越えてました。
    「好きな子」っていうフレーズ懐かしい。

    爪切男さんのかつての好きな子がいっぱい登場します。
    女子に対しての観察眼と記憶力、想像力がすごすぎる。正直、突っ込みどころ満載過ぎて参りました。
    それと言葉のセンスに吹き出しそうになる。

    『私は人のダメなところ。、欠落した部分が可愛くてたまらないのだ』

    爪切男さんの好感を抱くポイント?感性?が独特すぎて楽しませてもらいました。
    好きな子のために頑張る姿が健気で切ない。

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    2024年06月30日
  • 文庫 死にたい夜にかぎって

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    ほぼ実話とのこと。
    ドラマ先行で読んだので「私」は賀来賢人、アスカは山本舞香で脳内再生される。
    それでも文章を読んでいても違和感はないので、お二人が熱演だったことがよくわかる。
    だがそれよりも強烈だったのは車椅子のミキさんを演じた安達祐実だ(特別編なので多分地上波では放送されていない)。ミキさんの顔はプロレスラーの冬木弘道そっくりと明記されているので安達さんは全く似ていないのだが、匍匐前進のシーンの実写インパクトが強烈すぎて文章が頭に入ってこなかった。安達さんお疲れ様でした。
    物語はペーソスとユーモアに溢れた語り口で非常に面白かったのだが、通して読むと、「このエピソードはいらないんじゃない」と

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    2024年05月09日
  • クラスメイトの女子、全員好きでした

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    可愛い装丁とイカれたタイトルにやられて購入。

    爪切男さんの小中高のクラスメイト女子に纏わるエッセイ集。

    子供の頃のエピソードなんて美談なんかあるはずもなく、カッコ悪い話やみっともない話のオンパレードなんだけど、やさしくて、ちょっとイカれた爪さん視点で、女の子を可愛く描写します。

    お酒飲みながら調子よく読んだのもあるけど、最初の話「傘をささない僕らのスタンド・バイ・ミー」が描写も鮮やかで良かったです。女の子と川沿いを走るシーンは頭の中でスタンドバイミーがずっとリフレインしてました。

    「おまえは女の子と恋はできない」と父親に宣言された爪さんですが、素敵な思い出がたくさんあって良かったです。

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    2024年03月10日
  • 文庫 死にたい夜にかぎって

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    ネタバレ

    6年の重み、、忘れられないよな〜。
    人って、ネット上で言われているような理想の完璧な人を好きになるのではなくて、完璧ではないその人の悪いところを可愛いと思ったり、喧嘩したことも大切な思い出となったり、忘れられないよね。
    相手の幸せを常に願える、そんな人と出会って、関係を築いていくことってなかなかできないから実話だと知った時に驚いた。「最高に楽しい無駄遣いだった時間」って最強で自分の糧になるなと感じた。

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    2024年01月14日
  • 文庫 死にたい夜にかぎって

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    ちゃんとカナブンの裏側みたいな笑顔になっているだろうか 私の初体験はエメラルド・フロウジョンからスタートした 最初に見た時は何とも言えない気持ちになった匍匐前進が、体を重ねた今はとても愛らしい動きに見えた。 唾売りおんな女の作る素敵な音楽が世間を賑わす この二〇〇九年のナポリタンを絶対に忘れない 遂に姿を現した『Come!(コメ!)』仲間に狂喜乱舞した 志村正彦の言葉で綴られた夕暮れ時の抒情的な心象模様が あの時一緒にサルビアの蜜を吸って笑い合えなかった自分を情け無くも思う 年の瀬かいうこともあって普段よりも歩く人が疎らだ 浅蜊達は塩水に浸された 『女は花で、男は花瓶である』

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    2024年01月09日
  • 死にたい夜にかぎって

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    どんなことでも「まぁいいか」で済ませることができる主人公、優しすぎる。
    他人に対する感じ方が自分と違いすぎた。同じ風に感じることができたらもっと違った人生になるのかな?

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    2023年10月02日