爪切男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書開始日:2021年10月2日
読書終了日:2021年10月2日
所感
爪切男の本を読むと必ずどこかで笑いが出てしまう。しかもどうしても音が溢れてしまう程。
文章で人を笑わせるのって、とてもすごいことだと思う。
爪切男はつくづく優しいなと思う。
生まれついての純粋さと自らの存在意義の低さ、そこに性善説が合わさることで、こんなにも暖かく優しい人間できるのか。
優しい人間ってどんな人って問いにはこの人をあげようと思う。
1番尊敬できることは、どんな関係性の女の子にも、自分の愛、自分の正義を伝えているところ。向き合っているところ。
自分とは大違いだ。
処女作を教えてくれた友人に感謝を。
新井まど -
Posted by ブクログ
著者が心をよせたさまざまな女性たちと、6年間のアスカさんとの日々の奮闘が赤裸々に書かれた私小説。
スッと読めた。
僕にとっては感動というより、ずっと傍らに置いておき、気が向いたときに読み返したくなる、常習性がある感じ。
読む人を、読むたびに、少し元気づけてくれる感じもする。
体験を書くことができ、人に読まれて、何かを「あげる」ことができる人生は素晴らしい。うらやましい限り。著者が懸命に生きてきた証だろう。
「akodam」さんの高評価で爪切男さんを知り、初めて読みました。好きな小説です。今後も何度か読むと思います。ありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
関わってきた女性を中心に
愛が欲しくて愛に振り回された
筆者の実話小説。
登場人物は、
ワケありの曲者ばかり。
不器用で、メンヘラ、ろくでなし、
だらしなくて、どうしようもなくて、
足りないモノが多すぎて。
だからこそ、
綺麗なだけの恋愛小説なんかより、
よっぽど純粋で美しい。
破壊的なエロス、精神病のカオス、
いろんな闇が詰まってるけれど、
ただただ愛しかない。
読後、筆者が聴くたびに
ボロ泣きしてしまうという
フジファブリックの
「茜色の夕日」を聴いてみた。
綴られた夕暮れ時の抒情的な心象模様が、
この本を読んだ感情に重なって、
まるで、エンディング曲の様で
自然と胸と目頭が -
Posted by ブクログ
著者自身の幼少期、小中高大時代の思い出や、上京してからのバイトを含むさまざまな仕事とその周辺人物にまつわるエッセイ集。
基本下ネタか、自分を含め、親、親戚、友人、恋人、仕事がらみの人たちのアホ話なのだが、その中にたまにホロっとさせる話を入れてきて、文章のうまさとの相乗効果で一気に読んでしまった。
それにしても、著者自身が相当オモロイ人のせいかどうかわからないが、幼少のみぎりよりアホでオモロくて、時にちょっと切ないエピソードに事欠かない人のようである。読んでいて、往年のリリーフランキーのエッセイを思い出した。
自分にはそんなエピソードの記憶はさっぱりないが、単に忘れているだけなのか、著者の -
Posted by ブクログ
マジで悟る5秒前
人生のどん底期、救ってくれたのは
お寺の住職と
オカマバー店員でした。
あたしも爪さんとおんなじでたぶん無宗教ってやつだと思うし、ノンケだとも思うけど
あたしにとっての住職みたいな人も、性別じゃなくて心が好きなっちゃうような人もめっちゃわかる、
ほんとすごい楽だよねー爪さん、なんだろねあの存在のあったかい感じ。
この本読んだからといって信仰がどうとかLGBT問題考えよとかじゃないけど、リアルに誰でも当事者だし天上天下唯我独尊、その人がなりたいようになるための過程が人生であってほしいなー
そんでもってやっぱ