爪切男のレビュー一覧
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ネタバレ爪切男『クラスメイトの女子、全員好きでした』は、一見すると自虐的で軽やかな青春回想録のようでありながら、その実、人が他者を想い、他者に受け入れられたいと願う心の本質を、驚くほど誠実に掘り下げた一冊。
語られるのは、未熟さや勘違い、届かなかった感情の数々。しかし本作は、それらを笑い話として消費することを拒み、痛みも恥も含めて「確かにそこにあった感情」として丁寧にすくい上げていく。その姿勢は決して自己卑下に堕することなく、むしろ過去の自分を真正面から肯定しようとする強さを帯びている。
印象的なのは、女子全員を「好きだった」という過剰な言葉の裏に、誰か一人を特別視できなかった不器用さと、世界と誠 -
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ネタバレ<忘備録・ネタバレあり>
オカマと坊主とつきあいながら傷が癒えていく、著者の暗黒期の日常を綴った私小説。
思い出したくもない辛い時期ってあるけど、常にずーっとつらいんじゃなくて、そのところどころの瞬間に笑いや幸せや輝きや大切な出会いがあるんだよな、そうしているうちに少しずつ癒えていくんだよなぁ、ということを思った。
あと、ユーモアのある人は強い。
高校のときのビジュアル系のくだりやお寺のお水をガブ飲みする日課など、著者の行動は突き抜けていて、想像を超えてくるのが面白い。コミュ障ぽく見せかけてるけど実はコミュ力オバケの気もするし。でも、なんかちょっと歪んでるんだよな…そこも魅力で好きなんだ -
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40過ぎの太っちょおじさんが美容に目覚め、様々な事に挑戦して生活を改善していくエッセイ
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40歳を過ぎた体重125キロの作家が、ひょんなことから「美容」と「健康」生活に目覚めたら……。
肌はもちもちプルンプルン、30キロもやせ(リバウンドも)、そして、最後にはなんと結婚!?
ドラマ化された『クラスメイトの女子、全員好きでした』に続く、やさしくて、おもしろくて、ためになって、ときに泣ける、前代未聞の「おじさん美容エッセイ」全38篇。
“美容の師”として尊敬する俳優・タレントMEGUMIさんとの特別対談も収録。
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作家 爪切男(つ -
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短い話のなかに悲しい愛が詰まっていた。
お父さんと二人暮らしの僕の毎日は、お父さんに殴られることから始まり、寝る前もやはり殴られる。
しつけだと言って毎日殴られる日常から逃げられずにいる僕は、いじめっこたちのパンチなど、ちっとも痛くなく、鉄みたいに硬い体だと一目散置かれる存在になった。
ある日、変わり者の太ったひとり暮らしのおじさんをゴブリンとあだ名をつけて、みんなと攻撃したりしたが、いつしかみんな飽き始めて僕は罪滅ぼしのような思いで、ゴブリンの庭の掃除をするようになり、いつしか家のなかに入り話するようになった。
ゴブリンと関わってから双子の兄妹とも親しくなるが、お父さんから殴られるのは