爪切男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小中学校の頃のクラスメイトの女子19人と男子1人にまつわる思い出エッセイ。クラスメイト全員好きとか言っちゃうような著者の当時の言動もアホ男子っぽくて何ともって感じなんだけど、女子もまたユニークな言動や性格の個性豊かな人がいるもんだね。
著者はアホ男子なんだけど、そこがまた男子のよさだと思っているんだけど心がやさしい。おもしろいんだけどそれでいてしんみりとかじんわり気持ちが温かくなるようなエピソードなのは、その心やさしい著者の視点があるからだろうな。特に男子1人との思い出がいいなと思った。
それにしてもよくこんなに昔のこと覚えているよね。自分も思い出そうとすれば小中学校のクラスメイトの数人は思い -
Posted by ブクログ
人生というものに質量があるとするなら、それは案外、拍子抜けするほど軽いものなのかも・・・そう思わされた作品。
これはエッセイでありながら、人生訓でもあると思います。
主人公(以下ツメ君)はお世辞にも幸福な人生を歩む男とはいえない人物。3歳になる少し前に母が家を出て行く、鉄拳制裁の親父、学校のマドンナに顔にダニたくさんいそうだと、”ダニ退治”の名目でビンタされ、挙げ句の果てに笑った顔がカナブンの裏側といわれたり、最愛の彼女アスカは心の病にかかり、断薬すると殺しに来る勢いで襲ってきたり、浮気したり、風呂にはいらなくなって激臭を漂わせるようになったり、借金してたり・・・
「俺は不幸だ・・・」と -
Posted by ブクログ
タイトルから、非モテでネクラな男の叙情的なエッセイかと思って購入したら、とんでもなかったwww
恋人と同棲しながら、過去の自分を回想していくエッセイ。初恋は自分の自転車を盗もうとしていた女で、初体験は冬木弘道似の車椅子の女で、初めての恋人は変な宗教を信仰しているヤリマンで…と壮絶な体験をしていて、驚かされることばかりだった。そして同棲している恋人は精神病を発症して、彼女の狂気と格闘する日々。
それを不幸な話として書くのではなくて、面白く書いており、読みながら苦笑してしまう。文章も巧く、その情景が浮かんでくる。特に、風呂に入らなくなった時の彼女の体臭の描写が生々しくて好き。その臭いに欲情する